アニメ・コミック

2017年3月13日 (月)

「ビッグコミック スピリッツ15(3月27日)号)」~防災を考える

Img_20170313_0001

以前から書いているように、雑誌の「ビッグコミック」系統の本は、未だもって全部読んでいます。今週号の「スピリッツ」に、とじ込み付録が付いており、この手の雑誌のとじ込み付録といえば、あの方面の事が多いのですが、今回は、開けてビックリ、防災に関する付録で、中を読めば、真面目も真面目。

しかも、最初と最後に同じものが付いています。違うといえば、「わたしのための」と「大切なあなたへの」で、これ、明日のホワイトデーにプレゼントすると、感激されると思うのですが。


Img_20170313_0002

「災害は忘れたころにやって来る」とは、よく言われますが最近は災害が多くなってきたようで、この付録によると、1995年の阪神・淡路大震災以降、国内で20人以上の死者・行方不明者を出した自然災害が21件。

最大の災害が、ご存じのように、「東日本大震災」、2万2062人。次が、「阪神・淡路大震災」、6437名。

前にも書きましたが、島原半島付近、数十年前に大きな地震があり、ちょうど私が料理をしていた時で、ビックリしました。とにかく、火を消して、さて、机の下にもぐったものか、外へ出た方が良いか、迷いましが、やはり、準備、心構えはしておくのが必要かと。

中身は、前書きに書いてあるように、シンプルなもので、「でも、いきなりたくさんのことをやろうとしたって誰しもできないもの。
それより最低限コレだけは押さえておこうってポイントをきちんと知ってることが大事だと思います。」ということです。

被災直後の、ワン、ツー、スリー。「ワン」が「靴を履こう」ですが、考えれば、室内といっても、ガラスなどが散乱し足の踏み場がなくなることもあり、「足の裏をケガすると、人間は機動力と精神的スタミナが激減します。」ということだそうですが、「靴を履く」ところまでは、事前には思いつきませんね。


Img_20170313_0003

災害時はライフラインが寸断され、「水」がなくなるのが一番困ります。

「飲まず食わずで人が生きられる目安は、72時間と言われている。」ということですが、水は成人一人1日3㍑が必要で、1週間で21㍑。「まずは、なにも考えずに2㍑入りのペットボトル1ダースを買う。1本からっぽになったら、1本買い足す。このサイクルを習慣づけることからめじめよう。」と具体的に書いてあります。

なお、水洗便所の水も出ませんから、その対処法も書いてあります。


Img_20170313_0004

その他、「まずは”最初の72時間”を乗り切ろう!」、「(地震発生)第一波がきたら・・・まず頭を守ろう。」、「二次災害に気をつけろ」、「もしケガをしたら」、「次にやるのは情報入手だ!!」、これには、「裏技!三角連絡法」など、なるほどの方法が紹介してあります。「これだけは揃えておきたい防災グッズ図鑑」等々、具体的に書いてあります。

「自分の所は大丈夫だろう。」と思うのは人間の心情でしょうが、地震、台風、火山噴火、大雪、津波など、いつ被災するかわかりません。一回は目を通しておきたい付録です。




2017年1月24日 (火)

「中国嫁日記 第五巻」「中国嫁日記 第六巻」~井上純一著

Img_20170124_0001 Img_20170124_0002

昨日も本の紹介をしましたが、私にとってはこの時期が「読書週間」。本当の「読書週間」は、10月27日から2週間。

で、この期間と言うとあまり寒くなく、外でいろいろできるじゃないですか。今の時期、寒くて外に出るのが億劫で、読書にふけっていますが、本来の「読書週間」は時期的に、今頃が一番だと思っているので、今が私の「読書週刊」で、多少、本の紹介が多くなると思います。

「中国嫁日記 第四巻」を紹介したのが、2015年2月10日。先日、本屋さんに行くと、第一巻から第六まで並んでいて、あれ、第五巻は読んだかな?と思って買っていくと読んでなく、発行日が2016年1月7日。私が見落としたのか、本屋さんが仕入れてなかったのか。第6巻を見ると、2016年12月28日発行、つい最近の出版です。

内容は、4コマ漫画と長編書下ろしからなります。

相変わらずのアツアツの夫婦関係らしく、日本と中国を行ったり来たりですが、

・・・一日一回は電話する
「月(ゆえ)は何してた?」
「ソファーで寝てマシタ」
「なぜベッドで寝ない?風邪ひくよ」
「ジンサンいなくてずとソファーで寝てマスヨ ジンサンいないとベッドなにかさびしのカンジ あんまりいたくナイデスね だからTV見ながら ソファーで寝マスネ」「あー わかるわかる 俺もね」

