書籍・雑誌

2018年10月19日 (金)

「ゴンちゃん、またね。」~ビートたけし著

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漫才から、映画監督、随筆、小説も書いているビートたけしさんですが、映画を撮るときはコケるなと思ったのですが、世界的に認められる映画監督になりました。

さて、「ゴンちゃん、またね。」の主人公は、あまりパッとした人物では無く、小説家を目指すも才能がなく、記者が「覚醒剤で捕まったが立ち直った歌手」「AV男優になった大学教授」「暴力団員からオカマになった親分」などの話を記者がインタビューし、そのテープ起こしを職業にした則之。同棲を経験するも、すぐに破綻、といった、なんとなく落ちこぼれ人生。

この則之が、たまたま柴犬のゴンという犬を飼い、一緒に暮らすことに。で、ここからゴンとの楽しい生活が始まるのですが・・・

で、ある日、買い物にいって、店の外に繋いでいたゴンが行方不明。必死に捜すが分からない。ある日・・・・

と言うところで、後は書くと面白くないので、ご自分で買って読んで下さい。

なんとなくホッコリ、なんとなく悲しく、なんとなく楽しく、なんとなく元気づけられる物語です。特に犬好きのかたは、ご一読を。

たけしさんの絵も入っていますが、上手いのか、ヘタなのか、ヘタウマなのか、ウマヘタなのかも楽しんでください。




2018年10月 3日 (水)

「チキンラーメンの女房」~NHK朝ドラ「まんぶく」のモデル

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「半分、青い。」はドラマをノベライズしていましたが、こちらの本は、チキンラーメンを作った夫婦の伝記になります。


とはいっても、ドラマのモデルにはなっていて、3人姉妹、ホテルに電話交換手として採用され就職したのは事実です。とはいっても、原本どうりだったら、一つの悲劇が起こりますが、ドラマではどうなるかはわかりません。(ネタバレになりますから書きませんが・・・)

福子さんと、ご主人の百福さんは、実際には28歳と35歳で結婚をしていますが、これから大変で、事業を興しては倒産の繰り返しになります。

最終的には「チキンラーメン」を作るのですが、お湯をかけて麺を戻すことのヒント、カップラーメンを作る苦労などが書いてあり、なぜ「『チキン』ラーメン」で「『ビーフ』ラーメン」でも「『ポーク』ラーメン」でもなかったか、よくわかりました。

インスタントラーメンが発売された頃、うちの親父が物好きなので、買ってきて食べら「マズ~」だったのですが、数年たって買ってきたら、「ウマ~」に変わっていました。

私も学生時代には、よく食したもので、多分このインスタントラーメンがなかったら、飢え死にしていたと思います。

昨日、何年かぶりに食べてみたら、やはり味が変わっていて「激ウマ~」でした。日進月歩の研究の成果でしょう。

なお、この本の編者は、ラーメンを発明した、安藤百福氏の「安藤百福発明記念館」ですから、少し、よいしょ気味かなと思う部分もありますが、百福氏の含蓄に富む言葉「発明や発見には立派な設備や資金はいらない」なども書いてありますから、起業家を目指す方はご参考に。

この夫婦の七転び八起きの人生が、TVでどう表現されるのか、まだ、3回見ただけですが、「半分、青い。」ロスの私には、少し希望が出てきたようです。

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2018年9月17日 (月)

「悪童(ワルガキ)」小説・寅次郎の告白~山田洋二郎著

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「同シリーズ(注:映画「男はつらいよ」)約22年ぶりとなる新作映画の製作が発表された。1969年8月27日の映画第1作公開から、50周年を迎える2019年に、第50作として封切られる。」ということをネット等で知り、本屋さんに行ったら上の本があったので、買ってきました。

本書は寅さんの生まれから、中学生時代の事が中心に書いてあります。どこかの酒場で、知らない人に自分の生い立ちを語る一人称形式の小説で、「男はつらいよ 寅さんDVDマガジン」VO1
~50 に掲載された 「けっこう毛だらけ 小説・寅さんの少年時代」を改題、改稿したものだそうです。 この本を元に映画化するのかと思ったら違うらしく。

   
さらに山田監督は、「さくらさんの息子(吉岡演じる満男)がちょうど50歳になろうとしているわけで、彼の生い立ちが中心になると思う。今、彼が何を考え、何をするのか。なおかつ主役は渥美清
さんである」と述べる。

