映画

2022年5月 8日 (日)

大河への道~立川志の輔

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立川志の輔さんの落語が好きで良く聞いています。

志の輔さんの落語が映画になったのは「歓喜の歌」がありました。これ、映画は見損ないましたが、落語はとにかく面白かった。落語はYouTubeで見られます。今回は落語で演じられた話が小説になり、マンガになり、5月20日に映画が公開されます。

「伊能忠敬」の小説としては井上ひさしさんの大長編「四千万歩の男」がありましたが、これは一気読みしました。

「大河への道」は伊能忠敬の出番はありません。

舞台は伊能忠敬が入り婿した現香取市。観光のため伊能忠敬を主人公にしたNHKドラマにできないかという話になります。

ところが、忠敬は「大日本沿海輿地全図」が完成する3年前に亡くなっている。ということで、完成には忠敬の手が入っていないことが分かり、これでは困るという展開になります。あとは、落語を聞きに行くか、本を読むか、映画を見て下さい。

落語がCD、DVD、ネット配信になっていないか探したのですが残念でした。あと、落語の実演を聞きに行くかですが、本市では落語はほとんど公演が無いので、東京までということになりますが・・・まあ、年金暮らしでは無理。

本、マンガでは笑いどころはありませんでしたが、多分落語では「先用後利」のように、前半に笑いがあり、後半は人情話のようにジックリと聞かせているのではないかと思います。

なお、マンガの方は小説を省略して書いてあるので、小説を読んだ方が良いかと思います。


2021年2月 4日 (木)

「フォーチュンクッキー」って?

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「フォーチュンクッキー」は知っていましたが、「フォーチュンクッキー」は知りませんでした。

知っていたのは、47だったか48だったかの歌の「フォーチュンクッキー」。知らなかったのは「フォーチュンクッキー」がどのようなものか、でした。歌を知っていたのは、運動会、お遊戯会で盛んに歌って踊っていたからです。


某日、駄菓子屋さんで上のようなお菓子を見つけました。「おみくじせんべい」ですね。久しぶりのご対面で、買って帰り若い子に(^o^)にあげたら、皆さん「あ~!フォーチュンクッキーだ!」と歓声を上げたので、何だろう?と思って、その場は誤魔化し、家で調べると「おみくじの入ったお菓子」の事でした。

誕生は日本らしく・・・詳しくは→こちらをクリック


ところで、YouTubeでAKB48を見ると皆さん可愛いデスね、おじちゃんファンになっちゃいました。


調べてみると、中島みゆきさんにも「フォーチュン・クッキー」っていう歌があるんですね。中島みゆきさんは2005年作。「好きな未来を あなたの手で選び出し あなたの未来をあなたの手の中に ほら・・・・」という歌。中島みゆきさんの最近出た「ここにいるよ」には入っていませんでした。ファンだからCD買いましたが。AKBさんは2013年リリーズ。


なお、調べると、フォーチュンクッキーには意味深長な隠語がありました・・・各自、調べてください。


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アメリカではどんなんかな?と思っていたら「フォーチューンクッキー」という映画がありました。ディズニーの映画で、日本語題が「フォーチューンクッキー」。原題が「FREAKY FRIDAY」。2003年製作ですが、1976年作の「FREAKY FRIDAY」という名の映画のリメイクでしたが、ディズニーらしく、面白くも心温まる映画でした。

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映画に出てくる、「フォーチューンクッキー」。「おみくじせんべい」と同じ形。中には、人生訓らしき紙。

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さて、私のおみくじは「末吉・絶望的な状態から立ち直る・希望をもって頑張るのみ」でした。ここ数年、良いこともなく、今年は良さそうですが、”頑張るのみ”と書いてあっても、この年じゃ頑張れません。


2020年12月13日 (日)

「剱岳─線の記」★髙橋大輔著

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新田次郎の「劔岳ー点の記」を読まれた方、映画で見られた方は多いと思います。

未踏峰だと思われた剱岳に三角点を立てるべく、明治時代、
測量官・柴崎芳太郎氏が挑み登頂するも、山頂には錫杖と鉄剣が置かれていて、すでに登頂者がいた、という物語でした。

