« 「フォーチュンクッキー」って? | トップページ | 2021/02/10 島原城「梅園」状況~5分咲きでした »

2021年2月 7日 (日)

江戸時代の貨幣体系~ザッとですが・・・m(_ _)m

 Photo_20210207185401

前に、江戸時代の貨幣について2,3回ほど書きましたが、体系的で無いため、分かりにくかったと思います。私の方も、十分に把握できてない面もありますが、少し、まとめて書いてみます。多少の間違いはあるかと思いますが、そこは聡明な皆様でご判断を。

下の写真の貨幣については本物も偽物もあります。


偽物については、現代の土産物、学校教材などで作られたものもあります。江戸時代に作られた本物の偽物もあります(^o^)。ただ、江戸時代の偽物については、これはこれで、価値があり、集めておられる方もあるとか。


なお、一番上の図は「日本銀行貨幣博物館 発行『貨幣博物館』(昭和62年発行)」より取りました。クリックすると大きく分かりやすくなります。


下の貨幣、裏に「銀座常是」と極印がしてありますが、意味については→こちらを参照 もう一つ


江戸時代は「銀貨」「金貨」「銭貨」の三貨制になり、これが現代の我々からすれば分かりにくくなります。


右は「銭貨」。まとめて紐に通してあります。「銭緡(ぜにさし)」。一文銭が100枚、ですが96枚で100文として通用。四文は手数料だったらしいです。また、2,3,4の数で割り切れ便利で普及したとか、「九六銭」「九六百」とも(「貨幣博物館」より)。


4000文~6000文が1両になります(時代によって、貨幣価値が変わっています)。ですから、この束が40本~60本が一両になります。


Photo_20210207185501 Photo_20210207185502

一朱金が手に入りませんでした。一朱金16枚で一両。左は二朱金。二朱金2枚で一分金、二朱金8枚で一両。

一分金が無く、一分金2枚で二分金。右が二分金で、二分金2枚で一両。一両はお高く手に入りませんでした。

訂正です。左も「二分金」でした。「二朱金」は入手出来ませんでした。


Photo_20210207185601 Photo_20210207185602

下は銀貨、左が一朱銀、一朱銀16枚で一両。

二朱銀が無く、二朱銀8枚で一両。二朱銀2枚で右の一分銀。一分銀4枚で一両。

ということになります。上の図で確認を。間違っているところもあるかと思いますが・・・


2_20210207185701   4_20210207190501

前にも書きましたが、下が「丁銀」と「豆板銀」。

Photo_20210207190701 Photo_20210207190801

上の図にはありませんが、「南鐐(なんりょう)銀」。「以南鐐八片換小判一両」ですから、この貨幣8枚で一両。右は「以十六換一両」ですから、16枚で一両。

Photo_20210207190901 Photo_20210207190903

下は丁銀、豆板銀の量目を計る「分銅」。後藤四郎兵衛家しか作るのが許されなかったそうです。詳しくは→こちらをクリック 。 汚れていたので、ブラシやら、コンパウンドを使って磨いたら、右のようにきれいになりました。


Photo_20210207191101 Photo_20210207191102

とまあ、何やら江戸時代の貨幣の難しいこと。基本、四進法を頭に置いて下さい。




« 「フォーチュンクッキー」って? | トップページ | 2021/02/10 島原城「梅園」状況~5分咲きでした »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 「フォーチュンクッキー」って? | トップページ | 2021/02/10 島原城「梅園」状況~5分咲きでした »

フォト
2024年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ブログランク参加中ポチしてね(^o^)

最近のトラックバック

amazon

無料ブログはココログ