と言うことで、さて、渥美清さんが、どのように出てくるか楽しみです。久しぶりに第1作、寅次郎が20年ぶりに葛飾柴又に帰ってくる作品と「寅次郎 紅の花」を見て、泣けました。

この本、車寅次郎の出生の事実から、中学校途中で家を飛び出し”テキ屋”になる、今まで語られなかった事情も書いてありますから、「男はつらいよ」が好きな方は、必読の一冊です。

2018年9月15日 (土)

「『半分、青い。』~意外な結末か?」と「お寺ごはん」。多少の追加。

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「半分、青い。」の文庫本については、先日書いたばかりですが、なんとなく、文庫本とTVでは結末が違っているような匂いがしてきました。

■この文庫本が出たのが2018年8月3日

■ドラマのクランプアップが8月17日。その後、8月20日に打ち上げパーティー。当然、主役の永野芽郁さん、この本を読んでいるはず。

■2018年8月27日のNEWSポストに以下の記事。(関係あるところだけ抜き書き)

表題が「朝ドラ『半分、青い。』異例の最終回『鉄のカーテン』の裏側」

「打ち上げの3日前17日、朝ドラのクランプアップ。だが、その時NHKによる”鉄のカーテン”が話題になっている。」「朝ドラのクランプアップは報道陣が集められるのが通例ですが、今回は非公開。NHK側は”お盆の週だし、夜も遅いから”と説明しましたが、過去に撮影が深夜に及ぶほど長引いて報道人が『待ち』になった事はいくらでもあった」「その日は最終回の撮影が行われましたが、内容は視聴者にとってサプライズな展開だったようです。放送前にネタバレしまうことを恐れて、非公開にしたといわれています。」

■2018年9月12日のdmenuの記事(ここも抜き書き)

ー最終回に向けて、見どころを。

永野 律とどうなるのか気になりますよねー。お風呂で女子力上げながら台本を読んでいたのですが、びっくりしてお風呂に台本落としました。(笑い)。うぎょぎょ。と思って「やばいこれ」と。衝撃的でした。

さて、私、衝撃的な事件とは○ーコさんが、東北大震災で亡くなるところだと思っていましたが、どうも違っているようで、「『秋風羽織の教え、人生は、半分青い。』の中に、『作者のラストのほうはかなり衝撃です』と書いてあります。「衝撃」は最終回になりそうです。

なお、永野芽郁さんが「お風呂に台本を落としてしまいました。・・・・・衝撃でした。」ということは、既に8月3日に文庫本を読んでいたはずですが。文庫本とはラストが違っていた、ということでしょう。ということを考えると、文庫本とドラマとは違った展開になるのを感じます。

なお、ネタバレが色々ありますが、読んでみると文庫本から拾った話ばかりで、ドラマの方の最終回がどうなるかは、どれにも書いてありません。

さて、クランプアップの撮影が「非公開」とありますが、映画撮影で「非公開」になるのは、大体が、あのシーンの時が多く、ヒョッとしたら、あのシーンかな、とは期待してますが、多分違うだろうな。あと、2週間、どんな最終回が待っているか楽しみです。

「お寺ごはん」について、少しばかり。思い出したので。

「そしょく」には「粗食」と「素食」があります。
「広辞苑」によれば
「粗食」とは「粗末な食事をすること。また、その食物」
「素食」とは「①肉類を加えず野菜だけの食事。②平素の食物」
「平素」とは「つね日ごろ。普段。平常」

以前書きましたが、指揮者 大町陽一郎の奥様が子どもに「今日はレストランに行くよ」と言ったところ、「家で食べたい、だって、お母さんの料理の方がおいしから」といったそうです。

いかに、「つね日ごろ。普段。平常」の食事を手を抜かずに作っていたかが、うかがわれます。皆さんの家だったらどうでしょう?多分、皆さんの子どもたちは、レストランの食事を選ぶと思います。皆さんも「粗食」より「素食」を目指しましょう。



2018年9月 9日 (日)

文庫版「半分、青い。下巻 ★北川悦史子著」~532頁から

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昨日、「秋風羽織の教え 人生は半分、青い。」を紹介したばかりですが、今日、本屋さんに行ってみたら、「半分、青い。」が文庫版で上巻と下巻が並んでいました。買おうか、どうしようかと上巻を読んだら、これ、朝ドラでは済んだもので、下巻をみたら667頁。

