人生

2020年2月20日 (木)

「まあまあふうふう。」★八千草薫著 & 久しぶりに「人間臨終図巻」★山田風太郎著

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「まあまあふうふう」とは、「中国には”いい加減”という意味の”馬馬虎虎(まあまあふうふう)という言葉があるけれど、そういう気持ちでいたらどうだろう」と八千草薫さんが監督である夫の谷口千吉さんにいわれた言葉だそうです。

いい加減は「良い加減」「いい加減」で、悪い意味での「いいかげん」ではありません。


八千草薫さん、昨年2019年10月24日に88歳で亡くなられました。本の中で、乳がん、膵臓ガン、肝臓ガンの事が書かれてあります・・・


この本が出版されたのが2019年7月8日。逝去された3ヶ月ほど前になります。


八千草さんには子どもが無く、本にも死んだあとの心配事も書いてありましたが、「断捨離」について、「だから、私、『断捨離』という言葉がすごく苦手なんです。(中略)思い出も何もかもー私のこれまでを全部始末しながら生きていくなんて、そんな人生は、『ちょっと寂しいなぁ』と思うのです。」と書いてありました。

本を読んでいくと、老いるという事、老いをどう受け入れるかが優しい文章で書いてあります。


ということもあって、久しぶりに「人生臨終図」を開けて、私と同じ年齢(72)で亡くなった人を読んでみると「孔子」「安倍仲麻呂」「西行」「沢庵」「三井高利」「水戸光圀」「ショーペンハウエル」「榎本武揚」「田中正造」「後藤新平」「徳田秋声」「添田唖蝉坊」「ユトリロ」「柳宗悦」「佐藤春夫」「佐佐木茂索」「内田叶夢」「リンドバーグ」「山本嘉次郎」「棟方志功」「舟橋聖一」「ジャン・ギャバン」「ジョン・ウェイン」「松本幸四郎(八世)」「田村泰次郎」。


今では、72歳で亡くなったというと「まだ、若いのに」といわれる時代になりました。こうして名前をながめると、この人、72歳で亡くなったんだっけ?という感じの人が多い事を感じます。読んでみて、生き方、死に方も千差万別です。この本、機会があったら是非お読みください。「人生」、いつかは迎える「死」について考えさせられます。


「沢庵」は亡くなるとき「夢」と書き、下のような遺戒を残したそうです。


「全身を埋めて、ただ土を覆うて去れ。経を読むことなかれ。斎を設くることなかれ。道俗の弔賻を受くることなかれ。衆僧、着衣喫飯平日のごとくせよ。塔を建て像を安置することなかれ。碑を立つることなかれ。・・・年譜を作ることなかれ」


いかにも「沢庵」らしい遺戒だと思います。私も真似しようとは思いますが、「書いてもらうほどの年譜」は無いし・・・


  

2020年1月30日 (木)

「老人初心者の覚悟」★阿川佐和子著

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さわやか佐和子さん、3週間もブラジャーを洗わないんだそうです。「かって私は胸当て下着(すなわちブラジャー)を三週間洗わない『不届き者』とよば呼ばれた女である。」とちゃんと書いてあります。

佐和子さん1953年11月生まれで、66歳。


本の写真見ると若いですね。まだ、どうみても50歳くらい。といっても佐和子さん。「シワの他にも毛髪のボリューム問題、頬垂れ問題、腹部周辺浮き輪現象(別名チチ下肉問題)」とお悩みのようです。