この「剱岳ー線の記」には、この錫杖と鉄剣を誰が置いたかを検証するノンフィクションです。著者
はロビンソン・クルーソーの居住地跡を発見した冒険家・髙橋大輔氏。

氏は下のような設問を設定し、謎に挑んでいきます。

「いつ」「誰が」「どのように(山頂をきわめたか)」「どの(ルートは)」「どこに(山頂のどこに錫杖頭と鉄剣を置いたのか)」「なぜ(山頂に立とうとしたのか)」

険しい山、今のようにルートも無く、装備も無い時代、何のためにという疑問は誰しも持ったことだと思います。


そのため、色々なルートを考え、また、剱岳に関する本(最後に参考図書が書いてあります)を調べ、土地に残る地名等を調べルートを設定し、地元の人、研究者の支援を得て、実際に5回剱岳に挑み謎に挑んでいきます。


あまり書くとネタばれになるので止めますが、初登攀した人物が、現代人のように「山があるから」「山が好きだから」登った、ということではなく、もっと深い意味があったことが書いてあります。


そして、このことが、平安時代に剱岳を開山した人物と柴崎芳太郎氏が明治期に剱岳に登頂し、そこに錫杖と刀剣を見つけた事が必然であり、この本の題が「剱岳ー点の記」ではなく「剱岳ー線の記」である事の意義が最後に書いてあります。


新田次郎氏の本に「槍ヶ岳開山」という本があり、槍ヶ岳に初登攀した修行僧・播隆について書いてあるそうですが、この人物も剱岳に初登攀した人物と同じような感じなので、この本、いつか読んでみようと思っています。


なお、剱岳に残された錫杖の杖頭、刀剣の写真(立山博物館所蔵)も載せてありますので、興味のある方はお読みください。




 

2020年11月19日 (木)

どちらが本当・・・とネコちゃん

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先日より本の整理をしていたら、左の写真が本の間に入っていました。

古本で買った本の中に入っていた写真で、品行方正な私が買った覚えも無く、多分古本屋さんに本を売った方の写真かと・・・(^^;)


この写真は「7年目の浮気」の一場面で、地下鉄の通気口の上にマリリン・モンローが立ち、地下鉄の電車が通ったとき、風が通風口から吹き上がり、スカートがめくれ上がった場面です。


この写真には多くのパターンがあり、後ろにカメラマンがいるので映画の撮影では無く、スチール写真を撮っているところですね。


で、イロイロと調べてみると、下のようなレーコードのジャケットがありました。多分、輸入盤みたいで、アメリカで発売された物と思われます。明らかに左右が逆ですが、上の左の写真はブロマイド、下の写真はレコードのジャケットなので、ブロマイドは逆に焼き込んだな、とは思っものの、よく見ると後ろのカメラマン。左手でカメラを持っています。ということは、右手でシャッターを切っているということになります。もう一人のカメラマンも右手でシャッターを切っているのが分かります。ということは、右利きの人が多いのでブロマイドの方が正解で、レコードのジャケットが逆版。


古い絵葉書を集めていると、時々逆版のものを見ることがありますが、レコードのジャケットに左右反対のものを載せるとは、アメリカ人はザッとしているというか、おおらかというか・・・


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今日、お伺いした家のネコちゃんです。お歳は17歳で人間でいえば80歳くらいだそうです。見事なヒゲ、元首相村山富市さんを思わせる眉毛。鼻から口にかけての白いところ、逆ハートです。逆さまに見ればハート印が分かります。眼光鋭く、貫禄さえ漂っていました。

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2020年7月23日 (木)

「小浜鉄道のトンネル」★私としたことがm(_ _)mそして「パールバックと木津」

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                                       (GoogleEarthより)

7月12日の記事で小浜鉄道のトンネルについて書きました。→こちらをクリック。

その折り、左の写真を「絶対に『富津トンネルだ』」と書きましたが、私のチョンボでした。トンネルの写真を見ているうちに、アレ、後ろに移っている所「木津」じゃない?と思ったわけです。


右のGoogleEarthの地図はクリックすると拡大します。トンネルは3ヵ所。分かりやすく、上から1号トンネル、2号トンネル、3号トンネルとします。地図の上の方から出発すると、第1号トンネルの出口からは木津は全く見えません。


第2号トンネルの出口しか該当する所はありません。ということで、行ってみました。ところが、出口の右側は木が生い茂り、海側は全く見えません。


トンネルの出口から50メートルほどのところに、茂みが切れているところがあったので見ると、木津が意外と近くに見えます。一番上の写真の風景と比べれば、この1号トンネルの出口から撮影したことが分かります。


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下の写真は富津の風景です。富津・木津方面が見えるのは3号トンネルの入り口ですが、家があって見えません、というより、入り口で写真を撮ると、海は左側になり、一番上の写真は右側に海が見えるので、こちらのトンネルから撮った風景では無いことが分かります。