長いな、と思ってパラパラと読んだら、すでに532頁の二行目までは放送済み。で、532頁の三行目から667頁、100頁強を読めば済むなと。

あと、読んでから見るか、見てから読むか、読まないかですが、私、歳とともに気が短かくなってきているので、買ってきてアッという間に読みました。

もう読んだ方もいるし、ネットでネタバレとして流れているので、詳しくはそちらに任せるとして、この3週間、ストーリーの展開は、超高速になりそうです。

リツとのこと、すずめのお一人様企業、ハルさんの病気、カンちゃん、妻曲、元夫リョウジも少し登場します。ボクテ、そしてヨーコ。

「秋風羽織の教え 人生は半分、青い。」の中に、作者の「ラストのほうはかなり衝撃です」というのは、多分、このこと(このこととは、本を読むか、テレビを見て下さい)だと思いますが、この部分がクライマックスだと思います。なお、物語としては2011年 東京、で終わります。

ただ、小説版とドラマでは、違うストーリーになるとかいう話もあるのですが・・・

再度書きますが、読んでから見るか、見てから読むか、読まないか、ですが、いずれにしてもこの「衝撃」のところ、本で読むにしても、テレビを見るにしても、必ずティシュペーパーをご用意下さい。この私でさえ、読みながら、涙でグチャグチャになりました。


2018年9月 8日 (土)

「秋風羽織の教え 半分、青い。」~秋風羽織・北川悦史子著

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Amazonに予約注文していたら、今日届きました。

「半分、青い。」は皆さんご存じのように、NHKの朝ドラ、あと3週間ほどになりましたが、どんな展開になるのか、テンポがアップして、何やらヒートアップしてきたようです。

秋風羽織は、主人公の鈴愛(すずめ)が漫画家を目指したときの先生、他にユーコさん、ボクテ君と、3人の弟子がいて期待をかけていますが、結局漫画家として成功したのはボクテ君だけでした。

3人は、秋風先生にかなり罵声を浴びせられ、叱責されますが、その裏ではこの3人を密かに支援をしています。

「秋風羽織の教え」ですから、すずめ、ユーコ、ボクテとの事が主になります。

この本は、秋風先生の言葉を紹介しながら「秋風羽織、真実を語る!」、ということで、秋風羽織のコメントが入っています。

読んで見ると、忘れかけた言葉が思い出されます。

「私は左耳が聞こえないから、人と違ったものが描ける!人と違った世界を知っているから、オリジナルのものが描けるとでも?いいか、そういうことに甘えるな!・・・・・・」

非常に厳しい言葉ですが、人を指導することは難しいことですが、思わず最近のスポーツ界のパワハラ事件を思い出しました。厳しく指導する裏に、思いやりがあったのか。

「地を這う蟻になるな!天をかける龍になれ!」「泣いてないで、いや、泣いてもいいから描け、マンガにしてみろ。物語にしてみろ。楽になる。救われるぞ、創作は、物語をつくることは、自身を救うんだ、私は、そう信じている。物語には、人を癒やす力があるんだ。」「お前の気持ちが、今、そうなら、それも正解かもしれない。」「憧れだけでは、メシは食えん。」「生きて生きて生きてやる!神に選ばれたものだ。この私が死ぬわけがない。寝言は、寝てから言ってくれ。」

と、いろいろセリフがありますが、どれもこれも、心を打ちますね。世の中、いろいろ人生訓を書いた本がありますが、この本、若い方にはお薦めの本です。若者の心に添ったセリフばかりです。

前から気になっていた、秘書の菱本若菜さんとの関係ですね。「秋風と男女の仲なのかどうかは、謎。」でした。

一番最後の、作者北川悦史子さんの言葉、「ラストのほうはかなりの衝撃的ですから、どんな反響をいただくのか、ちょっと覚悟しつつ、とても楽しみにしています。」

なんとなく気になる言葉。あと3週間でどんな展開になるのか。スズメ、1971(昭和46)年7月7日生まれ、アラフォー、どんな展開になるのでしょう。

多分、この本ベストセラーになるでしょう。早めに、お買い求めを。参考になる本でした。



2018年9月 5日 (水)

今日は⑱禁・豆本「日本一の大摩羅づくり★田縣神社木匠・斎木国光翁聞書」~中井文雄著

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今日は、●とか■無しでモロ書きますから、一応⑱禁にします。18才以下の方は絶対に読まないように(読むように煽っているようですが、一応、形ばかりの注意です。)

この、大麻羅(大摩羅?なのか、一応本の表記に従います)。愛知県小牧市田縣神社の豊年祭として使われるものですが→詳しくはこちらをクリック。 できれば、見ない方が良いと思います。いきなり、デッカいのが出てくるので、男の方は自信をなくすカモ。

