遊女は読み書きができたのか?~NHK大河ドラマ「べらぼう」より


上の左はNHK大河ドラマ「べらぼう」の一場面。蔦屋重三郎が遊郭に貸本を持って行き、遊女が本を選んでいる場面。右、同じような場面が川島雄三監督の「太陽幕末伝」にもあり、小沢昭一扮する貸本屋が品川の女郎屋の遊女のところに本を持って行き、遊女が本を選んでいる場面。
この場面を見て、ふと、遊女は本を読むことができたのかと思ったのです。「べらぼう」で遊女が読んでいる本を拡大すると、何やら”絵”みたいなのが見え、絵草紙なら下のようなものであり、ホンマに読むことができたのかと思い調べると、遊女の方読み書きができたのですね。営業用ですが。現在なら「ア~ラ、最近、来ないわね、さみしいワ~」などとスマホで連絡をできますが、当時としては手紙しか手段が無い。また、落語の「三枚起請」にもあるように起請文も書いていました。太夫あたりになると「べらぼう」にもでてくるように、大名の方などもお客にきて、芸能、和歌、文学、遊戯等々の教養も身につける必要があり、遊郭では読み書きも学ばせていたようです。
なお、手紙の文章は考えるのは難しく、遊女のための手紙の書き方の手本もあります。「遊状(女)案文」。「しばし来ぬ客へ遣る文」等などものせてあります。詳しくは国立国会図書館で「江戸時代の恋文」で検索を。なお、Amazonで「遊女案文」で調べるとKindleで読めます。興味のある方は・・・
ということで、遊女の方、下にあるような絵草紙も読めたのではありますね。


























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