「紀州」という落語があります。次のような話です。
七代将軍家継が急死。後継の候補が尾張か紀州。
後継ぎを決める際、尾州公が江戸城へ登城するとき、鍛冶屋の「トンテンカン・トンテンカン」の音がして、これが尾州公には「テンカトル・テンカトル」と聞こえ、縁起が良いと。
さて、尾州公、評定の席で後継ぎに推挙されたとき、大物に見せたいために「余は徳薄くして・・・」と固辞。もう一回、推挙されると思うも、予想外に紀州公への問い。紀州公も始めは「余は徳薄くして・・・」と辞退するかと思いきや「しかしながら・・・」と次期将軍を引き受けてしまいます。
尾州公が城から下るとき、再び鍛冶屋の音が「テンカトル・テンカトル」と聞こえる。「おかしいな」と思っていると、鍛冶屋の親方が、焼けた鉄を水に入れると・・・・・・・・・・「キシュー(紀州)」。・・・・・というお話しなのです。
さて、この落語にはネットなどあちらこちらに説明が書いてある事なのですが、松浦静山の随筆「甲子夜話」の「第十七巻」に納められているというのです。
松浦静山と言えば長崎の平戸藩の藩主、ワタシも長崎県人なので、一応あたってみました。「甲子夜話 第十七巻」には二十五条のエピソードが収められていますが、読んでみて「無かった」んです。
ほかに、何かあるんかい?ということで「甲子夜話」を図書館から借りてきました。「甲子夜話」は平凡社東洋文庫に収められ、正篇六巻、続編八巻、三篇六巻の20冊です。これ、全部読みました。「目次」だけですが。甲子夜話の場合は目次を読めば、どのような事が書いてあるか大体は分かります。結局、この話は見つけきれませんでした。
一つだけ「続篇十七巻」に「落咄(おとしばなし)」というのがあり、「落咄」といえば落語に関係するのですが、これにも「紀州」の噺は載っていませんでした。
ということで、どなたかご存じならばコメント欄に書き込みをお願いいたします。
夏に入る前、町内をフラフラ徘徊しておりましたら、なにやら、妙なる笛の音が聞こえ、音のする方へ行ってみたら5,6人の方が篠笛の練習中で、面白そうなので「かっちぇって」ということで、一緒に練習をしております。
篠笛に興味を持った一つの理由は、来年がワタシの自治会が祭りの当番町で、篠笛などを吹くのも一興かとも思った事もあるのですが(^^ゞ。
学生時代、音楽部で遊びにフルートなどを触っていたので、篠笛の扱い、音の出し方はそう苦労はありませんでした。
一概に篠笛と言っても、古典調、唄物、ドレミ調、外に能管、龍管等イロイロな種類があるのですが、洋楽も吹ける「ドレミ調」で習っている方が多いようです。
「ドレミ調」の篠笛は移調楽器で全部で十二本あります。最初はプラスティック製の八本調子の笛で練習をしていたのですが、竹の笛が欲しいな~、違う調子の笛も欲しいな~、と言うことになり、結局あれこれ買うことになり、笛は増えるということを実感しました。もっとも、ギターのギブソン、マーチンなど少し良いのは20~30万円超なので、その消費税で買えます。
現在、篠笛で人気があるのが立平管(注文して3~4ヶ月待ち)、蘭情管、秀勝管(来年初めまで休憩中)があり、笛の先生が「蘭情管」を持っていて、譲ってもいいよ~ということで、即ゲット。写真の四番目、いい音です。
さて、演奏については違ったところもあり、普通リコーダー、フルートなどは指穴、キーなどを第一関節で押さえるのですが、篠笛は第二関節で押さえます。これ、なかなか慣れませんでした。
三ヶ月ほどで数曲を吹けるようになりました(録音して聞いても何の曲かは分りません)が、上手になれば雲仙の満天の星の下とか、海岸で満月を眺めながら吹いてみようかとは思っております。
「一畳の気まぐれ資料館」。春らしくと思い、ちょうど草双紙を何冊か持っていたので展示をすることにしました。
本の題は「御所櫻梅松録」。とうてい読めないので、調べましたが内容は詳細不明。2冊が1巻になっていて、それが何巻かになって一つの物語になっているみたいです。表紙が洒落ていて、表紙が2冊(上、下)1巻で一つの絵になり、多分、内容と関係があると思われます。
画像がぼけていますが、クリックするとハッキリと見えます。
絵もさりながら、文字のすごいこと。これ、木版、木に彫ってあるのもです。
いつも、こんなん、よう読めたな、と思うのですが・・・
木版を少し持っていたので刷ってみました。が、難しいですね。小学校の時、図工の時間に版画を作成しました。また、年賀状などにも使いましたが、本格的な版木は刷りにくい。
下は「せんき(疝気)の妙薬」。
こちらは「虫歯の膏薬」。膏薬で効くんですかね?人物の頬のあたり、痛んでいるところですね。
下は二人の人物ですが、座っている人物は髭を蓄え、眼鏡をかけていますがそこまでは刷ることができませんでした。多分、明治期の草双紙本の挿絵だとは思うのですが。
多分、渡し船ですね。
版画を刷るのは思ったよりも難しく、特に、絵が描いてあるのは彫りが浅く3日ばかりかかって4点刷りました。おかげで、日本文化の面白さを味わうことができました。
千々石文化祭、今年が50回なので、盛大に50回記念文化祭を挙行して良かったのでしょうが、コロナの影響かヒッソリと開会。11月6日までの展示です。なお、演芸の部は今年も中止です。
以前は、押し花、絵手紙、瓢箪、写真クラブ、郷土史研究会等々、結構あったのですがほとんど無くなりました。また、コロナで2年ほど中止になっていたのが影響をしたのか出品作品もかなり減っていました。
デイサービス、皆さんボケ防止でイロイロな作品を作っています、ワタシも近々・・・・
先生が熱心なので、書道はいつも沢山の出品。
お孫さんが沖縄にでもいるのか?