お父さんは「阿川弘之」氏。かなり厳しいお父さんみたいで、電話をかけているとき・・・


「いえいえ、とんでもございません」

そう私が声を発した途端、少し離れたところにいたはずの父がすっ飛んできて、
「とんでもございませんという日本語はございません。とんでもないと言え、とんでもないと!」
怒鳴られた。父に言わせれば「とんでもない」の「ない」は否定の「ない」ではない。「はかない」とか「やるせない」とか「せつない」と同様、それだけで完結している言葉である。「せつない」を丁寧に言おうとして「せつございません」とは言わんだろう。「はかない」を「はかございません」とは言わないぞ。だから「とんでもない」を丁寧に言おうとすれば「とんでもないです」あるいは「とんでもないことでございます」と言いなさい・・・といわれたそうですが、これ、電話をかけている最中、横で言われたそうです。娘としてたまりませんね。

このようなオヤジって今はいませんね。


さて、佐和子さん結婚されましたが、亭主の方、所々に顔を出します。


「今のうちに言っておきますけど、もし、私が先に死にかけても、延命措置はしないでね」

数独に夢中の亭主殿に念を押す。すると数独から目をそらすこともなく、、
「わかっている、わかっているしませんよ、なーんにもしませんよ」
そんなにあっさり言われると、ちょっと、寂しい気もする」

と、まあなんとなくうまく行っているようで、佐和子さん、まさか結婚するとは思いませんでしたが、ファンだったので残念ですが、いつまでもお幸せに。人生100年時代、66歳程度では、「老人初心者」とは言えませんね。


なお、この本の一番面白い所は、父の阿川弘之氏との絡みですが、現代だったら家庭内暴力に近いですね。



2019年12月14日 (土)

「さよなら、私の愛しき人よ」★週刊文春12月19日号より

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久しぶりに週刊文春を買いました。

首相補佐官と厚労省幹部が、山中伸弥教授のところに二人で出かけ、iPS研究の予算削減を通告し、その後、京都でおデートをしたとか。


もっとも本人は「いや、終わった後は自分の時間だから、メシ食ったりしましたよ。(大坪氏と)二人でいきました」

ー貴船神社にも。
「ああ、行きました。彼女はもともと、午後休暇を取っているから。僕は休暇でではなく、出張です。・・・・」
とは言ってますが、「iPS研究の予算削減を通告」なら、両人とも公務出張でしょう。公務出張は、職務であり、メシは食ったりするのは当たり前ですが、二人で写真に撮られたように、イチャイチャするのは良いんですかネ。

ということはさておき、この厚労省幹部がどこかに「美熟女」と書いてあったので、どんな顔か見たくて助平根性で週刊文春を買ったわけですが、なんのことはない、単なるおばさんでした。ウチのカミサンの方が美人です。


と思いながら、最後のグラビアを見ると、今年亡くなられた有名人が写真と共に載っていました。梅宮辰夫さんが亡くなられたのは最近ですから知ってはいたのですが、今年初めに亡くなられた方は忘れているのが多く、あ~この人もだったのかなどと思い出し、皆様も年末を前に思い出していただきたく、書き抜いて見ます。


八千草薫さん 10月24日死去 88歳

市原悦子さん 1月12日死去 82歳
内田裕也さん 3月17日死去 79歳
金田正一さん 10月6日死去 86歳
萩原健一さん 3月26日死去 68歳
橋本 治さん 1月29日死去 70歳
京マチ子さん 5月12日死去 95歳
ドナルド・キーンさん 2月24日死去 96歳
安倍穰治さん 9月2日死去 82歳
田辺聖子さん 6月6日死去 91歳
堺谷太一さん 2月8日死去 83歳
中曽根康弘さん 11月29日死去 101歳
木内みどりさん 11月18日死去 69歳
竹村健一さん 7月8日死去 89歳
ケーシー高峰さん 4月8日死去 85歳
高島忠夫さん 9月26日死去 88歳
ク・ハラさん 11月24日死去 28歳
岡留安則さん 1月31日死去 71歳
北尾光司さん 2月10日死去 55歳
ザ・デストロイヤーさん 3月7日死去 88歳
隆籏康男さん 5月20日死去 84歳
モンキー・パンチさん 4月11日死去 81歳
佐藤忠男さん 9月24日死去 68歳
兼高かおるさん 1月5日死去 90歳
吾妻ひでおさん 10月13日死去 69歳
小出義雄さん 4月24日死去 80歳

