稲荷鬼塚古墳発掘調査~雲仙市愛野町
9月3日の"朝日新聞デジタル”版に「有力豪族、海介して交流か 雲仙・稲荷鬼塚古墳の初調査」の記事が出ていました。→こちらをクリック
この古墳については、2015年に私が紹介をしていました。→こちらをクリック 。で、偉そうにイロイロ書きましたが、今回の調査で本格的なところが分かってきたようです。
普通、発掘調査現地説明会は一般向けにもおこなわれるのですが、今回は8月12日に報道関係者のみを対象におこなわれています。
遺跡というと地味みたいですが、説明会には意外と多くの方が見えられます。多分、コロナの影響で密を避けるために報道関係者のみの説明会みたいですが・・・
さっそく出かけて見ましたが、掘った跡は見受けられず、裏に回ってみたら、こちらの方でした。まだ、埋め戻しはしてありません。かなりの長さで発掘をしています。
祠の下の石積みが玄室を塞いでいる「閉塞石」、手前の地面が「羨道」だそうです。この、祠の下に石室みたいなのが見えているのですが、どうなんでしょう?
なお、遺物は盗掘されたと思っていたら、勾玉、切子玉、耳環等々5593点が出土したそうです。
以前、私は祠の表が古墳の表だと思っていたら、石室の開口部は反対側で有明海を挟んで、大牟田市を向いているそうです。
なお、この古墳より少し離れた所に火箱遺跡が発掘をされています。→こちらをクリック
付近には一本松古墳、中島古墳、首塚(古墳)、国見町には筏遺跡、百花台遺跡、鬼の岩屋、吾妻町には守山大塚古墳等々、有明海沿いに多くの古墳があります。これらの古墳、遺跡の関係が分かれば面白いとは思うのですが。なお、出土品は後日公開をされるそうです。
発掘と言えば「千々石ミゲルの墓」の発掘調査も進んでいます。→こちらをクリック
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