という具合ですが、4コマの下に月さんのコメントが入っており、桂林に行った時のコメントが

「桂林知てマスカ!?行たことナイ一度行くイイデス!!TVの方がキレイけど(笑)」など、笑わせてくれます。

5巻と6巻では拾った猫(名前が牛角・にゅうじゃお)との出会いと、別れが書かれますが、少しカナシイですね。

長編は大変で、五巻では10年来、一緒に仕事をやっていた人物のズサンナ経営のおかげで、会社が危うくなりますが、この時、月さん

「なに言マスカ よかたジャナイ 一番嫌なことは分からないのコト もう問題分かたダカラ あとは解決するジャナイ? お金はなくなたデスケド 働けばよくなるジャナイ? 今が一番悪いダケじゃナイ!!」
「いい言葉だな かなり楽になったよ」
「夫婦ダカラ!!」

いいですね、持つならこんな妻。

第六巻の、長編の部分では、結婚4年で子供ができなくて、人工授精に踏み切り、受胎しますが8週間目で流産。そして、その後、自然受胎。で、6巻目は終わります。涙なくては読めません。

この漫画はブログでも見られますが、見てみると、2016年11月6日に出産。この後どうなるかは、第7巻で読めると思います(早く読みたい方は、「中国嫁日記」で検索すると読めます)。

第六巻あとがきで、月さんは次のように書いています。

「中国嫁日記」の読者の皆さん、こんにちは、私たちの小さな世界にまた来てくれてありがとう。今回の「中国嫁日記」のテーマは、ズバリ、「幸せとは何か?」です。皆さんにとって、幸せとはなんですか?この一年余りの間、私とジンサンは、この貴重な「幸せ」というものをつくづく思い知らされました。あのワクワクとした緊張感、どこまでも期待しながらの不安、それこそが幸せだったのです。

この一年余り、辛いこと、悲しいことがあったみたいですが、この、前向きの強さ。見習いたいものです・・・


【どうでもいい事】

今日、ふと何か忘れているな、と。
なんと、私の六十数回目の誕生日でした。で、ケーキ屋さんにローソクを60本ばかり立てられるケーキを買いに行ったら、いつも行っているお店屋さんが2軒とも店休日。たぶん、クリスマス、年末、年の初めと忙しく、やっと一息ついてので、お休みでしょう。

Photo Photo_2

でもって、コンビニで買ってきましたが、誕生日用のローソクは売ってなく、お仏壇のローソクを使いました。

ローソクが燃え尽きると、寿命が無くなるという落語がありましたが、ローソクが随分短いですね。

カミサンはいつもの通り留守で、もちろん昨年と同じ、「Lonely birthday」でした。

Photo_3

2016年12月13日 (火)

「センゴク権兵衛」第4巻発売~宮下英樹著

Img_20161213_0006

「センゴク権兵衛」第4巻が発売されていました。この本、本屋さんに、いつも10冊ばかり積んであるのですが、いつの間にか売り切れで、ファンが多いのかな、と思われます。

もうぼちぼち、紹介もどうするかな、と思いつつ、ここまで来たら最後まで行くしかないっしょ、ということで、多少ご紹介を。

前巻では、秀吉勢主力が「太田城攻め」、仙谷隊が「湯川氏攻め」。仙谷は慣れない山中で苦労の戦い。

ここで、黒田官兵衛の知略で和議。黒田官兵衛は紀州の人となりを調べ、「紀州人の人となり陽気にして勢いもすさまじくも、反面─隙も多し、かくなる上は一旦 湯川を安心させ、頃合いを見て隠密に処すとの由」。という謀略。

という事で、羽柴秀吉は太田城を陥落、湯川党と和睦で紀州侵略を成し遂げます。

この合戦で秀吉は、民衆や寺社の武装解除(刀狩り)を始め、時代は「戦乱」から秀吉の理想「惣無事」へと進んでいきます、が。

次は、四国の長曾我部との戦いになります。
秀吉と毛利との国境論が終結し、中国の国分けは毛利側が譲ることになりますが、譲られた分の返礼は、四国を攻めをし、その領土を毛利家に進上するとの約束をしており。