酒を酌み交わしたわけでも無く、会話をしたわけでも無く、銀幕、TVで見るばかりでしたが、いずれも、私たちの世代にとっては全盛を知っているだけに、なんとなく同士を失ったような気がしてなりません。あらためて、ご冥福をお祈りいたします。



2019年12月10日 (火)

「臨終」という事

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11月26日~30日まで、お寺から「ご正忌報恩講法座」との案内があったので、出かけてみました。お寺は浄土真宗西本願寺派になります。

「ご正忌報恩講」は親鸞の命日に関わる法要、「法座」は(意味はいろいろあるようですが)、仏法を説き聞かせる会になります。

お寺では、いろいろな時、説教師というのか布教師というのか、いつも講師の先生を迎えて法話があります。なかなか、いい話があるので出かけています。本来、26日から30日まで、朝座、晩座、毎日2回、通算10回のお話ですが、26日の朝座だけ聴聞をしました。さびいからですが・・・(^^;)

今回は、福岡のお寺からの講師で、話は分かりやすく、面白い中にも仏様の話をされ、よく理解できるものでした。井上ひさしさんの「むつかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」という言葉どおりの法話でした。


以下、録音を取ってなかったので、うろ覚えの話になります。私の考えとチャンポンになっているところもありますが、骨子は以下のとおりです。なお、臨終に関しては各宗教・宗派で考え方が違うようですが・・・


この法話の中で「臨終とはなんですか?」という問いがあり「お医者さんが、脈をとってご臨終と言いますが、あれ間違いです」とのことで、「え!マジ」とは思いましたが、この言葉、一番上の「阿弥陀経」の一節「臨命終時」を簡略化して「臨終」。意味としては「命終わる時に臨み」ですから、まだ、「生きている時」のことになります。


では、私たちは、いつが「命終わる時」なのか、分かりませんね。私の経験で、学校の先生がテストの採点をしているとき、こたつの中で亡くなられた方を2名ばかり知っています。昼の運動会で元気よく走っていた奥さんが、夕方倒れ、くも膜下出血で亡くなりました。このような事は皆さんも多少なりとも経験があると思います。


言ってみれば、私たちも、いつ「命終わる時」に「臨んで」いるのかは分からないわけです。というより、
私たちは常に「臨終」、「命終わる時に臨み」という時間を生きているという事になります。

あとは阿弥陀仏の話に関係づけた話になってくるわけですが、長いので省略します。

で、確かに私たちは常に、いつ死ぬか分からない「臨終」に向き合って生きているわけですから、今、この生きている時間を大切にしなければと、いつもと違って真面目に考えました。


さて、この話を聞きながら思い出したのが、正岡子規の「病状六尺」の一文。


〇余はいままで禅宗の悟りといふ事を誤解して居た。悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思って居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であった(「青空文庫」より)。


「臨終」の時を、平気で生きることがどれだけ自分にできるのか・・・



 

2019年11月30日 (土)

「お寺の掲示版」★江田知昭著

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TV、ネット等で紹介されたので、ご存じの方も多いかと思います。お寺の掲示版に貼ってある言葉を集めた本です。発売が9月25日、11月15日で3刷ですから、売れている本です。

1年ほど前、お寺の掲示版のことが少し話題になった頃、ネットで一番始めに見た掲示版が下の「おまえも死ぬぞ」。とにかく、ぶったまげましたね。え~、お寺さんが、寺の前の掲示版にこんなこと書いて良いの~(?_?)