前の記事で偉そうに「富津トンネル」と書いたのは、私の全くのチョンボでした。1号トンネルと2号トンネルは千々石にあるので、「千々石トンネル」が正解。


「Kitsu Tunnel」と写真の説明に書いてあるのは、木津の風景が写っているので、木津トンネルと書いたのだと推測しているのですが・・・これにて一応、一件落着。


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さて、今日は雲仙で「パール・バックと幻の地元ロケ映画『大津波』」の講演会がありました。講師は福島大学名誉教授・有江史談会会員 松崎文博氏。

パールバックは千々石、雲仙方面を訪れたことがあり、かなり気に入っていたみたいです。パールバックの小説「大津波」を映画化するとき木津を舞台にしたそうです(千々石の旧家も舞台になっています)。右の写真が木津を上から見たところです。


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この映画はジュディオングの初出演映画だそうです。早川雪洲、ミッキー・カーティスなども出演しています。

ただ、この映画は映画会社、関係機関にも記録・資料が残されていないそうです。日本で上映されたのが1,2回だということだそうですが、これも、はっきりしたことは分かっていないそうです。まさに、「幻の映画」です。原因としては何点か考えられるそうえすが、はっきりしたことは分かっていないそうです。なお、詳しい論文を書かれた方がいます。→こちらをクリック


ただ、雲仙市は7町が合併しましたが、このと記念事業として雲仙で上映会がありました。これだけははっきりしています。


2020年5月 1日 (金)

「上り坂 下り坂 まさか」~映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」

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今、TVドラマの「相棒」を最初から見ています。ところがですね、昨日お店にいったら、DVD、CDコーナがロックアウト。コロナのせいですね。

で、前から気になっていた「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」をAmazonのPrime Videoでみました。私、会員なのでロハです。


この映画のなかで「上り坂 下り坂 まさか」というセリフがあり、洒落たセリフだなと思いネットで調べたら、結婚式の挨拶や有名な方も使っているみたいです。


誰が言った言葉か調べてみると、毛利元就が「厳島合戦」の時使ったというブロブがあり→こちらをクリック、またNHK大河ドラマ「毛利元就」(脚本・永井路子。第41回 厳島奇襲)にも使われらしく→こちらをクリック、永井路子さんには「山霧~毛利元就の妻」という作品があり、多分こちらに出ているのではないかと思うので、読んでみようかと思っています。


この場合の「まさか」は「魔坂」です。言い得て妙ですね。お寺の方は、この言葉を仏様の教えに結びつけているようですが・・・

今のコロナウイルスも現代社会の「まさか」ですね。


映画「家に帰ると妻が必ず妻が死んだふりをしています」。最初はコメディかと思っていたら、最後に妻がなぜ「死んだふり」をしているのかが明かされ、これにはホロリ(・_・、)でした。



 

2020年4月 9日 (木)

「靴下の穴」「マルコビッチの穴」「ドーナツの穴」

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先日から、なにやらカカトに違和感があって、みたら穴が空いていました。

久しぶりですね。昔は、靴下の穴も余り布で塞いだものですが、いまや靴下の穴を塞ぐ人はいません。今の靴下は安いので、買った方が手っ取り早くて良いのでしょうが。電灯(蛍光灯などない時代)の下で、靴下の穴を塞いでいた母の姿を思い出します。


数年前、まだ、自宅で通夜、葬式を行っていました。もちろん、靴は脱いで座敷に上がって焼香、遺族に挨拶をするのですが、靴下に穴が空いているのを知らずにいたら、皆さんからは見えるわけで、あとで、カミサンから「みっともないまねはするな」とガラレタ、ガラレタ。


さて、靴下の穴をしみじみ見ていたら、唐突に映画「マルコビッチの穴」と「ドーナツの穴」の本を思い出しました。もちろん、この三者には、何ら哲学的な関係はあるものではなく、単に私の頭の中に浮かんだだけですが。


「マルコビッチの穴」は奇妙な映画で、売れない人形師が仕事を探しに行き、その会社が71/2階にあり、もちろん、エレベーターのボタンにも71/2があるわけでも無く、天井も低い。


で、この階に小さな隠しドアみたいなものがあり、その穴に入っていくと「マルコビッチ」の頭に通じるという奇妙な物語。

かといって、哲学的なものはないみたいで、映画のジャンルは「コメディー」になっているので気軽にご観覧を。難しく考えると面白くありません。


余談です。私のパソコンで「まるこびっちのあな」を変換すると「まる子びっちの穴」と出ましたが、「まる子」ちゃんとも関係があるのかな?


