書籍・雑誌

2023年9月19日 (火)

落語「紀州」の原典は松浦静山「甲子夜話」?

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「紀州」という落語があります。次のような話です。


七代将軍家継が急死。後継の候補が尾張か紀州。


後継ぎを決める際、尾州公が江戸城へ登城するとき、鍛冶屋の「トンテンカン・トンテンカン」の音がして、これが尾州公には「テンカトル・テンカトル」と聞こえ、縁起が良いと。


さて、尾州公、評定の席で後継ぎに推挙されたとき、大物に見せたいために「余は徳薄くして・・・」と固辞。もう一回、推挙されると思うも、予想外に紀州公への問い。紀州公も始めは「余は徳薄くして・・・」と辞退するかと思いきや「しかしながら・・・」と次期将軍を引き受けてしまいます。

尾州公が城から下るとき、再び鍛冶屋の音が「テンカトル・テンカトル」と聞こえる。「おかしいな」と思っていると、鍛冶屋の親方が、焼けた鉄を水に入れると・・・・・・・・・・「キシュー(紀州)」。・・・・・というお話しなのです。

さて、この落語にはネットなどあちらこちらに説明が書いてある事なのですが、松浦静山の随筆「甲子夜話」の「第十七巻」に納められているというのです。

松浦静山と言えば長崎の平戸藩の藩主、ワタシも長崎県人なので、一応あたってみました。「甲子夜話 第十七巻」には二十五条のエピソードが収められていますが、読んでみて「無かった」んです。

ほかに、何かあるんかい?ということで「甲子夜話」を図書館から借りてきました。「甲子夜話」は平凡社東洋文庫に収められ、正篇六巻、続編八巻、三篇六巻の20冊です。これ、全部読みました。「目次」だけですが。甲子夜話の場合は目次を読めば、どのような事が書いてあるか大体は分かります。結局、この話は見つけきれませんでした。


一つだけ「続篇十七巻」に「落咄(おとしばなし)」というのがあり、「落咄」といえば落語に関係するのですが、これにも「紀州」の噺は載っていませんでした。

ということで、どなたかご存じならばコメント欄に書き込みをお願いいたします。

 

2023年1月15日 (日)

気まぐれ資料館~次は「草双紙」の世界

「一畳の気まぐれ資料館」。春らしくと思い、ちょうど草双紙を何冊か持っていたので展示をすることにしました。

本の題は「御所櫻梅松録」。とうてい読めないので、調べましたが内容は詳細不明。
2冊が1巻になっていて、それが何巻かになって一つの物語になっているみたいです。表紙が洒落ていて、表紙が2冊(上、下)1巻で一つの絵になり、多分、内容と関係があると思われます。

画像がぼけていますが、クリックするとハッキリと見えます。


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絵もさりながら、文字のすごいこと。これ、木版、木に彫ってあるのもです。

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いつも、こんなん、よう読めたな、と思うのですが・・・

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木版を少し持っていたので刷ってみました。が、難しいですね。小学校の時、図工の時間に版画を作成しました。また、年賀状などにも使いましたが、本格的な版木は刷りにくい。

下は「せんき(疝気)の妙薬」。


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こちらは「虫歯の膏薬」。膏薬で効くんですかね?人物の頬のあたり、痛んでいるところですね。

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下は二人の人物ですが、座っている人物は髭を蓄え、眼鏡をかけていますがそこまでは刷ることができませんでした。多分、明治期の草双紙本の挿絵だとは思うのですが。


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多分、渡し船ですね。

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版画を刷るのは思ったよりも難しく、特に、絵が描いてあるのは彫りが浅く3日ばかりかかって4点刷りました。おかげで、日本文化の面白さを味わうことができました。

 

2022年11月13日 (日)

ザッとした読書感想文なのですが(^_^)(10月~11月中旬読了)


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◆「パンとサーカス」~島田雅彦著


東京新聞に2020年7月~2021年8月に連載。今年3月に出版。CIA、右翼フィクサー、ヤクザ2代目、テロ、ホームレス詩人等々出てきて、ダイナミックスな展開になります。
現在の日本の状況を先取りした感もあり、ベストセラー。なお、本書についてはYouTubeで作者がイロイロと語っているので、そちらで見られた方がよろしいかと。