考えて見れば、私たちも冗談で「一回は死ぬちゃ」とか言いますが、無論本気ではありませんが、お寺の掲示版に「おまえも死ぬぞ」と言われれば、相手が葬式などを扱っているお坊さんだから、ドキッとしますね。


この本、掲示板の写真と共に、1~2頁、解説が入ります。


「おまえも死ぬぞ」については「釈尊の教えを伝えるとされる原始仏典『サンユッタ・ニカーヤ』の中では、『生まれた者が死なないということはあり得ない』(中村元訳『ブッダ悪魔との対話』、岩波文庫)。」と書いてあり、この釈尊の言葉をぶっちゃけて表現したものだということですね。


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      (「お寺の掲示版」より)

多少気になる言葉を紹介すると(私にとって)・・・

■「難が無ければ無難な人生/難があれば苦難の人生/難あればこそ有り難し」


私にはカミサンという「難」があり、それを乗り越えてこそ、私の人間性が少しは向上していくと思えば、カミサンは私にとって「有り難い」存在なのです。と思いたいのですが・・・・・

■「大丈夫だよ/生きていけるよ」


住職さんが取り替えようとすると、門徒さんから戻してくれといわれて十年以上。確かに、誰かに言われると元気が出ますね。


■「風呂は湯加減/医者は匙加減/人生は手加減/わたしゃいい加減/さとりとは」


「さとり」とは難しいですね。円覚寺派管長の横田南峯老師曰く「『私は悟らぬものの代表です』と謙遜しながらもさとりとは何かと強いて言えば『間違いに気づくということだろうと思いますね』とおっしゃっていました。」だそうです。

さとりは、各宗派違いがありますが、上のように言ってもらえれば、なんとなく納得。

有名人の言葉を貼っているところもあり・・・


■「死はいつか来るものではなく、いつでも来るものなの」~樹木希林さん

樹木希林さんらしい言葉だとおもいます。

■「生きているだけで丸儲け」~明石家さんまさん


さんまさんの言葉に次のようなものもあるそうです。「人間生まれてきたときは裸。死ぬ時にパンツ一つはいていたら勝ちやないか」


■「これでいいのだ」~赤塚不二夫さん

「天才バカボン」のマンガの言葉ですが、「バカボンという名前は、『薄伽梵(ばぎゃぼん)』、つまりは仏に由来していると言われています。実は仏教を意識した漫画なのです、」という事だそうです。

と言うことで、不安定な時代、悩み多き人生、ご一読を。私のお寺の掲示版、なんて書いてるか明日行ってみようかな。




2019年1月25日 (金)

「傑作!広告コピー516」~メガミックス編

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俳句、和歌、詩、コピー。
短いながらも、長編小説にも負けず、人生、世相を感じます。以前、別の本を紹介しましたが、今回も少々ご紹介を。

■いいおばあさんになりたい。

孫をもって、いいおじいちゃんとは何か考えましたが、良い爺とは頑固者だと思います。
最近は、切れる爺さんが多くなってきたようですが、「切れると」、「頑固」とは違いますね。
「いいおばあさん」のことは、爺さんには分かりません。

