書籍・雑誌

2021年8月31日 (火)

著作権の事など~図書館における著作物のコピーについて、注意してね。

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お盆の前、著作権につき多少疑問があったので、ここ半月ほど著作権につき勉強しています。面白い事例があるので、少し書いてみます。

図書館で本を一冊丸々コピー出来ないか依頼しても、もちろん断られます。どれくらい良いの?と聞くと、多分、半分くらいです。との返事をもらうかと思います。もちろん、著作者の権利の為です。


ところが、この「半分」は本の半分では無く、正確に言えば「著作物」の半分ということになります。


分かりやすく書くと、短編全集。赤川次郎さんとか宮部みゆきさんとか重松清さんとか伊坂幸太郎さんとか物部冬生さんとか、各々10ページ書いて、全部で50ページの本があったとしたら、各々の小説家が書いた作品の1/2ページ、5ページしかコピー出来ないという事です。赤川次郎さんの部分、5ページ分しかコピー出来ません。各々の作家も同様に5ページずつしかコピー出来ません。なお、”物部冬生”
さんは聞かない名前だと思います。私のペンネームで、まだ作品は書いておりません。いずれ本屋さんに並ぶので、その節はお買い求めを(^∧^)。

事典などにいたっては一項目が「著作物」に当たります。例えば「日本美男子事典」なるものがあったとして、土方歳三、織田信長、藤原業平、物部冬生の各項目が並んでいて”物部冬生”の項目をコピーして欲しいと思っても、物部冬生の項目の半分しかコピー出来ないということです。


これ、実際に裁判があり、図書館の利用者さんが、事典の一項目全部について複写を請求したところ、図書館から断られたので、図書館を相手取って裁判に訴えたそうです。

裁判の結果は、利用者が請求した部分は著作物の全部にあたるということで”その全部の複写を求めた原告(注:利用者)の申込みに対して承諾しなかった被告(注:図書館)の行為には違法性は無い”、ということで図書館の判断は正しいという裁判の結果になったそうです。



他に、図書館内でのデジカメ、スマホでの撮影、コピー代行業者、図書館内のコイン式コピー機、公民館図書室でのコピー、利用者が直接コピー機でコピーをして良いのか等々あります。


なお、著作権者の死後70年。無名、変名、団体名は公表70年経たものなどは著作権が切れるので全部コピーをしてもOKです。青空文庫も著作権の切れている作品です。


著作権は書物に限らず、建築、絵画、地図、映像、劇、舞踏等々にも及びます。音楽教室、カラオケの著作権をめぐってのトラブルは新聞、TVニュースにでたこともあります。


ということで、他人が考え発表した物を利用される方は一回チェックをされたほうが・・・

■私の素人の解釈もあるので、参考にしたのは・・・

・公益法人著作権情報センター~「ケーススタディ著作権3 図書館と著作権 黒澤節男著」

・同上 「図書館と著作権」
・骨董通り法律事務所~「図書館とコピーの(実は)複雑な関係~スマホで撮っちゃダメですか?~」というのも書いてあります。
・他、文化庁関係等々

 

2021年8月 7日 (土)

「星落ちて、なお★澤田瞳子著」「牧野富太郎★(文)清水洋美・(絵)里見和彦」「あんなに あんなに★ヨシタケシンスケ」~本を3冊ばかり

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最近は長い小説、字が小さい小説、登場人物が多い小説は避けるようになりました。根気が無くなり、目が悪くなり、記憶力が衰えたせいで、要するに歳を取ったという事です。

某日、いつもの本屋さんにいったら「星おちて、なお」という小説が置いてあり、「暁斎」という字が目につきました。ヒョッとしたらと思ってページをめくると「河鍋暁斎(かわなべきょうさい)」の娘の話でした。いつだったかこのブログでも河鍋暁斎の絵の事を書いていました(→こちらをクリック)、ということで、なにかのご縁かとも思い買ってきました。


絵師の娘で同じ道を辿ったのは、葛飾北斎の娘、葛飾応為がいます。こちらも、以前紹介をしていました→こちらをクリック


河鍋暁斎については知っている人は知っている、知らない人は知らない、というところがあります(当たり前ですが)。「広重って知ってる?」「知ってる」、「北斎って知ってる?」「知ってる」、「暁斎って知ってる?」「誰、それ」というのが当たり前の反応のようです。私たちの教科書には載っていませんでした。