Img_20161213_0005

という事で、毛利輝元、吉川元春、吉川元長、小早川隆景、羽柴秀吉、蜂須賀小六、羽柴秀長、黒田官兵衛等大軍で四国攻めに向かいます。もちろん、仙谷権兵衛もです。

さて、長曾我部はこれに対して、どう戦うか、以下次号です。

(文・画の引用は、「センゴク権兵衛」第4巻より。皆様もお買い求めを。)


 



2016年9月27日 (火)

「センゴク権兵衛➌」発売~宮下英樹著

Img_20160927_0001

2,3週間前だったか発売されていたので、買ってきました。
本屋さんに平積みだったのですが、意外と売れているみたいで、数日見かけなかったのですが、今日、5冊ばかり並んでいました。読む人が多いのかな?

ぼちぼち、読むのも止めようかと思うのですが、この後、秀吉の九州征伐があり、地元のことなので、どう描かれるかまでは読んでいこうかと思います。

さて、今回は秀吉の紀州征伐になり、仙石隊は、藤堂高虎、尾藤知宣とともに、湯川直春軍を攻めることになります。秀吉本体10万、仙石隊1500名、湯川党8000名。圧倒的に不利な状況です。

Img_20160927_0003

仙石隊は海は得意なものの、相手は山岳に強い湯川党。とにかく、こんな所に立てこもり、ゲリラ戦。

Img_20160927_0002

とは言いながら、仙石隊も山にだんだん慣れ、逆にゲリラ戦などにもなりますが、ここで全面対決となるわけですが、あとは次巻。12月発行ですが、この後「四国征伐」になり、土佐の長宗我部との対決になります。

今日は少しお疲れ気味なので、これにて終了。乞御期待。

忘れていましたが、本のカバーをとれば、絵が描いてあり、これ、勉強になるので読んでね。

Img_20160927_0004 Img_20160927_0005






2016年9月17日 (土)

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」最終回

Img_20160917_0001

「こち亀」こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が40周年を迎え終了になりました。40年前といえば、1976年(昭和51)になります。

今日が最終回の出版という事で、皆買いに来るな、と急いで本屋さんへ行ったら、うっこづんでありましたが、だれも見るものもなくという状態で(田舎だから)簡単に買えました。(うっこづむ、東京の方言でいえば、たくさん積んである)。単行本は入荷なし。

1976年というと、私が社会に出てしばらくでしたが、あの頃は、少年マガジン、少年チャンピオン、少年サンデー、少年ジャンプ、少年キングがあり、ビッグコミック、プレイコミック等々、毎週15冊マンガを読んでいて、「こち亀」が載った時は、作者名が「山止たつひこ」となっており、当時「がきデカ」で有名だった「山上たつひこ」さんが名前を変えて出したのかな?とは思ったのですが、画風が違い、作者名をもじったのだと思ったのですが、いつの間にか「秋山治」になっていたことを覚えています。

そのうち、仕事も忙しくなり、読まなくなって数十年。
左が、1976年、「少年ジャンプに」に4月期「Y・J(ヤングジャンプ)賞入選作品」の作品、右が今週号ですが、両さんの顔が随分変わっているのが分かります。

Img_20160917_0003  Img_20160917_0004

水戸黄門、男はつらいよなど、毎回、同じようなストーリーですが、誰だったか、水戸黄門は最後に印籠を出し、男はつらいよは最後に振られる、と同じように安定して、その安定感が良いんじゃないか、といった人がいましたが、こち亀も多分そのジャンルに入るのではないかと思います。

1976年といえば、意外といろいろなことがあり、「徹子の部屋」が放送開始、ロッキード事件、アップルコンピューターの設立、「四畳半襖の下張り」の罰金判決、日清食品の「U.F.O」「どん兵衛きつねうどん」の発売、アントニオ猪木とモハメド・アリの異種格闘技戦、モントリオールオリンピック、ピンク・レディーの「ペッパー警部」、王選手の715本塁打、およげたいやきくんのヒット、太田裕美の「木綿のハンカチ」、山口百恵の「横須賀ストーリー」、桜田淳子の「夏にご用心」、山口くんちの
ツトム君、イルカの「なごり雪」等々書けばきりがありませんが、元気な時代だったような記憶があります。