陶磁器は90歳くらいの方の作品です。
小中学生の部。右は中学生の作品で、何やら不気味ですが迫力はありました。先生が替わると、作風がガラッと変わることがあります。
小学生の作品ですが、なかなかに活気があって良いですね。
ということで、来年はワタシも「裸の自画像」でも・・・・・
茹で野菜のマルニさんの母屋の一角をお借りして始めた”気まぐれ資料館”、いつのまにやら12回目になりました。
今回は「雲仙鳥瞰図」。上空を飛ぶ鳥の目から見たように描いてあるので「鳥瞰図」。一番有名なのが、大正の広重と言われた吉田初三郎。
チラシの一番上の鳥瞰図、初三郎が描いたもので、昭和2年の日本便船のパンフレットに掲載されたもの。説明は英文です。この時分上海航路などもあり、外人が雲仙を多く訪れています。
主な鳥瞰図を展示しています。作者はほとんどが不明ですが、なかなかよく描けています。なお、小浜の湯せんぺいもこの鳥瞰図です。
なお、これだけでは淋しいので、床の間に多少面白い掛け軸を掛けておきました。なんの図柄かは共箱の文字にあるらしいのですが・・・?
立川志の輔さんの落語が好きで良く聞いています。
志の輔さんの落語が映画になったのは「歓喜の歌」がありました。これ、映画は見損ないましたが、落語はとにかく面白かった。落語はYouTubeで見られます。今回は落語で演じられた話が小説になり、マンガになり、5月20日に映画が公開されます。
「伊能忠敬」の小説としては井上ひさしさんの大長編「四千万歩の男」がありましたが、これは一気読みしました。
「大河への道」は伊能忠敬の出番はありません。
舞台は伊能忠敬が入り婿した現香取市。観光のため伊能忠敬を主人公にしたNHKドラマにできないかという話になります。
ところが、忠敬は「大日本沿海輿地全図」が完成する3年前に亡くなっている。ということで、完成には忠敬の手が入っていないことが分かり、これでは困るという展開になります。あとは、落語を聞きに行くか、本を読むか、映画を見て下さい。
落語がCD、DVD、ネット配信になっていないか探したのですが残念でした。あと、落語の実演を聞きに行くかですが、本市では落語はほとんど公演が無いので、東京までということになりますが・・・まあ、年金暮らしでは無理。
本、マンガでは笑いどころはありませんでしたが、多分落語では「先用後利」のように、前半に笑いがあり、後半は人情話のようにジックリと聞かせているのではないかと思います。
なお、マンガの方は小説を省略して書いてあるので、小説を読んだ方が良いかと思います。
今日、2月10日から雲仙市美術展覧会が始まりました。会場は昨年新築オープンした瑞穂町公民館。会場が少し狭いのか、ロビーでの受付、すぐ横の所で写真の部の展示。
右の写真、あそこですね。黄色いハンカチがある島鉄の駅です。
写真は結構多く、手軽に取れるようになったせいか女性の方もボチボチと増え始めました。また、PCで色調など簡単に変えることなどができるので、右のような写真も増えてきたようです。
平日の朝でしたが、お客さんもボチボチと。ひまわりテレビさんも早々と取材。
日本画は墨だけだと思ったら、洒落た作品も。
洋画は大きさが8号(45㎝✕38㎝)以上で、大型作品が多いですが、県展で入賞者の方の作品もあり見ごたえはありました。少子化の時代、こんな風景も良いですね。
書道はいつも多く、先生方の努力の成果かとも思います。右は有名な書家の作品。
法隆寺金堂。根気のいる仕事だと思います。
最近はデイサービス、老人ホームでも手芸、絵画なども教えています。フレームが同じで、画風も同じなので多分でしょう。
デザインは高校生かな、と思います。工芸、彫刻。数は少ないですが、どこの市展なども同じですね。意外と面白い物があるのですが。
回ってみて、あれ、あの人がこんなことを?と意外なこともあり、有名な人の美術展なども面白いですが、身近な美術展も面白いので是非、お出かけを。日曜日、13日までになります。
なんとも面白い掛軸を拝見しました。男性はその風貌、耳輪等から見てダルマさん。後で紹介しますが、箱書きにも「達磨」と書いてあります。女性はどう見てもオカメ(おたふく)さんですね。
達磨(だるま)さんは、中国禅宗の開祖とされるインド人仏教僧だそうです。悟りを開くまで壁面に向かって座ること九年。「面壁九年」です。
