ダーウィンとミミズ
「種の起源」を書き、進化論で有名なダーウィンの最後の著作が、「ミミズの作用
による肥沃土の形成とミミズの習性の観察」。
日本語訳で、「ミミズと土」。この本、お近くの図書館には置いてないので、読ん
ではいませんが・・・
ダーウィンは28歳の時から、途中、中断をしますが、亡くなるまでミミズの研究と
観察をしたそうです。
きっかけは、おじの家の牧草地に連れて行かれた時、「何年も前に地面にまか
れた炭殻やレンガのかけらが、今では芝の下7~8センチの地中に埋もれている
ところを見せた。ミミズが糞を積み上げたせいで、長年のうちに、ここまで深く埋
没したのだとおじはいう。」という事だったそうです。
普通、ミミズというと釣りの餌か、ミミズが沢山いるから畑が肥えている。という程
度しか考えず、ミミズに頬ずりするほど可愛いと思う人は、まずいないでしょう。
「ダーウィンのミミズの研究は」、ダーウィンがどんな風にミミズを観察し、研究し
ていったかを書いていますが、作者は、なんとダーウィンが研究をした牧草地ま
で行って、実際に掘ったそうです。絵本ですが、少し大きな理科好きの子供なら
興味を持つと思います。
「ミミズの話」は、ダーウィンの話を紹介しながら、ミミズの生態、種類(なんと1メ
ートルのミミズもいるそうです)、外来種のミミズが森林に被害をもたらしたこと、
ユリの花の香の体腔液を持つミミズ等も書きながら、将来ミミズの商品化、家畜
の蓄糞処理、下水処理、環境浄化へのミミズの利用も紹介をしています。
が、作者は家庭菜園をやっており、「ミミズコンポスト」でミミズを飼って利用して
いますが、家庭菜園家としての目でミミズをよく観察しています。家庭菜園をして
いる方は、この本読めば、目からウロコでしょう。
なお、「ミミズコンポスト」は市販もあるようですが、ネットで検索すると自作の方
法がたくさん書いてあります。興味ある方は取り組みを。
私の家庭菜園も、ミカン畑だったところで、最初は掘るとミミズがイヤになるほど
出てきたのですが、だんだん少なくなってきたので、検討を考えています。ただ、
カミサンがですね、あれ見ると・・・
この本を読むと、木や花や草を見た時、その土の下にミミズがいる事を意識する
と思います。ネコや犬より、ミミズの方をペットにしようかな、と考えるでしょう。
ミミズは地球を救う!というのが感想でした。
(参考・文引用:「ダーウィンのミミズの研究」「ミミズの話」)
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