さて、秋本治氏は最後に次のように書いています。


「こちら葛飾区亀有公園前派出所」連載終了によせてー

あの生真面目でいい加減な両さんが
40年間休まず勤務したので、この辺で
有給休暇を与え、休ませてあげようと思います。
作者にとっての両さんは
「あの子は悪いから付き合ってはダメよ!」と
注意されたのに、
誘われてしまった悪友のような存在ですね(笑)

でも、そのおかげで数えくれないほどの話を
描くことができました。
両さんの悪い事に走ってしまう部分も含め、
人間的な面を描けた気がします。

あまりにも長期の作品なので、終了しても
その物語は自分の中の時間では
まだ動き続けているみたいです。

だからまたいつか・・・・
逢えることを信じつつ。
読者のみなさま、本当に長い間
ご愛読ありがとうございました

                   2916年9月 秋山治


とは、書いてありますが、有給休暇で、まだ退職したわけではなさそうなので、ひょっとしたら、皆さんの町の派出所に、異動してくるかもですよ・・・







2016年9月15日 (木)

「プリニウス」ヤマザキマリ★とり・みき著~気になるマンガ

Photo Photo_2 Photo_3 Photo_5

作者は、ヤマザキマリさんと、とり・みきさん。ヤマザキマリさんがネームと人物画、とり・みきさんが仕上げと背景を書いたそうです。原作者+漫画家ではなく、漫画家+漫画家ですが「2人で描いたら10倍大変になった」そうです。

ヤマザキマリさんは、ご存じのように「テルマエ・ロマエ」を描いて、ヒットし、映画にまでなりました。これ、読んで笑い転げてしまいましたが、某日、本屋さんに行くと、この「プリニウス」が出ておりました、ついつい手が出て・・・・・ついでに、「プリニウス完全ガイド」まで置いてあったので・・・・


Photo_6

「プリニウス」というと、ご存じない方が多いと思います。私も知りませんでしたが・・・・説明によると、いや、すごい人物ですね。

完全ガイドから引用すると、「われらが主人公、プルニウスは紀元23年頃生まれの古代ローマ人。軍人(注:艦隊の司令長官)であるが、博物学者として名高い。・・・・膨大な著書があったとされるが、今日まで残っているのは『博物誌』だけ。しかし、紀元79年のウェスウィウス火山の大爆発を観察しながら息絶えるという、劇的な最期が記録に残されたため、歴史に名を残した。・・・・『博物誌』は、伝聞から書物の引用など、ありとあらゆるホントとウソが膨大に集成されている天下の奇書で、シェークスピアや澁澤龍彦なども愛読者だった。どこか、南方熊楠を思わせる。・・・・

この、「火山の大爆発を観察しながら・・・・」というのが、すごい。究極の観察者ですね。
「神学者のフェレキュデスはしらみに全身喰い荒らされて死んだし、知り合いのレピドゥスなんぞ足の親指を部屋の敷居にぶっつけただけでぽっくり逝った」、「調べてみると水を湛えた池 人間の体でも火が噴出するという記録が残っている 頭からいきなり火がひらめき出した者もいる」、と科学が今のように発達してなかったので、少し変なことも言いますが。

学識豊富、地震がこようが、火山が爆発しようが、ゆうゆうと食事をして、風呂に入ってと、実に愛すべき人物です。ネロ、ネロの愛人ポッパエア、セネカなども出てきます。

この本を読んで、「博物誌」を読んでみようとは思ったのですが、かなり膨大な量みたいなのでやめました。マンガの方はまだ続きますので、第5巻が待たれるところです。





2016年9月 8日 (木)

「珍刀譚変剣記(ちんとうたんへんけんき)」~黒鉄ヒロシ著

Img_20160908_0001_6

「刀」というと「刀」ですが、何回か実物を見る機会がありましたが、はやり血を吸ったものだと思って見つめると、なんとなく、引き込まれる妖しさがあります。

黒鉄ヒロシ氏は最近時代物が多くなってきたようで、はやり人間は歳を取ると歴史方面に興味がいくのでしょうか。

黒鉄氏は、この「珍刀譚変剣記」の前に「刀譚剣記」を出版しているようですが、世にいう名刀を中心として、それにかかわる人物、歴史を描いています。
もちろん、マンガで気楽に読め、ヒロシ流のボケやツッコミもありますが、意外に良く調べて、描いてあります。

登場する刀は、明治末年、奈良の大仏の足元から出土した「陽宝剣・陰宝剣」、その謎は?

