完読・中読・未読の本
暑くて外へ出たくないので、本の整理をしています。完読、中読(途中まで読んだ本)、未読です。1日で完読した本もあるし、半年かかって中読もあるし、手つかずもあるといった状態です。本屋さんで、お~!良い本があると思って買ってきても、家で見て「なんで買ったんだろう」という本もあります。
■「リボルバー」~原田マハ
原田マハさん、安定してます。さすが、美術関係の仕事をしていただけあって、知識豊富。
1890年にゴッホが自殺した拳銃が1960年ころ、錆び付いた状態で見つかり、2016年にゴッホ美術館で展示され、2019年にオークションにかけられたそうです。→美術館関係 →オークション関係
本書は上記の拳銃にも触れてありますが、これと別の拳銃が、小さなオークション会社に勤め、ゴッホなどの研究をしている冴の元に持ち込まれます。
ゴッホとゴーギャンの関係については、ご存じだと思いますが、この関係を軸に、持ち込まれた拳銃を絡め、ゴッホの自殺の真相に迫っていきます。
■「ターシャ・テューダー/人生の楽しみ」~倉野雅子著
ターシャ・テューダーさんについては以前紹介をしましたが、本を見て買うか買わないか迷って、パラパラとめくったら「予定が狂うなんてこと、いくらでもあるわ。良い方に狂うことだってあるでしょう?」という言葉を見て、なるほど、と感心して買ってきました。
確かに人生が狂うといえば、悪い方向に、というイメージがありますが、よい方に狂う事もありますネ。私がオクサマと一緒になったのは「予定が狂った」事でしたが「良い方向に狂った」と言わざるをえません。
■「カバーいらないですよね」~佐久間薫著
マンガです。以前書いたように、印刷会社に勤めていたので、本に関する本を見ると見境( 。-_-。)(すみません「見境なく」と打ったら、変な字に変換しました)買う癖があります。
本屋さんの店員さん同士の付合、癖のあるお客さんの取扱がユーモラスに描いてあります。
今日、本屋さんのレジで「カバーお付けいたしましょうか?」と言われたので「いいです」と答えました。「カバーいらないですよね」と言われたら「付けてよ」と、意地でも言います。
■「お探し物は図書室まで」~青山美智子
「図書館」では無く「図書室」というのがミソですね。「図書館」というと、なんとなく硬いイメージですが、「図書室」というと庶民的な感じ。
図書館には図書の専門家、司書さんがいます。この図書室(現在、長崎県の各市の図書室は嘱託の方がほとんど)には珍しく「小町さゆり」という、「司書」さんがいます。司書さんの役割にはイロイロありますが、そのうちの一つに「リファレンス」があり、調べたいこと、知りたいことなど、参考になる本を紹介していただけます。
本の登場人物は、小町さゆりさんに本のことで相談に来ますが、いつのまにか・・・・と言う展開。なお、小町さんは名前とはまったく違うイメージの女性です。
さて、最近は、職活の事がよく話題になっています。これに伴い、どのような資格を取りたいか、について相談をすると、ピッタシの本を紹介してくれます。
失恋したときは「心を癒やしてくれる本を探している」と相談すると・・・試してみて下さい。
言い忘れましたが、私も「司書」の資格を持っています。温泉地の某大学で、夏に40日ばかり缶詰で勉強しましたが、沖縄の女性と仲良くなり・・・思い出せば、一夏の恋、ってほろ苦いですね。
■「小説は書き直される 創作のバックヤード」~日本近代文学館編
■「マナーはいらない」~三浦しをん著
二冊とも未読。実は、小説家を目指しています。一応、賞を狙っています、、純文学は儲からないので、直木賞を狙っています。今まで受賞した方、最高年齢が68歳なので、私が受賞すると最高年齢の受賞者になり、これって話題になりますよね。
■「星の王子様」~河野万里子訳・菅敬次郎訳
〇僕が六歳だったときのことだ。『ほんとうにあった話』という原生林のことを書いた本で、すごい絵を見た。
〇六歳のとき、原生林について書かれた『ほんとうの話』という本で、一枚のすばらしい絵をみたことがあった。
「すごい絵」「すばらしい絵」って、比べてみて印象がちがいますよね。もっとも、原文で読むのが良いのですが・・・原文をみたらフランス語で読めませんでした(-_-)。
■「鎌田式『スワット』と『かかと落とし』~鎌田實著
■「死ぬまで歩くには スクワットだけすればいい」~小林弘幸著
スクワットについてはご存じだと思います。
「かかと落とし」については、今から数十年前、中高年向きの健康関係の雑誌に載りました。上司に紹介したところ、長年の耳鳴りが治ったと喜ばれたことがありました。
