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2021年5月 8日 (土)

「千々石海岸」「小浜海岸」の昔の姿~古絵葉書より

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(各写真はクリックすると拡大します)

最近は古絵はがきに凝っていて、また、2枚ばかり絵葉書を入手しました。右側は以前紹介したかと思いますが、千々石にあった、外人向けの旅館「千々石ホテル」が作った絵葉書です。

左側が新らしく手に入れた写真。「硫黄くさき雲の去来や湯町やど」と俳句などが書いてあります。


絵葉書の向こうの海岸に崖が見えますが、「千々石断層」。この、海岸線の所を汽車が走っていました。現在は道路が通っていますが、近年でも、台風などが来ると石が転げ落ちてきて、通行不可。多分、鉄道も通れなかったことがあったかと思われますが、この鉄道については記録がほとんどありません。


下の写真が現在の千々石海岸。まったく、違った姿になっています。


さて、絵葉書の裏に文が書いてあって、多少面白いので・・・


「北高来郡 諌早村」。おや?諌早は「北高来郡」だっけ、と思って調べたら→こちらをクリック。で、間違いありませんね。番地の書き方が「北高来郡 諌早村」って、これで届く時代があったんですね。

赤線の部分、「温泉は雨計で」とありますが、「温泉は雨ばかりで」と読みます。「伊勢屋尓投宿」の「尓」は「に」。「伊勢屋に投宿」です。古文書には良く出てくる表現です。

消印の日付を見ると最初の数字が「7」ですが、大正か昭和は不明です。郵便切手が趣味の方は、切手と消印を見ると分かると思うのですが。


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下の左が今回入手した小浜海岸の絵葉書。右は以前手に入れたもの。

青の矢印左側が茂木からの客船。比べれば左の船が古いことは一目瞭然。昔、小浜には船を横付けする桟橋がないので、船を沖に停め、お客さんを小舟で運んでいました。右の青の矢印。


一番下の左の絵葉書、以前紹介をした「一角楼」(現浜観ホテル)。赤の丸が排水溝だと思われます。三つの写真を比べれば排水溝の位置、形は同じです。ということから、上の2点の写真、赤の矢印が「一角楼」だと思われます。


左の写真の消印が「2」となっており、海岸線がきれいに整備されているのを見ると昭和初期かと思われます。


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右が「一角楼」。現在の商店街通りになります。

写真、絵葉書で一番難しいのが年代の推定。絵葉書は使用済みなら大体分かるのですが・・・現在、千々石の絵葉書の整理をしていますが、小浜はその後整理をしていきたいと思います。整理が出来たら紹介をいたします。


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