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2020年11月24日 (火)

小浜(雲仙市)海岸埋め立て工事写真~初公開

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以前にも紹介しましたが、昔の小浜温泉は辺鄙なところで、湯大夫の本多西男氏が自費を投じ、埋め立て工事を明治28年に着工、第2工事を明治38年に着工し明治43年完成しています。上の写真が埋め立て工事の写真です、時々、小浜の紹介に載せてあります。残念ながら年月が分かりません。

これを撮したのが地元の写真屋さんで、工事関係の写真で同じような風景を三枚撮っています。原版はガラスの乾板のネガですが保存が悪かったせいか、ひびで割れたり、カビが生えたりしています。下の写真は本邦初公開です。


上の写真と左の写真は波がひどい状態、工事の様子から同じ日に撮影されたものだと推察されます。右の写真は波も立って無く、工事の人もなく、潮の具合、写真を撮った位置も違っているので、他の日に撮った可能性もあります。


さて、右の写真を拡大して見ると3点ばかり気になりました。赤丸と緑の丸印。各写真はクリックすると拡大します。


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一番奥の赤丸印、拡大すると左の写真。右は「一角楼」を撮した絵葉書。屋根に一角楼のローマ字がかすかに見えます。明治22年に開業、現在「浜観ホテル」になっています。海岸線がきれいに整備されていますから、左の写真よりかなり時代が後になりますが、窓、屋根の形等々似ているような感じで、多分「一角楼」だと思われます。この建物は、別の2枚にも写り込んでいます。

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さて、手前の赤丸印ですが、真ん中の文字が「川」に見え、「川」が付く旅館といえば「柳川屋」。斎藤茂吉が泊まった宿屋さんと「小浜史談」には書いてありますが、「伊勢屋」に泊まったと書いたものもあります。

小浜温泉については「長崎県衛生公害研究所(現県保健研究センター?)」発行の「温泉誌」(昭和62年発行・「長崎県温泉誌」で検索すると読むことができます)に詳しく、昭和10年に「伊勢屋」「柳川屋」があるものの、その後は「柳川屋」記載がなし。


小浜の温泉宿の変遷については、まとまって書いたものが無く、旅館の買収等もあったみたいで、詳しくは現在調べているので、また後日。


昔の小浜温泉は右の写真に見られるように甕(かめ)みたいな所で入浴をしていました。


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ここで面白いのが青〇印の所。拡大すると下のような風景です。よく見ると皆さん裸です。横たわっている人も見えます。この場所は、まだ海水が入り込んでいます。こんな場所でパンツ脱いでこんな格好していると、今なら警察が飛んできますヨ。

考えられるのは、ここに温泉が湧いているのではないかということです。「温泉誌」に、小浜温泉について書いてある本などが紹介してあり、次のような文がみられます。

「(小浜は)孤立した温泉で満潮時には海水につかってしまう風変わりなものである。音もたてずに沸騰することもなく、石の地面から湧出て、そこから近くの温泉場に導かれる・・・」「・・・非常に奥深い源泉は時として高潮の間、海の水で浸される。源泉の湯は、露天に存在する石でできた三つの浴槽に引湯され、それはただ茅ぶきの小さな屋根で覆われているだけである。・・・」「・・・(小浜は)海湾二瀕(ひん)す泉は岩際及海中処々二湧出シ・・・」


という事で、この場所にお湯が湧出していたのではないかと思われます。なんとも、のんびりした風景。


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