私も30坪ほど畑を持っています。いま、家庭菜園がはやっていますが、なぜ家庭菜園をす
るのでしょう。やってみれば分かりますが、夏はきついし、雑草取りは面倒だし、どうかす
ると買った方が安いし。
しかし、それでも自分で作るメリットは、まず自分の手で何かを作るという喜び、野菜があ
の小さな種から段々大きくなっていく驚き、楽しさ、自分で作ることで確認できる安全、旬
のものが取れたてで食べられる、自然と触れ合える。いろいろあると思いますが、ただ、
全部のかたが家庭菜園を持てる環境にはないと思います。
この、「野菜の食べ方」という本は、青山・国連大学前で、ファーマーズマーケットを開いて
いる「青山・国連大学前ファーマーズマーケット 男子野菜部」の方が書いた本です。
このマーケットに農家の方が野菜を持ち込んで、消費者の方と野菜について情報を交換・
共有しながら、野菜のこれからのあり方を模索して場でもあるようです。出店者にも厳しい
面接があって、出店できるかどうかもチックがあるそうです。
私達の田舎でも、生産者の店、無人の百円市場などあって、作った方の名前が書いてあ
りますから、どこの畑で、どんな作り方をしているかまで分かるのですが、都会の店ではそ
こまでなかなかチェックできないでしょう。そんなときに、この本を読んでみると野菜の事に
ついていろんな事が見えてくると思います。
農法についても、「有機栽培」「無農薬栽培」「無化学肥料栽培」「栽培期間中農薬不使
用」「減農薬栽培」「特別栽培」「自然農法」「無肥料栽培」「EM農法」「永田農法」「慣行農
法」「合鴨農法」「炭素循環農法」・・・などあるそうです。消費者も、安全でおいしい野菜を
食べるには勉強が必要でしょう。
もうひとつ、この本でなるほどと思ったのが、「国産野菜は本当に国産?」~「種が国産で
ない場合もあります」。
何年か前、あさりを輸入して、日本の砂浜で育て国産ということで売ったのが問題になりま
した。ウナギの稚魚も日本近海では取れなくなっているので、外国から輸入しそれを育
て、国産として売っていますが、野菜も同じで種が外国製があるのです。
勿論、外国製が危険で、まずい、国産品が安全で、旨い。ということではないのです。国産
品、国産品とあまりに気にしすぎているのではないでしょうか?農業も国際化の時代なの
です。私が使っている種にも。
大根の種。赤で囲んでいる所を見てください。「韓国」製です。
小松菜、「オーストラリア」製です。
人参、「チリ」製です。
もちろん、日本製の種もありますが。
安全で、おいしい野菜を食べるヒントとしてこの本を読んでみてください。
なお、家庭菜園を作っておられる方にも参考になると思います。
農薬を使わない「自然農法」にも若干触れてあります。①耕さない②女装ではなく、除草し
ない③農薬を使わない④肥料を使わない。ということだそうです。これを実施するにはとて
も困難な事でしょうが、長崎県内でも取り組んでいる方がいるそうです。
お互い家庭菜園の作り方。野菜の消費者として勉強しましょう。
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