昔は、「ダルマさんが転んだ」などといって遊びました。選挙の時、選挙事務所に飾ってあり、当選すると目を入れます。
絵は、素人目ですが細部に至るまで良く描けています。足袋が紐で結んでありますが、これは「紐足袋」だそうです。今も使っているような感じですが、江戸末期末期までは使われたようです。
ダルマさんが持っている品物がヤカンにハタキに火箸。しっかりと手を握っているところを見ると、なんとなく駆け落ち風です。
右上に書かれている画賛の文書、書いた方が「⚫庵主」。出だしの「如是」はお経の最初に書かれている言葉で”かくのごとく”。
最後の「咄々(とつとつ)」は、舌打ちをするさま、怒ったり、驚いたりするさま、驚いて嘆声を発するさま(大辞林)などがあるようです。漢文の素養が無く、画賛の意味が分からなく残念。
絵の署名の所に「袖華」とあり「東京文化財研究所」のホームページには「中田袖華」として載っていましたが同一人物かどうか不明。→こちらをクリック
箱書で表に「達磨入廛垂手(だるまにってんすいしゅ)画賛」「廛(てん)」は「市内の平民の宅地。すまい、やしき・商品を貯蔵する倉庫・店舗」等々だそうです。
裏の方に「⚫庵主」ですが、掛軸の紹介で「一庵主」とあったので、多分「⚫」は「一」だと思います。
「入鄽垂手」について調べたら、「十牛図」(悟りに至る10の段階を10枚の図で表したもの。真の自己が牛の姿で表されている→こちらをクリック)にあり、最後の図が「入鄽垂手」(廛、鄽も同意語)で、「悟りを開いたとしても、そこに止まっていては無益。再び世俗の世界に入り、人々に安らぎを与え、悟りへと導く必要がある」と言うことだそうです。
なお、「入鄽垂手」の図には布袋腹でボロをまとった人物も見られ、なんとなく達磨を思わせる姿です。また、「十牛図」は禅に関係があります。
私的解釈ですが、「達磨」さんがボロボロの服を着て、見れば爪も伸ばし放題。「入鄽垂手」は十牛図の最後の部分なので、達磨が面壁九年、悟りを開いた姿だとも思われます。
おかめさんは神話の世界などにも関係あるようですが、我々にとっては親しみ深い女性。蕎麦にも「おかめ蕎麦」があります。いわば、世俗を代表する女性といっても良いかもしれません。
という事と、「十牛図」との関係を考えれば、達磨さんが悟りを開き、世俗の世界(=おかめさん)に戻り、「人々に安らぎを与え、悟りへと導く」絵だと思うのですが。如何でしょうか???。
【あてにならない附録~橘神社年始の予定】
いつもなら、神社の境内に予定表があるのですが、今年は見当たらなく聞いた範囲での予定です。詳細は神社まで。
1月 7日(金) 七草粥振る舞い 時刻不明
1月11日(火) 鏡開き 焼き餅振る舞い 時刻不明
1月20日(木) 橘神社大寒禊
2月13日(日) 大門松解体
今日は別の記事を用意していたのですが、一畳の気まぐれ資料館の入れ替えを10月に予定していてのが、ウッカリしてチラシを印刷屋さんに頼むのを忘れてバタバタしていました。
一応、今日並べてはみたのですが、説明版を忘れていました。不足の資料を作ったりで、詳しくはチラシが出来てからにしますが今日は簡単に。
豆本を集めていたら、いつの間にか溜まり、秋は読書シーズンと言うことで豆本を100冊ほど展示することにしました。
親子で読める本と言うことで、前にグリコで出していた豆本の絵本。大きい本だと、赤ちゃん抱っこして読むのは少しきついですね。これくらいの本だと意外と楽に読めます。小さい本なので幼児さんも喜ぶかと思います。
右は京都で作っている豆本、表紙は京都らしさがでています。一番右はネコさんが表紙になったアクセサリー、場合によってはメモ帳。
一番左下の本は”美輪明宏”さんの豆本。サイン入りです。その上の本は「舐めたらいかんぜよ!」の”宮尾登美子”さん。宮尾さんの豆本は意外と出ています。自分が着ていた和服の布地なども使って、洒落た豆本が多いです。
折り本が2冊。下の方は珍しく御朱印帳の豆本。
右の写真、ケースに入っているのが以前紹介した、2㎜と4㎜の”マイクロブック”。世界最小のマイクロブックが0.75㎜でネットで随分探したのですが残念でした。神田の古本屋さんを回ればとは思ったりしたのですが・・・
と言うことで、今から準備があるので今日は失礼を。資料館の方は明日準備を完了して、来週から観覧できます。
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