右は暁斎の展覧会があったときの図録だと思われますが、表紙を見るとオドロオドロしい絵、美人画等並んでいます。「その手に描けぬものなし」とあるとおり、図録を見ながらつくづく思いました。


本の中身については説明が長くなるので、各自買うか、図書館などで借りて読んで下さい。切れの良い文体は、内容にピッタリで、その時代の雰囲気が良く出ています。


さて、本を読んでいると、本市吾妻町出身の栗原玉葉の事が書いてありました。お嬢さんみたいな感じで書いてあったので、吾妻の方が読んだら少し異論があるかな、という感じでした。玉葉の絵の師、寺崎広業にも触れてありましたが、辛辣な書き方でした。

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中学生の読書コンクールの課題図書の本です。牧野富太郎氏の名前は以前から知っていたのですが、中学生向きのやさしく書いてある本なので、改めて読んでみることにしました。「牧野富太郎」は植物学者。ご存じ無い方は→こちらをクリック

右は牧野富太郎氏の写真です。蝶ネクタイまでしますね。この写真と”はじめに”に書いてある、写真の説明を読めば、牧野富太郎氏の人となりが分かるかと思います。



「日本の植物学の父」といわれる牧野富太郎は、植物採集に行くときに、いつもこんな格好で出かけました。きちんとした服装は植物への尊敬の気持ちのあらわれで、満面の笑顔は、大好きな植物に会えるのがうれしくてたまらないからです。



今の子どもの希望する職業はユーチューバーとか、ゲーマーとからしいですね。スケボーの子がオリンピックで優勝したので、スケートボード教室に入門する子どもがドット増えたそうです。牧野富太郎氏は小さいときから植物が好きで、死ぬまで植物の事を研究しています。

なんとなく、おじ(い)さん、今の子どもたちを見ると淋しいですよね。まあ、時代が違うし、「昔が良かったはずが無い」、とかいう本もありましたが。


小学校でタブレットを使う授業が始まるようです。理科ではタブレットの画面を見ながら、植物の勉強をすると思いますが、牧野富太郎氏の本を読みながら、効果がある授業なのかな?とは思いました。


と、書けばきりが無いのですが、なにを言っても老いの繰り言で、私も「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という歳になったという事です。


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これ読んで涙が出ました。人生が終わりかけた方にはよく分かる。自分も同じだったと。

ということですが、作者のヨシタケしんすけさん1973年生まれで48歳です。まだまだお若いのに、こんな絵本が良く書けたと思います。感性の豊かな方ですね。


今日の千々石の風景です。なぜか、ありふれた風景に感動するようになりました。まあ、結局は歳をとったという事ですね。最近はしみじみとそう思います。

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読み返してみて、文章が支離滅裂で、歳取った、というのが多いですね。

夏バテで、くたばっているせいかと思います
m(_ _)m。気持ちとしては、もう一発〇〇でもしてみようかと企てているのですが。〇〇ですか?ここじゃ書けませんヨ(^_^)。


2021年7月 1日 (木)

完読・中読・未読の本

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暑くて外へ出たくないので、本の整理をしています。完読、中読(途中まで読んだ本)、未読です。1日で完読した本もあるし、半年かかって中読もあるし、手つかずもあるといった状態です。本屋さんで、お~!良い本があると思って買ってきても、家で見て「なんで買ったんだろう」という本もあります。

■「リボルバー」~原田マハ


原田マハさん、安定してます。さすが、美術関係の仕事をしていただけあって、知識豊富。


1890年にゴッホが自殺した拳銃が1960年ころ、錆び付いた状態で見つかり、2016年にゴッホ美術館で展示され、2019年にオークションにかけられたそうです。→美術館関係 →オークション関係


本書は上記の拳銃にも触れてありますが、これと別の拳銃が、小さなオークション会社に勤め、ゴッホなどの研究をしている冴の元に持ち込まれます。


ゴッホとゴーギャンの関係については、ご存じだと思いますが、この関係を軸に、持ち込まれた拳銃を絡め、ゴッホの自殺の真相に迫っていきます。


■「ターシャ・テューダー/人生の楽しみ」~倉野雅子著

ターシャ・テューダーさんについては以前紹介をしましたが、本を見て買うか買わないか迷って、パラパラとめくったら「予定が狂うなんてこと、いくらでもあるわ。良い方に狂うことだってあるでしょう?」という言葉を見て、なるほど、と感心して買ってきました。

