「ゆうえんち」(夢枕獏著)~”須久根流 無寸雷神”に挑戦
先日、夢枕獏さんの「白鯨」について書きましたが、その折り「ゆうえんち」についても少し触れました。
その中に、須久根流の「無寸雷神」というワザが書いてあって、ナンか、私にも、できるかな?と。もともと、理科少年なので、なんでも試してみる癖はあるのですが・・・
技としては、相手の頭部を両手に挟む。左右ほぼ同時に力を込めて打つ。ただし、完全では無く、わずかな差を作る。最初の打撃で頭は片方へ向く、次の打撃で頭は反対へ動く。当然、脳も左右へ揺れダメージを受ける。
という技ですが、夢枕獏さん次の通り書いています。
たとえば、鉄の鍋に水を張り、豆腐を入れる。この鍋を両手に挟み、この技を使えば、達人であれば、三度目か、四度目で、豆腐の角がぽろりと崩れる。
常人でも、金槌をふたつ使って、何度も鍋の縁を叩いていると、同じことができる。
水の中に生ずる波動が互いに干渉し合って、そこの物体を破壊するのである。
なんとなく、出来そうじゃありませんか。ということで、豆腐を準備。硬い豆腐より、柔らかい豆腐の方が良いかと。
最初、ゲンコツで叩いてみましたが、白魚のような指では全然ダメ。
ということで、金槌を二本用意して、獏さんの書いているとおり、左右わずかな差をもって叩きました。強く叩いたり、強弱をつけたり、小刻みに叩いたり、イロイロな叩き方を試すこと小半時。すると・・・
なにも起こらず、左が使用前、右が使用後。まったく、なにも起こりませんでした。
按ずるに、鍋が薄く、力一杯叩くと凹になり、オクサマに見つかると「アホ」と怒られるので、多少力を抜いたのが原因かと。
ターシャ・テューダーさん(以前、紹介をしました)曰く、「私は、いろいろなことをするのが好きです」。この言葉を胸に秘め、再度挑戦をします。
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でもこの技、昔の漫画にあった様な......似た様なのがあるんでしょうか?
投稿: | 2021年7月 3日 (土) 12時48分
>でもこの技、昔の漫画にあった様な......似た様なのがあるんでしょうか?
私も、気にはなっているのですが(^^;)
投稿: sugikan | 2021年7月 5日 (月) 22時05分
修羅の門に出てきた菩薩掌ですね。
投稿: | 2022年5月28日 (土) 17時47分
というより、次の出版はいつでしょう。
投稿: sugikan | 2022年5月30日 (月) 19時16分