義経が使った「今剣」、弁慶が使った「岩融」。

壇ノ浦後、年月は流れ、瀬戸内海の玉島郷(岡山県)の漁師が海から、たまたま引き上げたたという「古備前 友成 さくら丸」。

楠正成が所有し、その後、秀吉から家康へ。ところが、この刀が行方不明に。そして、発見されたのが河内の農家。大阪の刀屋が手に入れ、刀剣鑑定本阿弥家へ鑑定を依頼するも、偽物のレッテル。ところが、中村覚太夫というらしい旗者の手へ。ところが、この刀が、6代目・山田浅右衛門(首切り浅右衛門)から、
井伊直弼へ、再び7代目・山田浅右衛門へ。その後、東京府知事大久保一翁を介し、明治天皇へ献上されるという数奇な運命をたどる「小龍景光」。

あとは長くなるので、ざっと。
斬る真似をしただけで骨を砕くという「骨喰藤四郎」。刀長七尺三寸(2m超)の「末野青江(真柄太刀)」。「古今伝授行平」。「Adolf Hitlerと日本刀」。腕を切られながらも、相手を倒したという「腕の喜三郎」。

坂本龍馬も日本刀に興味があったらしく、いろいろ説明してありますが、この「龍馬刀」で面白いのが、「ついに!これぞ龍馬さんの妻お龍さん!という 写真がめかったのです」という所で、お龍さんの写真姿をもとに、描てあります。お龍さんの人生も描いてあります。

秀吉の五大老の一人、上杉景勝秘蔵の「鶴姫一文字」。

黒鉄ヒロシ流の歴史観、人間観も描いてあるので、日本刀に興味のある方はご一読を。





2016年8月29日 (月)

「近藤ようこ」さん~気になるマンガ家

Photo

「恋スル古事記」。良い題名ですね、マンガです。原作を以前から少し読みたくはあったのですが、近眼、老眼、乱視、疲れ目と字を追うのが苦痛で、「恋スル古事記」って名前に惹かれて買いましたが、近藤ようこさん、もちろん現代を描いた作品もありますが、近藤さんの本、買ってきた本を見ると、どんなわけか、ほとんど中世を中心にしたものばかり。

「恋スル古事記」は全編書いてあるわけではなく、「黄泉比良坂(イザナキとイザナミ)」(黄泉比良坂は「よもつひらさか」と読みます)、「オオムナジの冒険(オオムナジとスセリヒメ)」(オオムナジは大国主のこと)、「綿津見(わたつみ)の魚鱗(いろこ)宮(ヤマサチヒコとトヨタマヒメ)」、「稲城(いなき)の火(サホヒコとサホヒメ)」、「やまとをつぐな(ヤマトタケルとオトタチバナヒメ、ミズヒメ)」が収められています。

各々、「ちょこっと解説」なるコメントがあり、「イザナキ イザナミの名前には『いさなう』=誘うという意味があります、最初のカップルらしい名前ですね。二人は『みとのまぐわい』をしますが『みと』とは寝室のこと『まぐあい』は性交のことで結婚を意味します」など書いてあり、私も高校時代こんな風に分かりやすく授業をやってもらっていたら、もっと興味を持っていたのだと思うのであります。

「説経 小栗判官」は、五説経の一つで、「山椒大夫」も有名です。
「月影の御母」は、一人の少年が、実の母を捜し求めるというものです。ところで、母を捜すという物語は多いのですが、父を捜すという物語はあまりきかないような?父はどこにいったのでしょう。

「水鏡綺譚」は、狼に育てられ、立派な人間になるよう修行する少年と、盗賊にさらわれ記憶をなくした少女が一緒に苦難を受けながら旅をする話ですが、「誰にも評価をされず人気もなく、打ち切りになりました」というマンガですが、十二年後に完結編を描き出版されたそうです。

高橋留美子氏も「水鏡綺譚は、長年忘れがたい未完の物語であった。旅が終わった今、この物語は愛しい泉の如く、心にあり続ける」と絶賛をし、南伸坊氏も「私はどうも、こういう『けなげな少年少女』にものすごく弱いですね。」と書くように、まったく、「けなげな少年少女」の物語です。