確かに人生が狂うといえば、悪い方向に、というイメージがありますが、よい方に狂う事もありますネ。私がオクサマと一緒になったのは「予定が狂った」事でしたが「良い方向に狂った」と言わざるをえません。


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■「カバーいらないですよね」~佐久間薫著

マンガです。以前書いたように、印刷会社に勤めていたので、本に関する本を見ると見境( 。-_-。)(すみません「見境なく」と打ったら、変な字に変換しました)買う癖があります。


本屋さんの店員さん同士の付合、癖のあるお客さんの取扱がユーモラスに描いてあります。


今日、本屋さんのレジで「カバーお付けいたしましょうか?」と言われたので「いいです」と答えました。「カバーいらないですよね」と言われたら「付けてよ」と、意地でも言います。

■「お探し物は図書室まで」~青山美智子

「図書館」では無く「図書室」というのがミソですね。「図書館」というと、なんとなく硬いイメージですが、「図書室」というと庶民的な感じ。

図書館には図書の専門家、司書さんがいます。この図書室(現在、長崎県の各市の図書室は嘱託の方がほとんど)には珍しく「小町さゆり」という、「司書」さんがいます。司書さんの役割にはイロイロありますが、そのうちの一つに「リファレンス」があり、調べたいこと、知りたいことなど、参考になる本を紹介していただけます。

本の登場人物は、小町さゆりさんに本のことで相談に来ますが、いつのまにか・・・・と言う展開。なお、小町さんは名前とはまったく違うイメージの女性です。

さて、最近は、職活の事がよく話題になっています。これに伴い、どのような資格を取りたいか、について相談をすると、ピッタシの本を紹介してくれます。


失恋したときは「心を癒やしてくれる本を探している」と相談すると・・・試してみて下さい。

言い忘れましたが、私も「司書」の資格を持っています。温泉地の某大学で、夏に40日ばかり缶詰で勉強しましたが、沖縄の女性と仲良くなり・・・思い出せば、一夏の恋、ってほろ苦いですね。

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■「小説は書き直される 創作のバックヤード」~日本近代文学館編
■「マナーはいらない」~三浦しをん著

二冊とも未読。実は、小説家を目指しています。一応、賞を狙っています、、純文学は儲からないので、直木賞を狙っています。今まで受賞した方、最高年齢が68歳なので、私が受賞すると最高年齢の受賞者になり、これって話題になりますよね。


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■「星の王子様」~河野万里子訳・菅敬次郎訳

〇僕が六歳だったときのことだ。『ほんとうにあった話』という原生林のことを書いた本で、すごい絵を見た。

〇六歳のとき、原生林について書かれた『ほんとうの話』という本で、一枚のすばらしい絵をみたことがあった。

「すごい絵」「すばらしい絵」って、比べてみて印象がちがいますよね。もっとも、原文で読むのが良いのですが・・・原文をみたらフランス語で読めませんでした(-_-)。


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■「鎌田式『スワット』と『かかと落とし』~鎌田實著
■「死ぬまで歩くには スクワットだけすればいい」~小林弘幸著

スクワットについてはご存じだと思います。


「かかと落とし」については、今から数十年前、中高年向きの健康関係の雑誌に載りました。上司に紹介したところ、長年の耳鳴りが治ったと喜ばれたことがありました。


スクワットとかかと落としはYouTubeで見られます。そちらを見た方がロハです。本を二冊買いましたが、本を二冊買おうが十冊買おうが、続けなければ効果はないのです。


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宗教関係の本、特に親鸞の本は何冊か買ったのですが、すべて挫折しました。お寺で住職を中心に「歎異抄」を勉強している方に聞いたら、「難しい」でした。マンガなら良いかな、と思ったら又もや沈没。

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■「宮本常一と土佐源氏の真実」~井出幸男著
■「民俗学の招待」~宮田登著

宮本常一は民俗学者。「忘れられた日本人」という名著があり、この中に「対馬にて」という話が載せてあり「伊奈」という集落のことが書いてあります。私も対馬に4年ばかりいたので、興味をもって読みました。