■女だって女房が欲しい。
■日本のお母さんは、いつか倒れると思う。

カミサンが、10日ほど留守しました。その間、掃除、洗濯、調理、風呂入れなど大変でした。つくづく、主婦の大変さを自覚しました。

■キスというものを、ここしばらく、していない。
■キスがなかったらつまんない。

このキスは、高校生の小鳥のようなキスが良いな。大人の激しいのでなく・・・・

■アタマのキレイなひと。
■ヘタなカツラをつけるなら、ハゲのままでいい。

そとがキレイか、なかがキレイな方が良いか、悩みますね。

■私の主食は、レタスと恋とカンビールね。

これ、以前にも紹介した覚えがあるのですが、何回読んでも良い文句だと思います。

■酒でしか女を口説けない男にはなるなよ。ベイビィ。

酒飲んで口説いたことはありますが、全敗。口説くときは、真面目に。

■スカートも哲学書も、めくるのは十代だった。

いわれれば、確かに・・・

■うるさそうな女に会ったので酒はジンにした。
■あまり、話たくないので酒はジンにした。

この場合、ジンはストレートですね、カクテルでは無く。絶対的に。私はバーボンにしますが・・・

■こんにちは、まっすぐの不良でございます。矢沢永吉。

私たちの時代は、石原裕次郎、赤城圭一郎でした。憧れましたが、真面目なサラリーマンになりました。というより、真面目なサラリーマンにしか、なれませんでした。

■ぼくが、一生に会える、ひとにぎりの人の中に、あなたがいました。

と思って結婚したんですが・・・・

■カワイイだけじゃだめなのよ。きちんと仕事もしないとね。

当たり前でしょう、「甘えるなよ」。可愛い子にはモテなかった男の独り言でした。

■入りたい会社、あります。やりたい仕事、ありません。
■職人は”人”です。会社員の”員”て何ですか。
■あなたが今辞めた会社は、あなたが入りたかった会社です。

就活、就活といいますが、なんの為に働くのか良く考えましょう。

■鎌倉時代より室町時代より江戸時代より、高校時代です。

鎌倉時代より室町時代より江戸時代より、高齢化社会時代です。

■「忙しいなら無理して帰らなくていいよ。」は、ほとんどの場合、嘘です。
■大人の気持ちが、子供にわかって、たまるか。

分かっているようで、分からない。分からないようで、分かっている。親子って難しい。

■「やっぱり、人妻はいいなあ」。そういうあなたの奥さんも人妻です。

ならば、口説いてみるか。ふられるの覚悟で。

まだまだご紹介したいコピーがありますが、あとは本をお求め下さい。損はしない一冊です。



2017年7月26日 (水)

「臨終ここだけの話★志賀貢著」「なんとめでたいご臨終★小笠原文雄著」

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私も歳で少しは考えようかと、「なんとめでたいご臨終」をAmazonに頼んだら、珍しくも一週間待ち、もっとも、4日ほどで届きましたが。とにかく売れている本らしいのですが。

で、その間に近くの本屋さんに「臨終ここだけの話」が置いてあったので、買ってきてました。

昔は、ほとんど自宅で息を引き取り、自宅で葬儀をし送りましたが、今やほとんどの方が病院で亡くなり、葬儀社で葬儀を行うようになりました。それだけ、家族の負担も減ったといえば、減ったのですが。

どちらとも本も、お医者さんが書かれた本ですが、「臨終ここだけの話」は病院での現実、また、在宅医療の困難さ、一人暮らしの困難さが書かれています。

「なんとめでたいご臨終」は「在宅ホスピス緩和ケア」について書かれており、ガン末期症状の方が家に帰りたいと望み、家に戻り在宅医療を受けることを柱にかかれてあります。

ただ、家とは「『在宅』とは『家』のことです。ここでいう家は、住み慣れたところに限定されるものではありません。誰かの家でもアパートでも施設でも、そこが終の棲家として安らげる”処”、自分の居場所だと思える”処”であれば、それはその人の癒しの空間、つまり『家』となるのです。」という意味です。「ところ定まれば 心定まる」という事で、その中で、患者さんが「希望死・満足死・納得死」を送れれば、「別離の悲しみはあっても、遺族が笑顔で見送れることができるのです。」

在宅看護となると、家族の負担も増えるわけですが、そこは、お医者さん、ケアマネージャー、巡回看護師さん、ヘルパーさん、近所の方、なにより家族の協力が必要になり、いわゆる、「チーム」としての動きが必要なり、このようにしてもらえるなら、満足にあの世に行けるな、と思うのですが・・・

しかし、このような病院・チームは、こちら方面にはまだなく、「末期がん患者の在宅ケアデーターベース」で調べはしたのですが・・・

この本に書いてあるような医療が進めば、みんな満足して旅立てると思うのですが・・・・何とか学園に金をつぎ込むより、こちらが先だと思うのですが、なにせ、高齢者がドット増えてきます。自分も含めて(カミサンも)ですが・・・

