お!「花押」だ!
昨日、Twitterで見かけて、おや?と思ったのでスクショしました。
菅首相が官房長官時代、官房機密費が使われたときの”政策推進費受払書”。”取扱責任者”が「内閣官房長官 菅義偉」。たしか、共産党の小池書記局長の質問の時に出たのかな?
で、おや?と思ったのが、名前の後の文字。普通はハンコですが、よく見ると「花押」。昔のお偉いさんのサインみたいなものですが、詳しくは→Wikipediaを参照
よく、大臣が替わるときの引き継ぎの書類などに書いている人をみかけますが。これ、いわば領収書みたいなもので、こんなんにも花押を書くのですか?
一時、政府からハンコ廃止の声が高まっていましたが、ハンコより面倒な花押を使うとは、まったく裏腹な行為ですね。
下は、肥前を収めていた有馬晴信の書簡。良い花押ですね。上の花押より、オーラが違います。
ハンコについては、私、廃止は絶対反対です。古文書、宗門改、三下り半などを見ても、結構ハンコを使っています。小竹を切って、墨を付けた〇印だけのものもあります。爪印といって、爪に墨を付け文書に押したものもあります。〇印、爪印などは、何の役に立つのだろうとも思いますが、なんとなく日本人の律儀さを感じます。
以前、勤めていたとき問題が起こり、上司が「オレはこんなこと知らんぞ、書類も見たことがない!」とわめいたとき、部下が書類を持ってきて、「ちゃんと、部長のハンコが押してあります」という事もありました。
某大臣が、役所のハンコは多すぎるから廃止、などとほざいていましたが、ハンコが押され、責任がキチンと分かるようにしないと、国会答弁で、聞いていない、見ていない、知らない、ということがまかり通ります。ハンコは何の時に必要か、不必要なのかの判断が抜けています。付和雷同で、廃止、廃止を叫んでいる方がいますが、ハンコの意味をキチンと考える事が必要なのでは?
さて、花押は見ているとカッコ良いですね。少し練習をして、役所に手続きに行ったとき、花押を使おうかと思っています。
最近のコメント