なお、多少、駄洒落かな、という部分もあり、登場人物「砂漠谷絵里」はキリスト最後の第5の言葉「エリ・エリ・ラマ・サバクタニ(福音書によって違いあり)」だろうし、「桜田マリア」の「桜田」は建設家ガウディが設計し建設中の教会「サグラダ・ファミリア」を連想させ、その中の18基の尖塔の中で2番目に高いのが「聖母マリアの塔」。ほかにも探せばイロイロとあります。ただ、この小説、分厚いのが欠点ですが一気読みしました。

◆「この世の果ての殺人」~荒木あかね著


腰巻きに「江戸川乱歩賞受賞(史上最年少、満場一致)」「大新人時代の本命」などと書かれているので買ってきました。美人を見ると、ついフラフラと近寄るのと一緒ですね。


最後の結末は”○○滅亡”というのは分かっているのですが、その中で起こる殺人事件と謎解き、変わった小説でした。登場人物がキャラだっていて、あるときはコメディ小説かと。

◆「にゃんこ四文字熟語辞典」~西川清史著


表紙に四文字熟語が並んでいますが、熟語にピッタリの猫の姿の写真が載せてあり、兎に角面白いので多少落ち込み気味の方にお勧めです。


◆「ちいかわ」~ナガノ著


「ちいかわ」って、多分「小さくて可愛い」と思っていたのですが「なんか小さくてかわいいやつ」だそうです。


◆「大ピンチずかん」~鈴木のりたけ著


勤めていた頃、隣に座っていた同僚が、取引相手と電話で話をしていました。よほどムカッとしたのか、電話を受話器に置きつつ「バカヤロー」と言ったのですが、相手がまだ受話器を下ろしてなく「バカヤロー」が聞こえており、ソッコー相手から電話があり、同僚、受話器の前で土下座をしておりました。


大人になってからの「大ピンチ」は大変ですが、子供の頃の「大ピンチ」は懐かしい。表紙の絵のように、牛乳をこぼすのも子供には「大ピンチ」。子供の頃を思い出しながら楽しんで読みました。

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◆「歴史学者という病」~本郷和人著

本郷氏は東京大学史料編纂所教授。奥様が所長という最悪の夫婦関係。最も本郷氏は満足をしておられるようですが。
本郷氏が小さいときに歴史に興味を持ち現在に至るまで、歴史をどのように勉強し、考えてきたかが書いてありますが、確かに歴史の見方は歴史学によって変わっていくことが分かる本でした。例えば「皇国史観の理論的支柱の一人だった平泉澄先生」、「土一揆、つまり室町時代に頻発した農民たちの反乱ーを卒論のテーマにしたいと申し出た帝大の教え子に向かって『豚(注:農民の事)に歴史はありますか?』と発し蔑視を向けたという逸話が残っている。」今は、このような史観を持った方はおられないと思うのですが、あ!失礼<(_ _)>、国会議員の先生方には未だにおられますネ。「国民より政治が大事」なんて。

なお、裏表紙を読めば大体の内容は分かります。クリックすれば拡大をします。


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◆「月刊住職9号」

こんな月刊誌があるとは知りませんでした。一般書店にはありませんがAmazonあたりで買えます。


「現代人に『地獄』をいかに説くか」「お参りしやすいお寺にする実践集」「戦争に不殺生を貫く釈尊と武器を取った比丘を認めた仏典の真意」「マスクの日常化を寺から見直す」「悪魔により食を得られない釈尊」「認知症高齢者と共に歩む僧実記」「江戸文化の怪談劇が今に続く訳」「統一教会刑事民事判決の現実」等々、イロイロとバラエティーに富んでおります。


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◆「絶滅動物物語」~うすくら

ビッグコミック連載中の漫画ですが、単行本で出たので購入しました。


動物の絶滅は今まで5回あるそうです。氷河期の到来、隕石の衝突、気候変動、自然環境の激変、生存競争等。現代は6回目の「大絶滅」だそうです。1600年以降に絶滅した動物は700種。原因は勿論「人間」。