スクワットとかかと落としはYouTubeで見られます。そちらを見た方がロハです。本を二冊買いましたが、本を二冊買おうが十冊買おうが、続けなければ効果はないのです。
宗教関係の本、特に親鸞の本は何冊か買ったのですが、すべて挫折しました。お寺で住職を中心に「歎異抄」を勉強している方に聞いたら、「難しい」でした。マンガなら良いかな、と思ったら又もや沈没。
■「宮本常一と土佐源氏の真実」~井出幸男著
■「民俗学の招待」~宮田登著
宮本常一は民俗学者。「忘れられた日本人」という名著があり、この中に「対馬にて」という話が載せてあり「伊奈」という集落のことが書いてあります。私も対馬に4年ばかりいたので、興味をもって読みました。
同書に収められている「土佐源氏」を読むにつけ、多少の衝撃を受け、この「土佐源氏」に隠された原典が存在するという事で、買ってきました。
柳田国男の「遠野物語」も読んだものの、民俗学とはナンだろうという感じをもっているので「民俗学への招待」を買いましたが、二冊とも未読。
■「品川心中」~坂井希久子著・柳家喬太郎監修
やはり、落語は語るもの、聴くものですね。
■「キツネ目 グリコ森永事件全真相」~岩瀬達哉著
戦後、色々な事件がありました。私たち世代としては「三億円事件」「グリコ森永事件」は忘れられない事件でした。この二つの事件については、何冊かの本が出版されましたが真相は依然として謎でした。本書は、この犯人が幸運にも捕まらなかった事が詳しく書かれています。最後には事件を時系列に書いてあります。
さて、「三億円」については、私も被害者です。
事件当時、東京に住んでおり、犯人捜しのローラー作戦がありました。私が住んでいた下宿にも警察が調査に来たらしいのですが・・・後日、簡易裁判所から通知が来ました。当時は住居を移した場合、2週間以内に住民票を移さなければならないとの事で、これに違反をしているので、申し立てをするか、2000円の罰金を払えということでした。裁判をしても金もないので、泣く泣く2000円を簡易裁判所に納めました。
ですから、私にとっては「三億円事件」ではなく「三億二千円事件」です。念のためですが、私に前科は付いておりません。
今を去ること40年前、某僻地に勤務しました。歓迎会を開いていただきましたが、最初に習ったことが「夜這」の方法でした。これは、参考になりましたが、実践する機会には恵まれませんでした。
「方法」ですね。ここに書くわけにはいけませんヨ。
で、今私が一番読んでいるのが、上の古文書です。以前から書いているように、古文書研究会に入って勉強をしています。今までは、人の読むのを聞くだけだったのですが、会長さんが私の不勉強を見て「次は君が読みなさい」との御下命でした。
が、さすが会長さん、一番やさしいところの部分でした。とはいっても、20頁くらいはあります。この部分、畑の広さと租税に関する部分です。古文書に興味のある方のために翻刻をかいておきます。
弐拾九町六反四畝歩 荒巻名
此取弐百拾四石五斗九升弐合六勺 免七ツ四分
以上、暇なので、長々と本の紹介をしましたが、あくまで私の感想です。信用して買われないようにm(_ _)m。
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コメント
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こんにちは
「原田マハさん」おもしろいですね。しばらく遠ざかっていたので読んでみようかな。読んでみよう。
「お探し物は図書室で」図書館に5月12日に予約して、まだ20人待ちです。
耳鳴りが治ったという「鎌田さんのスクワットの本」ちょっと気になります。
「星の王子様」よくわかりません。飛行士の作者に大変興味があるのですが。
以前、紹介されてた「白鯨」、釣りきちの息子にもおもしろかったよと(控えめに)伝えました。
大変おもしろかったです。ありがとうございました。
投稿: nono | 2021年7月 4日 (日) 10時18分
いつもコメントありがとうございます
原田マハさんは、手応えのある本でした。
>「お探し物は図書室で」図書館に5月12日に予約して、まだ20人待ちです。
意外と人気ありますね。そんなに予約が多いのですか?「小町さゆり」さん、愉快な人です。
かかと落としはブログに書いているように、ネットで見られますので、一回見てください。
夏が異常に暑いようなので、体には注意をして夏を乗り切ってください。
投稿: sugikan | 2021年7月 5日 (月) 22時00分