まるいもの
最近、コンビニに寄った時、一番にスイーツコーナに行くのが癖になって・・・
昨日、セブンイレブンのスイーツコーナーを見たら、”食べマスモッチうさまる2”が並んでいて、「うさまる」(メープル味)と「うさこ」((いちごミルク味)さん。各々、10種類の表情があるそうですが、田舎なので、2セットしかありませんでした。
で、まるこっくって可愛いデスね。なぜ丸いものは可愛いんでしょうか?ドラえもん、チコちゃん、パンダ等々、みんな丸っこい。と言うことを思っていたら、今読んでいる本に丸いものについて書いてありました。
著者は「大山澄太」。山頭火の紹介者ですが、山頭火を知っていても、大山澄太を知っている方はあまりいないと思います。東京にいた頃、大きな本屋さんで文庫本だったか、山頭火の著作集を見た覚えがかすかにあります。編纂が大山澄太さん、だったかな?
とはいっても、当時、山頭火については、俳句とは関係のない、一般の人が知るところでは無かった覚えがあります。
永六輔さんが深夜放送で、山頭火についてかなり熱心に紹介をして、それから一般の人も知ることになり、ブームになった覚えがあります(かなり朧な記憶ですが・・・)。永さんは「笠へぽっとり椿だった」と「うしろすがたのしぐれていくか」を紹介した覚えがあります。2,3年前だったか福山雅治が出ていたCMで「分け入っても分け入っても青い山」を使っていました。わたしとしては「ちんぽこもおそそも湧いてあふるる湯」が好きなのですが。
閑話休題、大山澄太の文章は以下の通りです。
・・・・・
そうした正月風景の中で、一番眼に立つのは、まるいものの姿である。門にはためいている日の丸のまるさ。床の間に飾られた餅のまるさ、神棚につるされた橙のまるさ、酒をくむ杯のまるさ、まるい箸で、まるい煮豆をつまみ、まるい蜜柑をむいで食べ、羽子のまるい黒玉を打ち、まるい風船をあげ、まるいパチンを土に地に叩いて遊ぶ。見るもの、食べるもの、飾るもの、使うもの、みんなまるいものばかり。
まるい物を愛することは、やがてまるい心を愛することにもなってくる。いや、心がまるいからまるい物を愛するかも知れない。われわれの心は、元来まるく出来ている。まるくて、ころころと、事に応じて行って止まるところがないから、こころと言うのだと、古人はいうている。そうした本来の心に帰って正月を楽しむから、自然にまるいものを、多く用いるようになったかと思う。(以下略)
コロナでギスギスした世の中、せめて正月だけでも”まるく”過ごしましょう
追記ですが、山頭火の日記に三つの誓願が書いてあるそうです。
「今日一日 腹を立てない事」
「今日一日 嘘を言わない事」
「今日一日 物を無駄にしない事」
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