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「失われたドーナツの穴を求めて」。「ドーナツの穴だけを残して食べる方法」という本もあって、どちらを買おうかと思ったのですが、前者を買いました。

おいしいドーナツのレシピとか、ドーナツとその穴にまつわる深い謎を学問するとか、うしなわれたドーナツの穴を求めてとか、ドーナツの穴に向かって会話するとか、不思議な国のアリスにみる穴だけ残ったドーナツとか、色々な考えが載せてあります。


考えて見ると、あのドーナツの穴って存在しているのでしょうか?考えると夜も寝られませんでした・・・(-_-)


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「靴下の穴」にせよ「マルコビッチの穴」にせよ「ドーナツの穴」にせよ、「穴」はなんとなく人を引きつけますネ。TVで「洞窟」探検などを見ていたらドキドキするし、城の抜け穴もワクワクするし、小さい頃は近くに防空壕があったので、懐中電灯を持って潜りこんだものですが、あれは冒険心をくすぐりました。

「穴」って何でしょう?良く考えると深い問題がみえるようで、無いようで。ドーナツの穴を食べながら考えましょう。あなかしこ。


2019年12月 3日 (火)

「決算!忠臣蔵」「『忠臣蔵』の決算書」と「忠臣蔵外伝『忠義画像』を読む」

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映画「決算!忠臣蔵」は先週の金曜日に封切りだったみたいですが、以前書いたように、私、昔の画面が広い映画館で映画を見ていたので、最近の小さな画面の映画館では映画を見た気にもなれず、一回見に行ったきりで、多分この映画も行かないと思いますが、本は読みました。

左の本が、山本博文氏が書かれた「『忠臣蔵』の決算書」、これを元に映画が作られ、右の本が映画をノベライズした本。著者は映画監督の中村義洋氏。


もちろん、中村監督は映画を元にして書いていますから、山本氏の「忠臣蔵」を分析した本とは違いますが、中村監督の映画、本も山本氏の本を基本にしたものです。


この「忠臣蔵」、今までの「忠臣蔵」を描いた本、映画とまったく違った観点、「お金」の面から描いています。「討ち入り」にかかった経費はもちろんですが、廃藩になったとき、いくらお金が残っていたのか、藩士の割賦金(退職一時金)まで書かれています。


なお、例えば一両が現代どれくらいの金額なのかは、なかなか難しい面があり、比べる基本になるのも、米価にするか、職人の一日の手間賃にするかで違ってきているようです。この本では、当時の蕎麦一杯の値段「十六文」を現代の蕎麦の値段、大体「480円」として計算をしています(多少安いような感じもしますが、山本氏が本を書いたのが2012年だからこんなもんかな?)。


なお、底本として大石内蔵助が遺した「預置候金銀請払帳(あずかりおきそうろうきんぎんうけはらいちょう)」を中心にして書かれています。この「預置候金銀請払帳」は山本氏の本の一番後ろに載せてあります。あまり、長いものではありません。


最後の給金と退職金が「一万九千六百十九両」今の「約23億円」。これを藩士300名で割ると「約七百八十万」ほどだそうです。もちろん藩士の階級によって違いがあります。なお、大石内蔵助は受け取らなかったそうです。


「討ち入り費用総額」が「七百両」現在のお金で、「約8400万円」だったそうです。この打ち明けについては、両方の本に書かれています。


なお、中村氏の本には「古参の小野寺十内(年収千十五万)や間喜兵衛(年収四百六十二万円)」など書いてありますから、これを見ていけば、どれくらい偉かったか、下っ端だったのか等がわかり便利です。映画でも年収は画面下の方に書いてあるとの話でしたが、見ていないので不明。


さて、買ってきた本にカバーがかかっていたので、はいでみたら、下のような地味な本でした。


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話変わって、たまたま「忠臣蔵外伝『忠義画像』を読む(編集・鬼頭勝之★発行者・舟橋武志★発行所・ブックショップ「マイタウン」)」という本を手に入れました。

「『忠義画像』は『義士四十六(ママ)傑画像由来』によれば、京都紫野の瑞光院(現在は境内に浅野長矩と赤穂義士の塔と赤穂浪士の塔と遺髪を収めた塚がある)にあった四十六の義士の終焉の正像(細川家が贈る)を写したものという。その画像は面目・毛髪少しも本人に違うところがなかった。しかし、質素かつ精密でないので、義士十七回忌(享保四年・一七一九)に当たり、討ち入り時の姿で描き、瑞光院に寄付しようとしている人がいて、この未完成の作品を写したのが本作品である、と記されている。」ということです。