Photo_13 Photo_14 Photo_5 

「桜の森の満開の下」は、原作が坂口安吾、近藤氏は「しかたがないので、わからないことを正直に安吾が書いている通りに描いた・・・」と書いています。

「猫の草紙」、「美しの首」は中世を舞台にしたもので、中世の文学というと何となく遠慮したくなりますが、なかなか楽しめました。


Photo_7 Photo_8 Photo_10

「死者の書」は原作が折口信夫(おりくちしのぶ)、一回原作で読んだら、手ごたえがありすぎて・・・近藤ようこ氏の漫画で大体のことが分かったので、再度原作に挑戦です。

Photo_11 Photo_12

現代の小説は、細部までいやというほど書き込んでいます。それはそれとして、中世文学のように、説明は最小で、楽しめる文学というより、物語もいいものだと思うのでありました。






2016年6月14日 (火)

「センゴク権兵衛 第2巻」~宮下英樹著

 Img_20160614_0001

「センゴク権兵衛 第2巻」です。第1巻が3月ですから、3か月ぶりです。なお、最終ページのPRによると、第3巻は9月発売予定だそうです。

NHKでも秀吉が北条攻めを始めたようですが、こちらは、紀州攻めになります。秀吉軍10万人。千石堀城を始め諸城を攻め落とし、根来寺に向かいますが、雑賀・根来衆は逃亡をし、なんなく進出します。

ただ、信長が叡山を焼いたように、秀吉も根来寺を焼くかどうか。「悪僧を討つは許されど 伽藍を焼かば世の支持は得られまい」という事ですが、結局、焼きは払ってしまいます。

ここにいたって、ゴンベエの重要な家臣、根来出身のソバカスこと、津田杉ノ坊妙算が、灰燼に帰した根来の里を元に戻したく、ゴンベエの元を離れます。ここらが、この巻の見どころ。

さて、根来攻めの際、山に放置されていた「安珍清姫」の鐘を見つけ、合戦の時に使う「陣鐘」として使っていることも描かれています。

根来を攻め落とした、秀吉勢は「太田城」攻めにかかり、ここを主力とし、湯田氏を3000名で攻めていき、センゴク権兵衛は水軍として参加をするわけですが・・・


Img_20160614_0004

湯田氏は、秀吉の統制に反感を持ち、秀吉に降伏し「不自由な極楽」を選ぶか、秀吉と戦って「自由な地獄」を選ぶかですが、「自由な地獄」を選びます。
センゴク権兵衛には思わぬ落とし穴があるような・・・・




2016年5月31日 (火)

「坊ちゃんの時代」~関川夏央★谷口ジロー著~カラー愛蔵版について ②でおしまい


Img_20160531_0002_3 Img_20160531_0001_2

昨日書き忘れたことですが、この本には、途中と最後に関川夏央の解説が入っています。この解説がなかなか面白く、これだけでも読む価値があります。

さて、左が最初の本、で、右がカラー愛蔵版。
もともと、谷口ジロー氏が最初から企画したわけでもないらしく、「今、こうして再びオールカラーとして、愛蔵版が刊行されることになり正直なところとても驚いている。『「坊ちゃん」の時代』がモノクロからカラーに着色されたことで、どのように物語を読まれるのかが気にかかった」。

ただ、まったく関与しなかったわけでもなく、「今回の彩色において長時間、しかも困難な着色指定にもかかわらず、根気よく着色作業に携われたスタッフの方に感謝申しあげます。」と述べています。

さて、カラーとモノクロとはどう違うか、はやりプロの目から見た感覚でしょう、「色彩のもつ情報量は大きい、当然読み方も変わってくる。ひとコマに止まる時間が長くなり、コマからコマへの移動が遅れる、モノクロの時よりも微妙な時間差が出る。その為リアルさに欠け、作りもののようになってはならないと思った。・・・・」。

夏川氏は、「・・・・映画でいうならモノクロ・スタンダードサイズのような昔のマンガのつくりかたを懐かしむ思いを抱かないでもない。1980年代は、制作の方法でも編集の役割でも読者のありかたでも、日本マンガが原風景をとどめ得た最後の時代であった。」と、懐古的に書いています。

この点、谷口氏は「もしかしたら、もう一つの『「坊ちゃん」の時代』がカラーリングによって新しく生まれたと言っても良いのかもしれない。」と述べています。
文章を書く作者と、漫画を描く作者の違いでしょう。

この「坊ちゃんの時代」シリーズは、第1巻しかカラーになってみたいですが、全巻、カラーで読んで比べてみたいのですが・・・まあ、無理でしょう。








より以前の記事一覧

フォト
2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

ブログランク参加中クリックしてね

最近のトラックバック

amazon

無料ブログはココログ