上の本は、豆本でライターの大きさと比べれば、その小ささが分かると思います。この豆本は祭りの事では無く、この大麻羅がどのようにして作られたかを書いた物です。ただ、1981年の出版で、今とは違っているかも、です。

スキャナーの調子が悪く、うまく取れませんでしたが、素材は天然の木曾檜、樹齢2,3百年。もちろん良質で根っ子に傷がキズがなく張りのいいもの。全長2,5㍍、木口が40センチ以上。

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下の方が「おわせ」師(「おわせ」は男根型を指す古語だそうです)斎木国光氏、明治45年生まれ、大工奉公をし、年季明けの21才で一本立ち。

彫り物細工が上手だということで、昭和18年より、有志の木匠2,3人と共に「おわせ」師として奉仕。

その後、昭和24年より、スーパーLサイズになり、以後、斎木の単独制作。

制作の順を、長いので、ざっと書くと

3月7日 手斧入式・神社での浄めの儀式。

3月8日 作業第1日目・面白いのが「斎木さんはいう。『一晩じっと眺めておると自然に木の中からお姿が浮かんでくる、割り出しは多少のちがいはあるが、まずカリ(注:一番先っぽのところ、わかりやすくいえば亀頭)の部分が五分の一、棹があとの四ということになる。ワシはそれを鑿と鉋でとりあげさせてもらうだけのこと』」。

「木の中からお姿が浮かんでくる」、良い言葉ですね。日本人と自然、神様の繋がりが感じられる、謙虚な言葉です。

3月9日 大体の形ができます。

3月10日 御神体の裏側、鈴口と言われるところが難しいらしく、「雄渾を表現する腕のみせどころ」

3月11日 細部の仕上げ

3月12日 サンドペーパーを使い、檜材の木目を出す。朱と黄土を混ぜ合わせた絵具で塗り、乾くのを待って艶出しのニスをかける。

3月13日 「ニスを掛けると塗色の乾いた絵具が艶やかに蘇えり、亀頭の部分もてらてらと輝きわたって、いかにも大麻羅にふさわしい生気さえ感じさせる」。あと、幌布をかけて、御休息。


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下が出来上がり。小さいのは昭和32年の御大祭から、地元の厄年の女性が抱いて行列に加わるそうです。

3月14日 神明社へ運び込み、明日の大祭を待ちます。

3月15日 「おわせ」神輿が担ぎ出され、田縣神社へ。


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ところで、御神体だから、次の年まで保管されると思ったら、信者さんから、お受けしたいとのことで、厳選のうえ”婿入り”を決定するそうです。この本が書かれた時分、少なくとも50万円。また、「客寄せの見世物に扱わぬよう、直接の人目に触れぬよう厳かに奉安することを条件にしている。」そうです。

また、「”おわせ”といっても男根そのものの姿であるから愛知県教育委員会の審議を経て知事の許可をもらう、形式とはいえ手続きがある。」と、折り目正しいものです。

下の写真は、Wikipediaから拾ったものですが、先っぽがテラテラして、素晴らしいですね。男性の方は、自分のと比べないように。自信、無くします。

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この男根を使った祭りは他の所にもあるそうですが(ネットで調べてネ)、多分、五穀豊穣を願ったものでしょう。

「祭」がイベント化し、商業化してきている時代、なんとなく、良い感じの祭りですね。

なお、「道祖神」としても、あちらこちら見受けられ、ウチから30分ほど車で行ったところに、3ヵ所ばかりあますが、こんな大きなものは初めて目にしました。
しかし、こんな大きな物をぶら下げていると大変だろうナ。




2018年9月 1日 (土)

「本を二冊ばかり」~「宿命★原雄一著」「孤霊の檻★廣嶋玲子作」

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■「宿命」

「宿命」は1995年3月30日に起こった、國松警察長官狙撃事件を扱ったもの。

この事件は時効を迎え、犯人については諸説あり、以前、鹿島圭介著「警察長官を撃った男」を紹介しました。

犯人の一人として疑われたのが、オウム真理教に入信していた警察官。公安部はこの警察官を犯人として固執します。

それに対し、別の事件で逮捕された、中村泰(ひろし・当時74才)を容疑者として追うのが、警視庁、愛知県警、大阪府警の三都道府県の捜査一課。

作者の原氏は、実際に中村容疑者の尋問を行い、拳銃の入手先を洗うためアメリカまで捜査に行っています。

公安部と刑事部の対立、時によって協力。上層部の異動による方針の変更。中村容疑者の尋問の駆け引き。迫力があります。

この事件については、数冊の本、TVで取り上げられていますが、今回、9月2日にNHKでドキュメンタリーとして、9月8日にドラマとして放送されます。

読んでから見るか、見てから読むか、どちらにしますか?