同書に収められている「土佐源氏」を読むにつけ、多少の衝撃を受け、この「土佐源氏」に隠された原典が存在するという事で、買ってきました。


柳田国男の「遠野物語」も読んだものの、民俗学とはナンだろうという感じをもっているので「民俗学への招待」を買いましたが、二冊とも未読。


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■「品川心中」~坂井希久子著・柳家喬太郎監修

やはり、落語は語るもの、聴くものですね。

■「キツネ目 グリコ森永事件全真相」~岩瀬達哉著

戦後、色々な事件がありました。私たち世代としては「三億円事件」「グリコ森永事件」は忘れられない事件でした。この二つの事件については、何冊かの本が出版されましたが真相は依然として謎でした。本書は、この犯人が幸運にも捕まらなかった事が詳しく書かれています。最後には事件を時系列に書いてあります。


さて、「三億円」については、私も被害者です。


事件当時、東京に住んでおり、犯人捜しのローラー作戦がありました。私が住んでいた下宿にも警察が調査に来たらしいのですが・・・後日、簡易裁判所から通知が来ました。当時は住居を移した場合、2週間以内に住民票を移さなければならないとの事で、これに違反をしているので、申し立てをするか、2000円の罰金を払えということでした。裁判をしても金もないので、泣く泣く2000円を簡易裁判所に納めました。


ですから、私にとっては「三億円事件」ではなく「三億二千円事件」です。念のためですが、私に前科は付いておりません。


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■「夜這いの性愛論」~赤松啓介

今を去ること40年前、某僻地に勤務しました。歓迎会を開いていただきましたが、最初に習ったことが「夜這」の方法でした。これは、参考になりましたが、実践する機会には恵まれませんでした。

「方法」ですね。ここに書くわけにはいけませんヨ。


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で、今私が一番読んでいるのが、上の古文書です。以前から書いているように、古文書研究会に入って勉強をしています。今までは、人の読むのを聞くだけだったのですが、会長さんが私の不勉強を見て「次は君が読みなさい」との御下命でした。

が、さすが会長さん、一番やさしいところの部分でした。とはいっても、20頁くらいはあります。
この部分、畑の広さと租税に関する部分です。古文書に興味のある方のために翻刻をかいておきます。

弐拾九町六反四畝歩 荒巻名

此取弐百拾四石五斗九升弐合六勺 免七ツ四分

以上、暇なので、長々と本の紹介をしましたが、あくまで私の感想です。信用して買われないようにm(_ _)m。



2021年6月13日 (日)

「本の雑誌」~誤植・校正について

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たまたま見た雑誌ですが、「笑って許して誤植ザ・ワールド」という字が目に入り、買ってしましました。と言うのも、私が若い時、4年ばかり印刷会社に勤めていたからなのですが。

印刷会社といっても、銀座の中心から歩いて5分くらいの所にあり、夜な夜な銀座のクラブに通い、「銀座の夜の貴公子」と呼ばれたことはありませんが、部長の接待のお供でいったことがあります。課長の接待は中華飯店かお寿司屋さん。やはり、銀座の女性はあか抜けて、会話がお上手でした。


さて、作家が原稿を書いて本になるまでの過程ですが、作家の原稿→出版社→印刷会社→出版社→作家→出版社→印刷会社・・・、という繰り返しの工程です。作家、出版社、印刷会社を2,3回循環します。この間、出版社による校正、作家による校正、修正等が入ります。


作家の原稿は下の写真です。詳しいことは後ほど。


出版社は受け取った原稿の本の大きさ(B5とかA4)、活字の大きさ、段落、又、「。」「、」「っ(小文字)」等の指示、作家の誤字、脱字をチェックし、印刷会社へ渡します。


印刷会社は出版社の指示の通り活字を組みます。印刷会社には、「文選」と「植字」という工程があり・・・。


と書いてきて、これ、長くなって、書く方も大変なら、読む方も大変だな、ということで以下略します。あと、デザイナーさん、製本屋さんなどがあり、本一冊出すのに、見えないところで色々な方との関りがあります。


現在はPCがあり、便利。昔、本は「文化」の一つの象徴であり、「本を跨いで歩くな」と言われたものですが・・・近頃、昔はとか、最近の若い者は、と口に出る事が多くなりました、悲しい( 。-_-。)。

下の左の原稿は長崎に深く関わりのある作家の原稿。灰色で隠してある部分に、住所、名前、電話番号。作家さんは、ほとんど各自作った原稿用紙を持っています。仔細あって名前は隠しています。亡くなられましたが・・・

