ゆで野菜の「マルニ」さんが、加工場の母屋を地域の方に使ってもらいたいと、「えんがわ」と名付けた一角を一畳ばかり借り受け、冗談半分で始めた「一畳のきまぐれ資料館」も7回目を迎えました。飽きっぽい私にしては、よく続いたものだと感心しています。
第1回が「千々石・小浜の明治・大正、戦前の古絵葉書」。これについては、後日、珍しい古絵葉書、ガラス写真等も入手したので、再度、展示をしたいと思います。第2回が「島原・天草の乱 絵地図と軍記類の展示」、第3回が「長崎・江戸の古地図と明治・大正・戦前の長崎の古絵葉書」、第4回が「アニメと挿絵原画の世界」、第5回が「栗原玉葉・森川青坡・正月用の引き札の世界」、第6回が「キリシタン禁制の高札」。ただ、昨年はコロナの影響で、2回程度しか開けませんでしたが・・
今回は「栗原玉葉と長崎古版画の世界」。
もちろん、昨年の栗原玉葉の掛け軸は展示をします。加えて、栗原玉葉は色々な雑誌に挿絵を描いていますが、今回のは、「若き日のために 絵と歌と物語」(岡上三咲・野口精子著・大正6年)の中に三つ折りで収められた栗原玉葉の版画を展示しています。題は「その夜の夢」。口絵が4点ほど入っており、これは、コピーにて展示をしています。
なお、この絵は国立国会図書館月報2018年12月 692号の表紙を飾っています。
長崎古版画については、江戸期のものは1点で数十万円ばかりするので、買うのは無理ですが、版木が長崎市博物館(現在は長崎歴史博物館に収蔵)に残され、それを使って何回か摺った事があり、今回のは昭和39年発行で復刻版になりますが、長崎古版画の雰囲気は十分に味わえます。版木が傷むので、今後は摺られる事はないと思います。
「えんがわ」の場所が分かりにくいとのことですが、千々石郵便局から雲仙岳方面をみて、左手に道があり、左から3~4番目(間違いなければ)の平屋の少し大きな家です。
なお、コロナの状況が分からず、急遽お休みも考えられますが、状況を見て展示期間を延ばすかもしれません。一応、3月末日までの予定です。写真はクリックすると、ハッキリ読めます。
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