■「孤霊の檻」

本の表紙を見た途端、え!こんなのが小学生の読書感想文の指定図書と思いましたが、「読書感想文」ではなく「読書感想画」でした。

私たちの小学校の時は、このような本、多分、指定図書にはならなかったでしょう。

「読書感想文」については、読んだ本の感想文を書かせるのは、子どもの負担になり、読書離れの原因になるのではないか、ということで、下火になっています。

本の内容については、募集要項に書いてあるので引用すると

「冨と権力をほしいままにする阿豪家。その繁栄は、屋敷にとらわれた『孤霊あぐりこ』の力に支えられていた。あぐりこの怒りをおさえるため阿豪家にやってきた少女、千代。解放されることをせつに願うあぐりこと、あぐりこに同情する千代。心を通わせた二人は、阿豪家からの脱出計画を企てる。厳重な阿豪家の警戒をかいくぐり、追っ手を振り切り、二人は美しい故郷の森に帰ることができるのか・・・。妖しくもせつない少女たちの物語。」

という事なのですが、小学生向きの本かと思ったら、これが意外と面白く、一気読みしました。最近の子どもの読む本と、私たち世代が読んだ本の違いがよく分かりました。

ただ、募集要項の「読んだ本のどんな点に感動したか、作画の動機または作画に当たっての工夫、苦心したことなどを原稿用紙200字程度にまとめて作品の裏面に貼って下さい。」ですね。

無理して、動機だの工夫だの苦心だの書かせると、読書感想文の二の舞になるのではないかと思うのですが、もっと子どもの感性に任せて良いのではないかと感じました。
要するに「面白かったから」で良いと思います。



2018年8月 8日 (水)

「一語一絵」~眞木準著

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以前、下の広告を紹介したことがありました。

先日、この記事に「通りすがりさん」からコメントがつきました。この「うちの息子は厳父と岳父の違いも知らない、愚息だ。」というコピーを書いたのは、「眞木準」さんというコピーライターで、10年ほど前亡くなられたそうです。

その中で「十歳にして愛を知った」もご覧下さい、と書いてあり、はて、どういう意味かなと思って、ネットで「眞木準」をググって見ると、意外と面白いコピーが紹介してあるので、上の本「一語一絵」を入手してみました。2003年の出版です。絶版になっており、古本屋さんから取り寄せました。

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中身は、下のように、コピー、眞木さんのコメント、どのような広告に使われたが載せてありましたが、ここのところ、もう少し大きくして欲しかった。

途中に「島田雅彦」さんの「広告塔からの眺め」という2,3ページの解説があり、その後「一語一絵 惹句アーカイブ」があり、最後に「惹句 スクロール」と続きますが、この部分はコピーだけの紹介になっています。

で、読んでいくと「十歳にして愛を知った。」と言うのがあり、解説によると。
図書館で調べ物をしているおり、教育漢字の資料に出会い、「そうか日本人は小学校四年生で愛という字を習うんだ、という感慨にふけって、生まれた」そうです。

少し分かりにくいですが、左ページの上、「教育漢字総覧」として漢字がズラッと並んでいます。広告は、ライオンファイル。

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これ、年配の方には懐かしいと思います。「トースト娘ができあがる。」、全日空の沖縄の宣伝ですが、今見ても新鮮ですね。

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この意表をつくコピーとポスター、大胆ですね。今でも色あせていません。駅でよく盗まれたそうです。

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さて、眞木氏は次のように書いています「タレントCMは、結局商品よりもタレントが売れてしまう。世界的に評価が低い。・・・・」、言われてみれば、CMが流れていても商品より、タレントさんをみて、あれ?何の宣伝だっけ。と思うのも、再三再四。