右は淀川長治さんの原稿。JALのPR誌の原稿。どちらとも、出版社のチェックを終わり、印刷会社へ渡す原稿。多分。


左の原稿、鉛筆書きですが、赤の矢印の所、線が引いて訂正が鉛筆書きなので、作家さんが訂正しています。一番右の青丸の所、赤字なので出版社の指示で一字下げる。三つ目の「っ」の所に赤丸印が付いていて、「っ」「ゃ」などの小文字は注意するように。普通は「<」の印になるのですが。


あと、二つの青丸印。作家さんが「間ちがい」と書いているのを「間違い」に訂正。次が、作家さんが「正しい訳が」を自分で「正しいだけ訳」に訂正したのを、校正で「正しいだけの訳」に訂正。他に「大部分は妥当い」を自分で「大部分は正い」に訂正したのを、校正で「大部分は正しい」に訂正。少しそそっかしい作家さんみたいです。


淀川長治さん。赤の矢印「(淀長は止めて下さい)」。多分、前のPR誌で間違って「淀長」と印刷されたのかな、とは思います。


淀川さんは、人格円満で「私はいまだかって嫌いな人に逢ったことがない」という言葉があります。普通、名前を間違えると、怒る人が多いのですが、「淀長は止めて下さい」とは淀川さんの性格が分かる言葉です。

会社の広報誌など、社員の広報課の方が担当する事が多いのですが、校正などについては余り詳しくないらしく、最初の一字下げの指示がありません。また、校正のプロは名前は絶対に間違えません。ですが「ゃ」「っ」などの小文字にチェックを入れているところは、多少勉強したかなという感じ。

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さて「本の雑誌」に書かれている「誤植」。

「学習のプロセス」→「学習のプロレス」。「枇杷のうづたかし」→「琵琶のうづたかし」。「おわびと訂正」→「あわびと訂正」。「以外」と「意外」、これって、以外と間違いますね。「週刊〇〇」→「週間〇〇」。「検屍裁判」→「検屁裁判」。「おちこんでいる」→「おちんこでる」。「涼宮ハルヒの直感」で「もちろん」→「もろちん」。

私のブログは誤字脱字が多く、以前はよく指摘を受けました。が、現在はまったく指摘はありません。あまりに間違いが多く、皆さん、諦めたものだと思います。なお、今日はわざと間違っている所があります。



2021年5月25日 (火)

「ゆうえんち」(夢枕獏著)~”須久根流 無寸雷神”に挑戦

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先日、夢枕獏さんの「白鯨」について書きましたが、その折り「ゆうえんち」についても少し触れました。

その中に、須久根流の「無寸雷神」というワザが書いてあって、ナンか、私にも、できるかな?と。もともと、理科少年なので、なんでも試してみる癖はあるのですが・・・


技としては、相手の頭部を両手に挟む。左右ほぼ同時に力を込めて打つ。ただし、完全では無く、わずかな差を作る。最初の打撃で頭は片方へ向く、次の打撃で頭は反対へ動く。当然、脳も左右へ揺れダメージを受ける。


という技ですが、夢枕獏さん次の通り書いています。



 たとえば、鉄の鍋に水を張り、豆腐を入れる。この鍋を両手に挟み、この技を使えば、達人であれば、三度目か、四度目で、豆腐の角がぽろりと崩れる。

 常人でも、金槌をふたつ使って、何度も鍋の縁を叩いていると、同じことができる。
 水の中に生ずる波動が互いに干渉し合って、そこの物体を破壊するのである。


なんとなく、出来そうじゃありませんか。ということで、豆腐を準備。硬い豆腐より、柔らかい豆腐の方が良いかと。


最初、ゲンコツで叩いてみましたが、白魚のような指では全然ダメ。


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ということで、金槌を二本用意して、獏さんの書いているとおり、左右わずかな差をもって叩きました。強く叩いたり、強弱をつけたり、小刻みに叩いたり、イロイロな叩き方を試すこと小半時。すると・・・

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なにも起こらず、左が使用前、右が使用後。まったく、なにも起こりませんでした。

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按ずるに、鍋が薄く、力一杯叩くと凹になり、オクサマに見つかると「アホ」と怒られるので、多少力を抜いたのが原因かと。

