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2022年5月22日 (日)

雲仙の原生沼の名称について

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南高来郡長金井俊行氏の「温泉案内記」(明治26年)に「原生沼」について次のように書いてありました。

釈迦堂前二杜若草ノ繁茂セル沼アリ深クシテ其底量ルへカラスト蓋シ往古噴火ノ跡ナルへシ其杜若草ハ葉短ク色濃ニシテ見事ナリ


「原生沼」の名称は書かれてなく、「釈迦堂」「杜若」というと「原生沼」しかないのですが・・・杉村廣太郞氏「温泉嶽を繞りて」(大正13年)には・・・

・・・そして其丘陵の外れに沼澤池があり、數百株の杜若が植ゑこまれてあって・・・


「杜若」「沼澤池」というと「原生沼」しかありません。上の絵葉書には「杜若満花ノ景」とあります。


原生沼の横にはテニスコートがあり、上の写真の赤丸の建物、下の写真のテニスコートの建物で、上の写真は「原生沼」に間違いはありません。


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下の写真に至り「原生沼」の名称が出てきます。スタンプに「国立公園」の文字が見え、国立公園に指定されたのは昭和9年なので、「14.10.29」は昭和14年のスタンプになります。

調べて見ると雲仙が国立公園に指定される前、昭和3年3月1日に原生沼は「原生沼沼野植物群落(げんせいぬましょうやしょくぶつぶんらく)」として「史跡名勝天然記念物」の国の指定を受けています。


ということを考えれば、国の指定を受ける前は原生沼の名称は無く、指定後に「原生沼」の名称になったのではないかと考えるのですが。


なお、金井郡長の「南高来郡町村要覧」(明治26年)には上記と同じような文章で「釈迦堂池」としてありましたが、「釈迦堂池」の名称は他の史料などには見当たらず詳細は不明です。



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