パラパラとめくり4ページほどコピーしましたが、よく見ると槍、薙刀などを持った人が多く、刀を持った人は少ない。


記憶によれば、何かの本に、鉄砲が現れるまで、なんの武器で負傷したのか研究した人がいて(死亡者については当時は検死官はおらず、死屍累々を一人一人調べ記録すのは不可能)、まあ、負傷者の数と死亡者の数は比例するのかなとは思いますが、殺傷した武器として、矢、槍、薙刀、投石が多く刀は少なかったそうです。


刀は槍などがなくなった時の最終手段。また、当時は「首級を取る」といって首を切り取るためのものだそうです。余談ですが、後年に至り切り取った首をぶら下げて戦うのは不便で、耳や鼻を削いだそうです。ただ、耳は両方あるので一人打ち取って両方の耳を持ってくると2人分になるので、秀吉は朝鮮出兵のとき「人は両耳あり。鼻、すなわち一つなり。鼻を割りきて首級に変へん」という指令を出したそうです。


また、武田信玄が小荒間合戦の時に、武田方は「・・・・敵の武将は首級を、兵卒は左の耳を袋に入れて持って来い、その中身によって恩賞を与える」と激をとばしたそうです(「耳鼻削ぎの日本史★清水克之著」:なおこの本には「アイヌ間に行われし鼻削ぎの刑はこれを最後とする」という写真が載っていて、鼻削ぎがどのようなものかが分かります)。


閑話休題。

この図には鉄砲は載っていませんが、「決算書!忠臣蔵」には最後の武器調達の時、どんなに金が無かったのかが書いてありますが、鉄砲は高いので買えなかった、のではなく、暗い中、鉄砲を撃てば誰に当たるか分からない、というより、当時は火縄銃だったので、入り乱れて切り合いをしているのに、悠長に弾込めなどはできなかったのでしょう。また、鉄砲の音は大きいので近所迷惑で、騒音防止条例に違反します。

で、狭い所で切り合いするので刀は使いにくく、槍でつくほうが手っ取り早かったのだと思いますが・・・


というようなことを考えると、「弓」をもった人物もあり、使いにくいのではないかと思いますが、この弓がどのようなときに使う予定だったのかは、小説に書いてあります。


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下の表が、誰がどのような武器を使ったのかの一覧で、「表門側」と「裏門側」に分かれ、持っていた「武器」のほかに、氏名、年齢、役職、石高まで書いてありました。ボケて見にくいのですが、クリックするとキチンと読めるようになります。多分。

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という事で、「忠臣蔵」に興味のある方は、映画を見て、中村氏の小説を読んで、本格的には山本氏の本を読むのがベターだと思います。

なお、中村氏の小説には討ち入りの様子は書かれてありません。お金が中心の物語だから。ただ、少し肩透かしを食った感じで、コミカルな討ち入りの様子も読みたかったな・・・




 

2017年8月17日 (木)

2001年宇宙の旅~「映画の見方がわかる本★町田智浩著」より


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懐かしき、「2001年宇宙の旅」ですね。難解だとも言われましたが、映画の出だしの、「ツァラトゥストラはかく語りき」、宇宙船が浮かぶ場面での、「美しく青きドナウ」のワルツ。すべてが意表を突く表現でした。

「2001年の旅」シリーズの本、多分これが全部だったと思います。これをそろえたのは下の、「映画の見方がわかる本」を読んだからですが。

例えば、「地獄の黙示録」。某評論家が、T・S・エリオット、フレイザーなど劇中で引用された文献を使って評論したそうですが、「前提となる事実が抜けています。実は、それらの引用は、カーツ大佐役のマーロン・ブランドが肥満でアクションもできなければ、セリフも覚えていなかったため、仕方がなくカンペに書いて朗読させた苦肉の策に過ぎなかったのです。そんなことを真剣に論じてどれだけの意味があるのでしょう?」など書いてありますが、決してネタバレものではなく、映画の内幕を語りながら、映画の観かたを考えさせる本です。
 