ターシャ・テューダーさん(以前、紹介をしました)曰く、「私は、いろいろなことをするのが好きです」。この言葉を胸に秘め、再度挑戦をします。


2021年5月11日 (火)

「新・餓狼伝/巻ノ五」「ゆうえんち」「白鯨」☆夢枕獏著 「クラッパー刃牙」☆板垣恵介著

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発行が昨年の10月。半年ばかり見落としていました。

内容はともかく、後書きで「いよいよ『餓狼伝』は、前巻あたりから、最終トーナメントに向けての準備を始めている。」とのお言葉ですが、あくまで準備であって、最終ゴールまで、あと何年かかるのか????。


で、後書きに「ゆうえんち」なる本のことと、「グラッパー刃牙」なる板垣恵介氏が書いたマンガ本の事が書いてあり、まず、後者を読んで見ようかと思って本を買ってきたら、間違って「範馬刃牙」を買ってきてしまいました。トシですね。「グラッパー刃牙」を調べたら、なんと全42巻の本でした。


本を買って、置いとくとオクサマから「バカ、邪魔」と言われるので、Kindleで読みました。ほとんど格闘技の世界で、途中で胸焼けがしましたが、根性で全巻読破。


夢枕獏さん、自作について、「ひとつの試合だけで原稿用紙(四〇〇字詰)100枚を平気で書き、その中で、ただただ男たちが闘い続ける。それ以外のことは、ない。/こんなこと、世界で誰もやっていないだろう。ヘンタイ野郎である。」と書いていますが、板垣恵介さんも同類の”ヘンタイ野郎”ですね。

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「ゆうえんち」でね。これは、面白かった。餓狼伝、キマイラの文章がスカスカになってきている現在、文章がギッチリ詰まっているという感じでした。原作/板垣恵介、小説/夢枕獏、挿絵/藤田勇利亜。

サーカスで育った葛城無文、ふとしたことから、松本太山に格闘技を習うが、ある日「ゆうえんち」に行ってくると言い残し、帰って来たときは重傷で死んでしまう。はたして、「ゆうえんち」とはなにか?松本太山を死に至らせたのは誰か?、という内容です。もちろん、格闘の場面満載。

後書きで、板垣恵介氏の絵のどこが優れている解説をしていますが、はやり夢枕獏さん、素晴らしい眼力です。


後書きのなかで気になることが書いてあって、「本書が店頭に並ぶ頃には、もう発売されていると思うのだが、四月に発売される『白鯨』が最高だよと、ここできちんと自画自賛しておきたい。」と書いてあるので・・・


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こちらの本屋さんには並ばないので、Amazonさんから取り寄せました。

「白鯨」はもちろん、あの「白鯨」です。主人公は中浜万次郎、ジョン万次郎。船が難破して、助けられたのが捕鯨船「ピークオッド号」、船長はもちろん「エイハブ」、船員はクイークエッグ、インシュメール、スタッグ、スターバック(あのスターバックスは、このスターバックからとっています)等々。もちろん白鯨も出てきます「モービィー・ディックス」。


夢枕獏氏には「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」という作品があり、空海、楊貴妃、白楽天等々が登場するロマン伝記小説ですが、これを読んでいるいる方は、まあ、驚きませんね。


詳しく書くと、読まれる方が面白くないと思うので控えますが、最後の勝海舟宛の徳富蘇峰の手紙。ヒョッとしたらこの本、本当の物語では?と思わせる所。ここで、私は悩みました。これ、マジ本当の話では。


例によって後書きの所「これは、どうしたって映画化するんじゃないの」。
映画にしたら、多分ではなく、絶対に「アカデミー賞」です。

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2021年3月30日 (火)

「大村藩古切支丹研究資料」の本からイロイロと

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島原半島は島原・天草一揆が起こった土地なのか、現在、熱が少し冷めたようですが「隠れキリシタン・潜伏キリシタン」について、かなり熱心な研究がされていました。

私も一応、本だけは集めていて、上の本を古本屋で中身を確かめもせず買いました。「大村藩古切支丹研究資料」。

「大村」といえば”大村忠純(ただすみ)”。日本で初めてのキリシタン大名で、大村氏第12代当主。大村藩初代藩主・大村喜前の父になります。


ということもあり、中身も確かめずに買ったということです。そのまま、本棚にしまっていましたが、ふと本の箱から取り出すと、本の三方(天、地、前)に金の装飾がしてありました。


