昭和11年「名勝雲仙登山・案内解説」~雲仙小濱自動車株式會社発行①
この案内書の発行が昭和11年9月30日。雲仙が国立公園に指定されたのが昭和9年3月15日なので、この案内書は国立公園に指定された直後のものです。なお、案内書は元来バスガールの車内案内用の文なのですが、それを纏めて冊子にし、数十枚の写真を添えたものだそうです。
読んで見ると「皆さま、すぐに真正面の上に見えますルネッサンス式石造りの大建築は、・・・長崎県庁で御座います。」のように案内口調で書いてあります。写真が多いので2回くらいに分けて主なものを紹介をします。
雲仙小濱自動車會社は、明治45年6月25日に端を発したそうですが、下のように書いてあります。
明治45年の初夏、その頃珍しい自動車を以て雲仙に登山した外人が、車台に故障を生じ乗捨てたのを利用して、九州でも最初と言っても好い乗り合いバスの営業にかかったのが、我が雲仙小濱自動車ある。
なお、昭和11年頃に大型バス41台、タクシー15台というので、当時としてはかなり大きな会社。
左が小浜町の本社、右が雲仙出張所、良い建物です。
左は小浜~雲仙の登山口。右は「深江供用林道起点」とあるので島原からの道路。どちらも未舗装。
雲仙国立公園の入り口だと思いますが、場所は不明。
右は長崎市内、諏訪神社の入口。バスの左後方が鳥居。昭和11年頃の風景です。写っているバスも雲仙小濱自動車のものだと思うのですが。
最近のコメント