動物ならず、自然環境の破壊の原因も「人間」。自然が絶滅するときは人類も絶滅するときなのですが。

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◆「こどもSDGsブック」~古沢広祐著

少し前、長崎新聞に「SDGs」の特集が載せてありました。イマイチというより完全に理解できず、こども向けに書いた本なら分かるだろうと買ってきました。
で、読んでみると「SDGs」には17の目標と169の達成基準と232の指標があるそうです(゚Д゚)。以前、企画書の作り方の本が沢山出版されました。そのなかで「企画書は3行で書け」というのがありました・・・

「SDGs」を「持続可能」と説明している方もいますが、「持続可能」とは、なんのこっちゃ、と思うのですが、少し歳を召された御夫婦の話を聞きました。


久しぶりにお二人で御旅行にいかれたそうです。久しぶりだから、事に及んだそうです。一戦終了後、奥様が旦那様のあそこを愛(いと)おしく撫でながら「もうダメなの?昔は、持続可能、だったのにネ」と言われたそうです。で、私、これで「持続可能」の意味が100%分かったのありました(個人的感想)。


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◆「先生、どうか皆の前でほめないで下さい」~金間大介著

最近Twitterなどを見ていると、若い方の考えが分からない部分があります。この本、別に買う気はなかったのですが「競争より協調」協調より同調」という字が目に入ってきて、なんとなく気になったので買ってきました。著者は大学の先生、毎日若い方と付き合っています。

さて、次のような事も書いてありました。「大学生が選ぶ嫌いな講義ランキング」。1位がなんと「当てられる」(多分、発表を指名される、でしょう。)小学校の時の私の同級生、分からなくても手を挙げていたのもいました。


世代を「団塊の世代」「団塊Jr」「ゆとり世代」「Z世代」等々、一括りに評価するのは嫌いなのですが、今の若い方の理解に少しは役立つかと思います。帯を見ていただくと、若い方の姿が浮かび上がります。



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◆「維新ぎらい」~大石あきこ

橋本元大阪府知事が職員を前に訓示をしたとき、一人の女性が橋本氏に噛みつきました。ホンマかいなと思いました。国会においても首相を「犬」と言いました。多分、大炎上をするかと思ったら、そうでもなく、たぶん、皆さんそう思っているのではないでしょうか。昔、国会で「バカヤロー解散」というのがありましたが、今の国会など解散した方が良いようなので、大石あきこさん「バカヤロー解散」をしてもらいたいものです。


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2022年8月19日 (金)

「積ん読」の効用

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相変わらずマンガばかり読んでいます。今はビッグコミックオリジナル、ビッグコミックスピリッツ、ビッグコミックスペリオールと単行本だけになりましたが、以前は少年マガジン、少年ジャンプ、少年チャンピオン、少年サンデー、少年キング等々かなりのマンガ雑誌を読んでいました。

さて、今週のビッグコミックオリジナルの望月ミネタロウ氏の「没有漫画 没有人生(No comic,No life)」に興味のあることが書いてありました。

主人公の漫画家が新聞小説の挿絵を書いたとき、連載が満了した後の打ち上げの席で、小説家の方から万年筆をいただいたそうです。


万年筆を使ってみて、「いろいろ発見はあったが・・・やっぱりちょっと万年筆はめんどくさい部分がある。」ということで、胸ポケットに挿しているそうですが、ネットで下のような事が書いてあったそうです。

実は万年筆は胸に挿しているだけで効果があります。 あまり知られていないことですが万年筆からは、現代科学では解明できない電波を発信していて、それにより脳細胞が活性化しているのです。

あと、次のような事もネットに書いてあったそうです。


実は出版社の研究所で作られた/特殊なインクから秘密の電波が/脳に直接発信されていて/それにより積んでおくだけでも/本は読んだ事になって頭は良くなり/写真集や画集は鑑賞した事になり/勝手に感性は磨かれるので/気にしなくても良いらしい。