普通「天金の書」などといい、天だけに金の装飾をしてある本を指しますが、装飾のためだけでは無く、ホコリが溜まって汚れるのを防ぐ目的があるそうです。ですから、この本は正確に言えば「三方金の書」。なんとなく、金持ちになった気分ですが(^_^)v。


で、編者をみると、なんと「山口侘助」。山口侘助氏は浦上四番崩れ(「崩れ」は大勢のキリシタンが同じ地域で発覚する事件)で他所に流されています。


この本の序で、長崎学の基礎を築いた古賀十二郎が「山口侘助師は三歳の時迫害の難に遭ひ、愛媛県三ヶ濱に流され、配所の日を眺めること三年半、明治六年漸く赦されて、故郷長崎縣西彼杵郡浦上山里村に帰還せられた信仰の老勇士である。・・・」と紹介をされています。
今日は、本の内容については触れません。

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さて、「天金の書」で思いだしたのが”三橋敏雄”の俳句。一時、三橋敏雄の句が好きでした。


かもめ来よ天金の書をひらくたび


ただ単に、上の句と下の句の取り合わせが良いな、とは思っていたのですが、鋭い人がいて、下のように本を広げると、本が”かもめ”になっちゃうんですね。ワタシもまだまだ感性が不足しておりました。「天金の書」と「かもめ」の素晴らしい結びつきです。


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さて、連想ゲームではありませんが、「かもめ」というと「寺山修司」作詞の「かもめ」を思い出しました。というより、寺山修司作詞の曲のなかで、この歌が一番好きでした。歌ったのはカルメンマキ。

おいらが恋した女は/港町のあばずれ/いつもドアを開けたままで着替えして/男たちの気を引く浮気女/かもめかもめ笑っておくれ・・・・
この歌、YouTubeでも聴けます。

さて、三橋敏雄の俳句には、現代の不安定な世にも通じるものがあります。


今日一日ミサイル飛ばず冬ごもり

あやまちはくりかへします秋の暮
戦前の一本道が現るる
銀座銀河銀河銀座東京廃墟
冬の芽の先先國家秘密法
手をあげてこの世の友は来たりけり

寺山修司というと「マッチ摺るつまのまの海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」が代表作としてあげられますが、寺山修司は俳句から出発しています。


古書売りし日は海へ行く軒燕

わが夏帽どこまで転べども故郷
方言かなし菫に語り及ぶとき
林檎の木ゆさぶりやまず逢いたきとき

三橋敏雄の俳句に「窗(窓)越しに四角な空の五月晴」という句があります。

寺山修司の俳句に「便所より青空見えて啄木忌」という句があり、なんとなく三橋敏雄の句を意識したのかな?

と、歳をとると昔の事などが止めどなく思い出され、今日も脈絡の無い話しでしたm(_ _)m。


2021年3月15日 (月)

「マイクロブック」&その他

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1㎝以下の本を「マイクロブック」というそうです。

現在、世界最小の本は、凸版印刷から出されたもので、0.75㎜✕0.75㎜の「四季の草花」というマイクロブック。2013年のギネスブックに登録されているそうです。印刷博物館のショップで30,240円で販売されていたそうですが、現在、古本やあたりでも入手出来ないみたいです。


下の左のケース、左の矢印がマイクロブック、右の矢印がマイクロブックを読めるようにした副本。黄色の丸がネクタイピンですが、〇の部分に、マイクロブックを入れるようにしてあります。


右のケースはネックレスが入っていますが、丸の部分にマイクロブックが入っています。どちらとも凸版印刷。証券等、緻密ものを印刷する技術を利用したものだそうです。


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左は2002年にギネスブックに登録された「主の祈り」という1.4㎜✕1.4㎜のマイクロブック。残念ながら、本があけた状態で、下の台に貼られていました。字が小さくて読めないので、右のように副本が付いています。

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下のマイクロブックは、調べてみましたが、本の題等不明でした。中が3㎜程度、表紙を含めて4㎜。拡大してみたら、ちゃんと字が印刷してありますが、とてもじゃないけど読めません。

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マイクロブックではなく、豆本ですが、飛び出す絵本もありました。わたしの好きな、すみっコぐらし。

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懐かしい「ぐりこえほん」。手のひらサイズですが、ポケットに2,3冊は入ります。病院などで、子どもがグズったとき取り出して、読んであげても良いですネ。

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前にも紹介しましたが、表紙が布づくりで、暖かみがあります。小倉百人一首。

右は、江戸期の草双紙本ですが、2冊で一組、表紙はひとつの絵が繋がっていて、洒落た本です。

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2021年3月 9日 (火)

「青天を衝け」で「渋沢栄一」の”このこと”を、NHKはどのように描くのか?