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「2001年宇宙の旅」は、監督のキューブリックが書いたシナリオがあり、次に脚本に協力したアーサー・C・クラークによる小説版、「2001年宇宙の旅」があり、3番目にクラークによる「失われた宇宙の旅2001」があり、4番目に「プレイボーイ」68年9月号のインタビューがあり、最後に、ジェローム・アジェールによる、「『メイキング・オブ・2001年宇宙の旅』(ソニー・マガジンズ)は訳が拙く意味不明だ。しかし、あちらこちらに貴重な証言が埋もれている。」があるそうです。

「2001年宇宙の旅」は映画に沿ったもの。

「失われた宇宙の旅2001」の第1部では、「キューブリックとわたし」という事で、映画を作る上でのノンフィクションも交えながら、物語が進んでいきます。

「モノリス」について、「はじめはこの異星物体は四角い四面体だった。立体図形のうちでいちばん単純かつ基本的なもので、四つの正三角形から成り立っている。」という事で、初めは映画で見るモノリスとは違っていたことがわかると思います。とても興味深いことも書いてあります。

なお、この「失われた宇宙の旅2001」の前書きで、アーサー・C・クラークはこう書いています。「小説『2001年宇宙の旅』は、1968年7月に出版されたが、それはいまのような文章から書きだされていた(注:「2001年宇宙の旅」の前書きは、「いま生きている人間ひとりひとりの背後には、30人の幽霊が立っている。それが生者の死者に対する割合である。時のあけぼの以来、およそ一千億の人間が地球上に足跡を残した。」)。しかし、その4年まえ、第一稿はこんな風にはじまった・・・・・」

出だしは、「二十世紀の初め十年と終わりの十年とのあいだには、人間のあらゆる無鉄砲な空想を超える大きな裂け目が開いている。・・・・」

「2001年宇宙の旅(決定版)」ですね。これ読んでいません。実は、2か月の入院中、上の6冊を読んでみようかと思っていたのですが、持っていくのを忘れてしましました。

たしか、「2010年宇宙の旅」は映画でもあったと思います。監督はキューブリックではありませんが。たしか、前作の謎解きもあったかと思います。

「3001年終局の旅」では、本の解説によると、1000年前、宇宙船のコンピューター「HAL」によって宇宙船から放り出された、船長代理フランク・ブルーが海王星軌道付近で発見され、「地球の軌道都市スター・シティで蘇生されたプールがたどる究極にして最後の宇宙の旅とは・・・・」という事で、これで完結編になるそうです。

最も、アーサー・C・クラークさん2008年に亡くなっていますから、これ以上書けないわけですが・・・・



2015年10月 8日 (木)

「センゴク一統記 第14巻」発売~宮下英樹著

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今日、本屋さんに寄ってみたら、第14巻が発売。


この本、意外に売れてるらしく、第13巻目が並んでいるな、と思ったら、いつの

にか売れ、また置いてあるな、と思ったら、又売れと、根強い人気を持っている

ようで・・・


さて、第14巻の最後を見ると、第15巻の宣伝があり、「第3部『センゴク一
統記』

ここに完結!!」とあるので一応、第15巻で一段落みたいですが、「”織田家簒

奪”を目論む羽柴秀吉ーその秀吉を叩き潰さんとする織田信雄と、領土拡大を

狙う徳川家康の連合軍。日本中を巻き込んだ小牧・長久手合戦、その驚くべき

結末とはー!?」とあり、第14巻は、この「小牧・長久手合戦」の前哨戦とも言うべ

き事が描いてあります。


戦いは、「徳川家康・織田信雄(のぶかつ)vs豊臣秀吉」になるわけですが、「家

康は名目上の総大将信雄の命を通り越し、秀吉の領土である美濃・近江・山城

の地を与うという(注:各地の有力者へ)誇大な空手形にて諸勢力を糾合、さらに

特筆すべきは、信雄の領土の諸勢力を懐柔ー着々と織田領を吸収してゆく、こ

こに家康の野望が窺いしれるのである。」、という事で、戦いの本質は「徳川家康

VS豊臣秀吉」になるわけです。


読んでみて、戦とは、「人の裏を読み、裏をいって、その裏をかく」と言ったことが

よく分かります。

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上が、長久手の戦いの布陣になるわけで、どうなったかは、日本史をチャント勉

強した人は、ご存じでしょうが、いつも言うように、私、日本史の時間は、休息タイ

ムでしたので、宣伝文句の「その驚くべき結末とは!?」というのが、楽しみです。


次回、第15巻の発売は、2016年3月になっていますが、少し遅いな。第14巻

の中身、忘れちゃいますよ。昨日のことも覚えていないのに!


(文引用:「センゴク一統記」より)






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