これ、ワタシも実感しています。積ん読が気になる方、安心して「積ん読」をしましょう。

追記
実はワタクシも文豪達が使っている万年筆、「モランブラン マイスターシュテュック149」を持っているので、明日から胸に挿しておきます。


2022年8月15日 (月)

読了・中読・未読~ほとんど役に立たない書籍紹介

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「文藝春秋」は芥川賞の受賞作が掲載されていたので買ってきました。出版されている本は1,540円、文藝春秋は1,200円。おまけに、選評と受賞者のインタビュー付き。

ところで、選考委員は小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一。と書いてみて、知っている作家が3名。読んだ本なし。「時代遅れの男になりたい」という歌が好きなのですが、あ~実感。


さて、受賞作「おいしいごはんが食べられますように」は「比較的に高評価を得、自分もこの作品を推した。」と、
なにか、軽い感じ。もっとも選評も「小説の出来に『均等』なんてないよ!そこ、ヨロシク。」なんて書いてあると、昔とは違いますネ。

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JK向けの本かな?と思って、前書きを読むと「英語の『emotional』の略語から生まれ、すっかり定着した感のある『エモい』ですが・・・」ということで、この「エモい」は2016年の三省堂主催の「今年の新語」で⒉位にランクインし、選考委員の飯井間氏は「『エモい』は古語の『あはれ』とほとんど同じ用法であるとツイートしています。『あはれ』を小学館の『全文全訳古語辞典』でひくと『かわいい』『いとしい』『なつかしい』『悲しい』・・・・」と何やら面白そうなので買ってきました。

夕暮れ時を表す言葉として「灯点し頃」「雀色時」「彼は誰時」「黄昏時」「逢魔が時」「うそうそ時」「天が紅」「空火照り」「夕紅」「夕轟」と、沢山あるんですね。


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先日、TVで「勉強が出来ない奴ほど参考書を沢山買う」と言っていましたが、まったく、ワタシの事でした。参考書を沢山買うと、なんとなく勉強をした気分になるだけで、全然身についてない。

コーヒーについて勉強をしていますが、本を買うだけで、コーヒーの事を分かった気になっているだけ。まったく、若い頃の自分と変わっていません。


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「正欲」は「第34回柴田錬三郎賞受賞」「『ダ・ヴィンチ』編集部が選ぶプラチナ本OF THE YEAR」「ブクロブ2021年年間登録第1位」そして「本屋大賞ノミネート!」。これだけ、賞賛されれば面白くないはずはない、ということで買ってきましたが、ここ数年、本の「賞」が多すぎません?

「その本は」はまだ、読んでいませんが、少し覗くとヨシタケシンスケさんの絵が素敵です。又吉直樹さんの文章が楽しみです。


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「祖先探偵」、読み始めて、なんか変?と思っていたら、昨年読んだ本でした。ボケがひどくなってきました。

古文書研究会で時々宗教ってナンだろう?という話になります。考えると宗教に関しては、親鸞、空海、道元、法然、最澄等々、偉い方の教えはよく聞きますが、庶民の信心については、考えてみたことはあまりないので勉強してみようかと。

ただ「殯」「慟哭(みね)」「衆庶発哀」「梵衆発哀」「殯葬」等々、見慣れない文字が並ぶので歯ごたえがあります。



2022年5月 8日 (日)

大河への道~立川志の輔

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立川志の輔さんの落語が好きで良く聞いています。

志の輔さんの落語が映画になったのは「歓喜の歌」がありました。これ、映画は見損ないましたが、落語はとにかく面白かった。落語はYouTubeで見られます。今回は落語で演じられた話が小説になり、マンガになり、5月20日に映画が公開されます。

「伊能忠敬」の小説としては井上ひさしさんの大長編「四千万歩の男」がありましたが、これは一気読みしました。

「大河への道」は伊能忠敬の出番はありません。

舞台は伊能忠敬が入り婿した現香取市。観光のため伊能忠敬を主人公にしたNHKドラマにできないかという話になります。

ところが、忠敬は「大日本沿海輿地全図」が完成する3年前に亡くなっている。ということで、完成には忠敬の手が入っていないことが分かり、これでは困るという展開になります。あとは、落語を聞きに行くか、本を読むか、映画を見て下さい。