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NHK大河ドラマ「青天を衝け」。日本資本主義の父といわれた「渋沢栄一」のドラマとは、皆さんご存じの通り。視聴率の方も順調だとか。

上の本はドラマのノベライズで早々と出版されていました。本の帯に書いてあるように、これからあと3巻出るという事です。


渋沢栄一の書いた「論語と算盤」は本屋に平積みされて、かなり売れているようです。評伝、小説も各種あるようですが、私、他人と同じ本を読むのはイヤなので幸田露伴の本を買ってみました。


出だしが「仁孝天皇の御代の第二十四年、徳川家慶が将軍職を任ぜられての第四年、天保十一年二月十三日を以て渋沢栄一は武蔵国榛沢郡血洗島村に生まれた。・・・・」と。やはり、慶応3年生まれの方の文章ですね。

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下の本に取り上げられているのは「有馬頼義」「伊藤博文」「井上馨」「大杉栄」「岡田時彦」「梶山季之」「川上宗薫」「尾上菊五郎」「北原白秋」等々、合わせて52名。女性が「田中絹代」「真杉静枝」「山田順子」「吉屋信子」。

まあ、皆さんお盛んなことで、と関心をし、私も少しは頑張ろうかと・・・


で、この本にはもちろん「渋沢栄一」のことが書かれています。本を買うのがもったいない方は、ネットで「渋沢栄一 女性関係」で検索を。


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山田風太郎の「人間臨終図巻 下巻」です。

渋沢栄一は91歳で亡くなっています。他に、西園寺公望、チャーチル、サマーセット・モーム、武者小路実篤、白井喬二も同じ歳で亡くなっています。

渋沢栄一の業績、人となりについて書いてありますが、最後の数行に次のように書いてあります。


とはいえ、きれいごとばかりで大富豪になれるわけがない。女道楽にかけても渋沢は大変な色豪で、そのためばかりではないが、岩波茂雄に勧められて『渋沢栄一伝』を書いた露伴は、以後渋沢の名が出るたびに不機嫌な顔をした。

ということで、幸田露伴が書いた「渋沢栄一伝」を読むのは途中で止めました。
                    

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さて、NHKは渋沢栄一の”このこと”をどう描くのか、非常に興味のあることで、後半だけはこのTVドラマを見ようと思っております。



2021年1月22日 (金)

今年は「豆本」集め

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孫に送ってやろうと「豆本」を買ったら、これが、なかなか面白く、結局自分の本棚に入れました。

先日、正月用のマスクを紹介しましたが、これは百人一首の豆本を買ったときのオマケです。本よりマスクの方が高いのでは、という感じですが。マスクは本の表紙に使っている布と一緒のものです。


右は、絵が描いてある豆本。なかなかに面白く、五百羅漢に鳥獣戯画に東海道五十三次。


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金子みすゞさんの詩集。少し大きめですが、手のひらにすっぽり入り、字も大きめですからポケットに入れて、ちょっと時間があるときなどにでも。

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本格的に豆本ですが、十円玉と比べてみてください。

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スティーブン・キングの本。本の題はハッキリ見えますが、中身はよく分かりません。表紙はちゃんと印刷されています。3冊入手しました。

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レンブラントの画集に、子どもの絵本。

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右側はマザー・グース。

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"石川啄木”の「悲しき玩具」。箱はちゃんとして、本もキチンと入ります、スピン(紐しおり)も付いています。もちろん字もキチンと読めます。「八年前の/今のわが妻の手紙の束!/何処へ蔵ひしかと気にかかるかな。」

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絵本は子どもが好きですが、豆本の絵本ならもっと喜ぶと思います。

さて、本をしまうときクシャミをしまして、ステーブ・キングの本が一冊吹き飛んで行方不明になりました。当分は、この部屋、掃除が出来ません。



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