「絶滅動物物語」ー地上より永久に消え去った者へのレクイエムー★作 うすくらふみ・監修 今泉忠明(ビッグコミック連載)
ビッグコミック連載の「絶滅動物物語」。
地球の気候変動、隕石の衝突、生存競争等により絶滅した動物は恐竜などいますが、1600年以降絶滅した動物は700種にのぼるそうです。このマンガは絶滅した7種類の動物を取り上げています。人間の手によって絶滅させられた動物の物語です。
第1話がステラーカイギュウ。残念ながら第7話で完結をしました。もっと続けて欲しかったマンガです。
考えれば日本でも羽毛を取るためアホウドリが絶滅寸前までいきました。絶滅した動物については色々な本が出ているので、読んで見て下さい。
いずれにしても人間の私利私欲が原因です。現在は動物保護の考えが進んで来たので、マンガに描かれたような事はないと思います。が、良く考えれば、アフリカなどではゾウを狩っています。牙を取るだけのために。物語をクドクド紹介するより、Kindleで読めるのでそちらを利用して下さい。
さて、この第6話「リョウコウバト」で興味がある部分があったので。
19世紀の初頭"リョウコウバト”は世界で最も数の多い鳥であったそうです。その数、50億万匹。農耕被害が多かったものの食べて見れば美味。鉄道の発達と共に大量輸送が可能になり、狩りをするハンターも出現。鉄砲を用いず、沢山取ることを考えたハンターがいて・・・
地上に1羽の鳥の目を潰し囮にして止まり木につなぐ。回りに餌をまいて、鳥の群れが来たところで止まり木から囮を放つ。囮は上手く飛べないので地上に下りてくる。それを見た鳥の群れは撒き餌の所に降りて餌を食べる。ところが、この餌はアルコールに浸したもの。後は、酔った鳥が集まってきたところを一網打尽。
という話しですが、コレって落語の話しにもありますよね。キーワードは自分で考えて、ググってみてください。YouTubeでも落語が見られます。
なお、この方法で鳥を捕るのは違法になるそうです。絶対にしないように。「酒に浸した米で鳥を取り逮捕、〇〇太郞(年齢〇〇歳)」などと新聞紙載ったら大変ですヨ。アホかと思われます。
「リョウコウバト」は減り続け、最後の1羽はシンシナティ動物園で飼育されていたものの、1914年9月1日午後1時に死亡したそうです。絶滅です。
とまあ偉そうに書きましたが、本日は下のようなカワイイ小動物さんを食しました。多少の罪悪感はありましたが、11時売り出し前にミスドさんに並び、子ども連れの若い奥様方と恥ずかしげもなく並んで買ってきたもので、大変に美味しゅうございました。
忘れていました。このマンガの監修の「今泉忠明」さんは、「残念な生き物事典」シリーズの監修者でもあります。
« 雲仙「白雲の池」と「三十路苑」の紅葉(2021/11/13)~「白雲の池古絵はがき」付き | トップページ | 男と女の間には・・・&新馬鈴薯料理など »
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 「積ん読」の効用(2022.08.19)
- 「妻が口をきいてくれません」~野原弘子著(2022.04.21)
- 「絶滅動物物語」ー地上より永久に消え去った者へのレクイエムー★作 うすくらふみ・監修 今泉忠明(ビッグコミック連載)(2021.11.16)
- 「新・餓狼伝/巻ノ五」「ゆうえんち」「白鯨」☆夢枕獏著 「クラッパー刃牙」☆板垣恵介著(2021.05.11)
- 数十年ぶりの「週刊朝日」(2020.06.30)
« 雲仙「白雲の池」と「三十路苑」の紅葉(2021/11/13)~「白雲の池古絵はがき」付き | トップページ | 男と女の間には・・・&新馬鈴薯料理など »
コメント