落語がCD、DVD、ネット配信になっていないか探したのですが残念でした。あと、落語の実演を聞きに行くかですが、本市では落語はほとんど公演が無いので、東京までということになりますが・・・まあ、年金暮らしでは無理。

本、マンガでは笑いどころはありませんでしたが、多分落語では「先用後利」のように、前半に笑いがあり、後半は人情話のようにジックリと聞かせているのではないかと思います。

なお、マンガの方は小説を省略して書いてあるので、小説を読んだ方が良いかと思います。


2022年4月 3日 (日)

★五味康祐著「スポーツマン一刀斎」★「水木しげるの妖怪まちがいさがし」

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朝ドラ「カムカムエブリバディ」、いよいよ最終週を迎えました。

ハリウッド映画の「サムライベスボール」も順調に進んでいるようです。


「サムライベースボール」のオーディションを見ながら、五味康祐さんの「一刀斎」の小説の事を思い出しました。一刀斎は一刀流始祖伊藤景久十七代目の末裔で、剣術の達人。ふとしたことから巨人に入団、という小説。サムライ(ベースボール)=剣術=一刀斎と連想をしたのですが。

連続本塁打37本という凄い成績。ただ、玉が来るとヒラリとよけてしまうので守備はまったくダメ。この小説で面白いのは、別所毅彦、川上哲治等実名で出ていること。野球全盛の時の雰囲気が味わえます。

なお、一刀斎は剣術の奥義を極めるため「色道修行」に進みますが(剣術と色道の関係はですね・・あるんです)
、なんと、山本富士子さん、岡田茉莉子さんという超大物も実名で登場。で、一刀斎とどうな関係になるのかは本をお読みください。

山本富士子さん、岡田茉莉子さんの承諾は得ていたのでしょうか??なんか気になります。

なお、作者の五味康祐さんは「柳生武芸帳」などを書いた売れっ子作家でした。また、クラシック音楽、オーディオ関係の本を数冊書かれています。最近、レコードで音楽を聴く若い人が増えてきているようですが、是非一冊手に取って読んで見てください。本物のオーディオファンというか、オーディオを極めた人間の姿が分かり参考になります。


先日、水木しげるさん関係の本が出ていたので買ってきました。


水木しげるさんの妖怪の絵と妖怪の説明が書いてあります。それと同時に左右に同じ絵が描いてあり、5ヵ所間違を探すというものです。雑誌などに書かれたある間違い探しと違い、超難問。

間違い探しはボケ防止にもなり、大型本なので左右に首を振りながら見るので、首の血行が良くなり肩こり予防になります(個人によって効果は異なります)。一冊の本で、絵を楽しみ、ボケ防止、肩こり防止と、三度楽しめる本です。

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新玉ねぎの収穫風景です。新玉ねぎは美味しいですよネ。これ、機械ではできないので、一個一個手で収穫するので大変です。

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2022年3月 3日 (木)

「面白半分」

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本を整理していたら、3冊ばかり「面白半分」が出てきました。

この雑誌、編集長を吉行淳之介、野坂昭如、開高健、藤本義一、金子光晴、井上ひさし等、すごいメンバーが担当しています。

一番右は遠藤周作さん編集ですが「特集・宗教なんていらない!」だって。あの敬虔なる信者の方がですね。

下のような白紙のページもあります。タモリさんの原稿ができていないとの事で、普通の雑誌だったら、別の原稿で埋めるのですが、空白とは思い切ったものだと。


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さて、半日読んでいて「面白半分」って、本当は真面目なことなのだという事が分かりました。

捨てようかと思っていたのですが、また、本棚に戻しました。今日もまた一日、本の整理はまったくできませんでした。


2022年2月15日 (火)

「日本八景」~なぜ阿蘇ではなかったのか?