この本2冊比べて読んでみてください。比較すると、臨終に関して、いろいろな面が見えてきます。





2017年1月16日 (月)

「絶望名人カフカの人生論」~カフカ・頭木弘樹 編訳

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皆さんも、いろんな失敗、人生に絶望を覚えたこと、失恋したこと、今センター試験中ですが、落第した人等あると思います。

その時、他の人から、「頑張れよ」とか、「なんとかなるさ」とか、「時間が解決するよ」とか、激励の言葉をかけられたと思います。

さて、それで立ち直れる人もいれば、かえって、落ち込んだ人もいるかと思います。

某オリンピック選手が、「頑張れ」と声をかけられ、「これ以上、何を頑張ればいいの」と言っていましたが、言葉のかけ方一つにもいろいろあるもので・・・・

「カフカ」というと、村上春樹さんの「海辺のカフカ」がありますが、読んではいませんが題名はどうも、フィリップ・グラス(作曲家)の「Einstein On the Beach」から取ったのかな・・・・?余談ですが、2月に「騎士団長殺し」という本が出版されるそうで、Amazonあたりで、予約受付中ですが、ファンの方は早めにお申し込みを。ファンではありませんが、気になるので、私も予約しました。

カフカというと一時ブームがあり、私も、「城」、「審判」等を読んだのですが、とても重い小説だったことを覚えています。現在、この種類の本が、あまり読まれていないようで、少し寂しい思いですが・・・・

話を元に戻して、編訳者の頭木氏の前書きに「悲しいときには悲しい音楽を」というのがあり、ピュタゴラスに「ピュタゴラスの逆療法」というのがあり、「心がつらいときは『悲しみを打ち消すような明るい曲を聴く方がいい』」と言ったそうです。

逆に、アリストテレスには、「アリストテレスの同質効果」というのがあり、「『そのときの気分と同じ音楽を聴くことが心を癒す』と主張しました。つまり、悲しい時には、悲しい音楽を聴くほうがいいというのです。」という事だそうですが、

どちらが正しいかと言えば、どちらも正しく。

(1) まず最初は、悲しい音楽にひたる=アリストテレス「同質の原理」
(2) その後で、楽しい音楽を聴く=ピュタゴラスの「異質への転導」

とするのがベストだそうです。さて、この本には、「頑張れ」とか、「大丈夫」とかいうような、ポジティブな言葉はなく、ネガティブな言葉ばかりです。右のページにカフカの言葉、左のページに頭木氏の解説が入っていますが、カフカの言葉を少しばかりご紹介を。


将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
将来にむかってつまずくこと、これはできます。
いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。(フェリーツェへの手紙)


バルザックの散歩用のステッキの握りには、
「私はあらゆる困難を打ち砕く」と刻まれていたという。
ぼくの杖には、「あらゆる困難がぼくを打ち砕く」とある。
共通しているのは「あらゆる」という所だけだ。(断片)


生きることは、たえずわき道にそれていくことだ。
本当はどこかに向かうはずだったのか、
振り返ってみることさえ許されない。(断片)


ぼくの人生は、
自殺したいという願望を払いのけることだけに、
費(つい)やされてしまった。(断片)


だれでも、ありのままの相手を愛することはできる。
しかし、ありのままの相手といっしょに生活することはできない。(日記)


まだまだあるのですが、人生に失敗した時、絶望した時、失恋した時など読んでいただきたい一冊です。




2016年10月 3日 (月)

「シルバー川柳 元気百倍鯿」

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え~、前に、「○○○川柳」というのが流行りまして。定着したのか、あきられたのか、昨今は年に何回かマスコミで見る程度になりました。