少しばかり、言葉だけですが、紹介を。

■「でっかいどお。北海道」
全日空の広告ですが、北海道の広さを一言で言い切っていると思います。

■「和イスキー」
サントリーの宣伝ですが、なんとも「和」が良いですね。

■「あの人と行って、この人と帰ってきた。」
あるんですね。私の知っている女性も、これと同じことがありました。

■「着やすい。つまり脱がせやすい。」
■「軽そうだ。正しく言うと抱けそうだ。」
なんと、伊勢丹の宣伝ですが、大胆なコピー。

■「四十才は二度目のハタチ。」
■「男は、体のどこかで、20才」
■「三十才前後の少年」
男は、どこか大人になりきれない部分があって、正木ゆう子さんの俳句に「リンゴ投ぐ男の中の少年へ」というのがありましたが、女性も良く見ると少女の部分があり、「カミサンが少女に戻る蛍狩り」という俳句もあります。作ったのは私ですが。駄作ですが・・・

■「男くさいと、くさい男は違う。」
暑い夏です。くさい男にならないように。

■「恋をナメたらいかん。かじるだけにしなさい。キットカット」
■「私の主食は、レタスと恋と缶ビールね。」
キットカットとサントリー缶ビールの宣伝ですが、うまいですね。缶ビールの宣伝は映画にすると面白いかな。

書いたらキリがないので、あとは本を買うか、少しお高いので、図書館にあったら借りて読んで下さい、ちなみに長崎県の図書館で置いてあるのは3館でした。

さて、私が一番好きなのが下の広告。
よく、「愛と恋とはどう違うの?」と聞かれますが、下のとおり「恋が着せ、愛が脱がせる。」が一番の答えだと思います。イミ分かんない人は、まだ子供。大人になれば分かります。

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読んでんみて、良い広告、コピーは世相、人生を語るですね。
「通りすがり」さんのおかげで、良い本が読めました。多謝、多謝です。




2018年8月 6日 (月)

「大江健三郎さんの思い出」

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今日、いつものように本屋さんへ行ったら「大江健三郎全小説」が二巻置いてあって、第3巻をみると「セブンティーン」と「政治少年死す」が掲載されていました。

「政治少年死す」の主人公は、当時の社会党委員長・浅沼稲次郎氏が演壇で演説中、浅沼氏を刺殺した山口二矢がモデルになっています。このシーンはテレビニュースでも放送され、衝撃を受けたものです。山口二矢は当時17歳、鑑別所にて自死。

この小説は、第一部が「セブンティーン」、第二部が「政治少年死す」になっています。

初出が「文学界」の昭和36年(1961)の1月と2月号。樺美智子さんが60年安保で亡くなった(6月15日)次の年に発表されたものです。

「右翼少年死す」は発表後、右翼からの抗議、脅迫により、以後、表には出ていない小説で、地下出版、個人のネット配信、図書館に文学界のバックナンバーが運良く揃っているかですが(長崎ではほとんど絶望でしょう)・・・

で、ふと、思い出すと、私がこの二冊を取って置いた記憶があり、捜すとありました。大事にしていたので、パラフィン紙で頑丈包んで保管していて、上の写真はパラフィン紙の上からスキャンしたので、ぼけています。

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さて、今日の話はこの小説に関するものではなく、タイトルは「大江健三郎さんの思い出」とはしましたが、酒を一緒に飲んだとか、文学を論じたとか、家に遊びに行ったとかいうことではありません。

私、学校時代は成城学園(学校は成城学園ではありません)に下宿をしており、学校に入ったばかりのとき、夕方、少し暗くなった頃、夕食を食べに出かけましたが、前の方から大学教授風の、どこか見たような、中年の男性が歩いてきまして、東京にでてきたばかりで、顔を知っているこの年配の人といえば、ゼミの先生かなと。

私、小心で律儀な性格なので、一応「こんばんわ」と挨拶をしたら、相手も軽く頭を下げながら「こんばんわ」。と、すれ違ったとたん「あ!大江健三郎だ!」。本当に気さくな挨拶の仕方でした。

もう一つ、駅の向かい側のプラとフォームに大江健三郎さんと、小さい子供が一緒にいて、電車の音がうるさく、子供の声が小さいのか、大江健三郎さんが身をかがめ、子供の口の所に耳を近づけ、一生懸命話を聞いていました。息子さんの大江光さんです。現在、音楽家です。これが「大江健三郎さんの思い出」です。

たわいないと言えば、たわいない話ですが、この二つのシーンはいつまでも、私の脳裏に残っていて、大江健三郎さんの人柄を知る良い思い出になっています。

《附録》
私の下宿のおばさんが、小沢昭一の伯母で、私が帰郷する前日、ご主人(かなり高齢)が亡くなり、数日して、下宿に帰ったら葬儀の折の写真を見せていただきましたが、小沢昭一さんが神妙な顔をして、位牌を抱いている姿も、まだしっかりと覚えています。




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