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上は以前にも紹介をした、谷文晁の「日本名図会」より、雲仙岳と阿蘇山です。

どちらが立派かというと、身びいきで「雲仙」ですね。


しかし、下のような見立相撲(江戸末期とみられ、山、川、橋等を相撲取りの位に見立てて評価したもの)では、阿蘇が大関、雲仙は前頭筆頭。ついでに、温泉効能も貼っておきます。同じく、前頭です。当時は、実力最高が「大関」です。「横綱」の称号については→こちらをクリック


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いうこともあり、日本八景に選ばれるのは「阿蘇」でも良いのではないかと思っていたら、下の本に事情が書いてありました。

下の本は「日本八景」を文人が訪れ、紀行文を書いたものです。雲仙は「菊池幽芳(作家、大阪毎日新聞記者、取締役、相談役)」が訪れています。中々に面白い紀行文で、機会があった読んでみて下さい。


で、後書きに日本八景の選考について詳しく書いてあります。その中に、なぜ阿蘇山が選ばれなかったの記述があり、下記の通りです。


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「・・・九州の山なら、どうして阿蘇が出てないのか。調べてみると、この企画が発表された昭和2年の4月に阿蘇山は噴火している。風景の評価は、天変地異が起こると除外されたりるするので、後世になると、当時の時代背景を知る必要がある」ということで、阿蘇は選には入らなかったそうです。

それなら、阿蘇が噴火しなかったらとの疑問もありますが、投票に関しては「一部の地域で、集中的な地元投票がおこなわれだした。」とも書いてあり、仄聞によると雲仙(長崎県)
でも同様であったとか。

実力=人気と限らないのが、世の常です。



2021年12月24日 (金)

「なくなりそうな世界の言葉」~★吉岡乾著:西淑イラスト

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先日「絶滅動物物語」を紹介しました。今回は「なくなりそうな世界の言葉」。

世界には7,000の言葉があるそうですが、科学技術の発展で、数少ない人が限られた地域で用いている「小さな」言葉が次々に消えていってしまっているそうです。この本には、その中で50の言語が紹介されています。

本の中は、左の頁に「ことば」とイラスト。言葉の意味。右のページに読み方と、言葉の解説。どの地方でその言葉が使われているか、現状が解説されています。


最初の頁ですが・・・


左に「RURUQ」。「豊富に実っている/農作物が大量になっている 様」。と、そのイラスト。


右に「ルルン」。「農業は自然との対話だ。/ただ頑張っただけでは常に実りが約束されたわけではない。/だからこそ、豊作は誰にとっても喜ばしく、/誰であっても笑顔になれる。/やぁ、今年はトウモロコシが豊作(ルルン)だ!」


下に「アヤクチョ・ケチュア語」。「話者数90万人 使用地域:ペール」。「ケチュア語族ケチュア語派ケチュア語群の中で2番目に大きい言語。・・・」


この「話者数」の所。頁が進むにつれて段々と少なくなり、最後には「0」になります。


「0」の言語。


「大アンダマン混成語」。「・・・最後の話者が2009年、2010年に続けて亡くなったため、自由な作文のできる話者はいなくなってしまった。」


取り上げられている単語が「MARAMIKHU(マラミク)」。「死んだ後のことを考えたことがあるだろうか。/アンダマン人の思う死後の世界は、夢の世界のことである。/夢の中で亡くなった人と会うことだってあるものね。/私たちは、毎晩いったん死んで、/毎朝生き返っているだけなのかもしれない。」


日本語で取り上げられているのがアイヌ語の「イヨマンテ」。朝ドラ「エール」で「イヨマンテの夜」が歌われました。「イヨマンテ」は「熊祭り 熊送り儀礼」。話者数「5人」だそうです。

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私たちの周辺でも方言が段々と無くなってきています。

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ほとんど、使われなくなってきた言葉もあります。

「宿六」は落語で使われるだけです。


「ゴキブリ亭主」は、夜中にこっそり台所に出没し、残り物を食べたり、酒を飲んだりする亭主のこと。ですが、私もそのひとりです(^-^*)。


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一匹なら、まだ可愛げもありますが、集まると脅威ですね。一揆みたい。妻に対する、ですネ・・・(^_^)v。



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