と、思っていたら「シルバー川柳 元気百倍編」という事で、しぶとくも第6弾が出ていました。以前にも紹介しましたが、宮崎県仙台市で発行されている、高齢者向けフリーペーパー「みやざきシルバーネット」に連載されている「シルバー川柳」と河出書房編集部あてに投稿されたものから構成されています。

という事で、私の感想も入れながら少しご紹介を。若い方も読んでおいてください、もうすぐ同じようになります。

■「太い足今じゃ勝ち組太い骨」
・いま盛んに骨粗しょう症の注意をしていますが、昔「大根足」と言われてコンプレックスを持っていた方。人生どこで変わるか分かりません。若いお嬢さん、足のカッコよさを自慢していると・・・

■「リダイアル自分でかけて『あんただれ』」
・と、ここまではボケていませんが・・・

■「猫に貸し俺には貸さないひざ小僧」
・最後にひざ小僧をしてもらったのは何年前か。せっかくなら、若い女性が、ですね。

■「ひざ見えるジーパン直せば孫おこる」
・私も若い頃、このジーパンはいてたら、母が直していました。今じゃ、若い女の子、ヘソ丸出しです。

■「イヤダけどババァ抜きでは生きられない」
・私も、カミサン抜きでは生きられません。男って弱いな。

■「美人湯か長寿の湯かで迷う年齢(とし)」
・79歳の女性ですが、鏡で全身と顔を見て決めましょう。

■「婆さんがかけ込んでくる男子用」
・コンサートの休息時間、トイレに行ったら「女性用」に長蛇の列。そのうち「空いてるわよ!」で、男性用にドドドドドッ。出かけた小便引っ込みました。もっとも、立小便されるおばちゃまがいなかったのが救いでしたが。ハイ、田舎じゃ立小便する婆様多いですよ。上手にやってます。

■「勧誘に婆の切り札『先がない』」
・勧誘が多く、お年寄りの方がだまされることが多いとか。このセリフ使いましょう。

■「来る電話ババァばかりでジジが妬く」
・男性は、付き合いがへたなのか、電話するのが面倒くさいのか、私の所も、カミサンへの電話ばかりで、「いいかげんにしろ!」

■「我が人生花咲かぬまま枯れはじめ」
・「人生花咲く」人は、少ないでしょう。私もそうですが。

■「皆の衆浮気するなら見付かるな」
・90歳の女性の方です。本人が浮気したのか、旦那様が浮気したのか・・・・

■「お迎えを待ってる間の日向ぼっこ」
・良いですね、縁側でウツラウツラしながら、ポックリと。もっとも、私の家には縁側がありませんが。

■「クスリ欲しボケにも馬鹿にも効く薬」
・昔、知り合いの薬剤師に「馬鹿につける薬ある?」と聞いたら、「ありますが、効くか、効かないかは保証できません」と言われました。

■「運動会孫より先にバァバでる」
・先日、某小学校で生徒が十数名で運動会だと。で、婦人会、老人クラブ、消防団、PTA、自治会等がでて、盛り上げたそうですが、「孫より先にバァバでる」が普通になるかもヨ。

■「見つめてね話しかけてね触ってね」
■「亡き夫(つま)に胸を吸われて目がさめる」
と、67歳と83歳の女性ですが、なんと言っていいのやら・・・


本に募集要項が入っており、60歳以上、未発表のもので、2017年の「笑いあり、しみじみありシルバー川柳 その7(課題)」で選ばれた句の発表があるようです。

ハガキで5句、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて、下記まで。なお、ハガキは何枚でも良いそうですが、ハガキ一枚に5句は守ってください。

〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷2-32-2
㈱河出書房新社  編集部「シルバー川柳」係

だそうです。選ばれるかどうかは、分かりませんが。
皆様も「元気百倍」でご応募を。



2014年11月27日 (木)

「これでおしまい」~加来耕三著

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私のブログが、「これでおしまい」という事ではないのですが、昨日受診した特定健診・がん

健診の結果が来て、まあ、これが、目を覆いたくなるような、ひどい結果。


封筒の中に、もう一つ封筒が入っていて、「主治医様紹介状」と書いてあって、ホッチキスで

止めてあるものの、ざっとした止め方で、知らずに開けましが、心筋梗塞の恐れあり、要精

密検査の結果と、心電図が入っており、あとで、「紹介状の送付」に「開封せずに医療機関

へお持ちいただき・・・・」と、見ちゃったものは、しかたがなく・・・・


と言うことで、半日ばかりドットきて、もうぼつぼつなら、せめてカッコイイ言葉でも残そうか

と、上の本を借りていました。


加来耕三氏は、歴史家でもあり、作家でもありますが、二週間ほど前こちらへ来られ、講演

会をされましたが、これは、面白くもあり、ためにもなる話で、ブログに、まとめて書こうと思

っているのですが、なかなか時間が取れず、と言うところで、いつかご紹介したいと思いま

す。


辞世、最後の言葉いろいろありますネ。少しばかりご紹介を・・・・・


■余ハ岩見人森林太郎トシテ死セント欲ス

森鴎外のあまりにも有名な言葉ですが、小説家として、また軍医として、最高の陸軍軍医

総監になっています。

墓の文字は「森林太郎墓」の文字のみですが、ネットで見ると、案内の標柱には「森鴎外墓

所」となっており、「森林太郎」がみたらどう思うでしょう。

本の方では、「大正十一年七月九日の、死去の寸前には、『馬鹿馬鹿しいと』つぶやいたと

も伝えられる。」とも書いてあります。享年六十一歳。


■よ し

これまた、誰が言ったのかと思ったら、夏目漱石。

漱石は状態が深刻になった時、胸を開いて「水をかけてくれ死ぬと困るから」と訴えたそう

ですが、「掲出は、漱石の訴えに看護婦が応じた後に、つぶやいたとされる言葉である」。

鴎外と比べると、あっけない言葉ですが・・・享年五十歳。若いですね。


■僕本月本日を以て目出度死去致し候間此段謹告仕り候也

(ぼく ほんげつほんにちをもって めでたく しきょいたしそうろうあいだこのだん きんこく

つかまつりそうろうなり)

明治の評論家、作家。斎籐緑雨。

「掲出は、自ら考えた死亡広告」。死亡広告は、翌日付の「万朝報」と「朝日」に掲載された

そうです。これも、良いな。


■きょうはいよいよゆくぜ午後まではもつめぇ

河竹黙阿弥の言葉。いかにも、歌舞伎狂言作家にピッタリ。カッコ良いな。


■この世をばどりゃお暇(いとま)に線香とともについには灰左様(はいさよう)なら

「東海道中膝栗毛」の作者、十返舎一九の言葉。「灰左様なら」。焼いた後の「灰」と「はい

さようなら」をかけているところは、如何にも戯作者の代表とされる、十返舎一九。


■葬るに分を越ゆるなかれ

このあと「墓や碑を建ててはならない。ただ土を盛り、わきに松か杉を一本植えれば足る」。

と続くそうですが、いかにも、二宮尊徳の言葉。


■これでおしまい

勝海舟。「明治三十二年一月十九日、風呂上がりに突然脳溢血に襲われ、二十一日に他

界した。

掲出は死の直前妹に洩らしたとされる言葉である。脳溢血という病いの性格上、はたして

意識があっての言葉だったのかどうかはわからない。」


きりが無いのでここらで止めますが、あと、上杉謙信、豊臣秀吉、石田三成、細川ガルシ

ャ、坂本龍馬、沖田総司等々の言葉と、その人物の知られざる面も書いてありますので、

興味ある方は是非ご一読を。読みやすく、面白い本でした。


さて、私はどんな言葉を残そうかな・・・・・「もっと女を」では露骨過ぎるか、これは却下。


(文引用:「これでおしまい」~加来耕三著」)








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