「地球ゴマ」と「みんなのたのしい独楽」から日本の将来を憂う
最近、昔の事をフト思い出すことが多く、どうしたワケか上の左の独楽のことを思い出しました。かすかに、小学生の時はやった覚えがあります。
確か「宇宙ゴマ」といっていた覚えもあるのですが、調べると「地球ゴマ」。最初に発売され、それの模倣版品、後発品もあったとか。多分、私が使ったのが後発の「宇宙ゴマ」だったのかもしれません。
ということで、久しぶりに手に入れようかと思ったら、お高い、お高い。いまジャイロスコープというのもありますが、本家の「タイガー商品」の物は、ネットオークション、Amazonでもとてもじゃないけど高い。で、探して見ると比較的安いのがあったので入手したら、Eタイプの一番小さな物でした。
ところが、回し方を忘れていて軸にひもを絡めていたら難しい。途中思い出して、軸を見ると穴があって写真のように絡めれば簡単。こんな小さな所にも回しやすくするため、チャンと気を使っているのですね。でも、この軸に小さな穴を空けるのは難しい。
回り始めると、多少トリッキーな動きをしたり、軸に切れ目があるので、それを利用するとこんな芸当も。
下は長野県諏訪諏訪地区で作られた独楽。「みんなのたのしい独楽」。諏訪地区は「東洋のスイス」と呼ばれ、精密製造業が盛んなところだそうです。現在、同様な物が各地でイロイロと作られています。
で、この小ささ。ところが上手く回すとよく回ります。大体3分、長い時は4分以上も回り、いわゆる「眠り独楽」の状態に入れば見事な物で、感動さえ覚え、心が落ち着いてきます。
考えて見れば、この独楽、軸が少しでも曲がっている、左右のバランスが少しでも狂っていると、上手く回りません。技術力がどれだけ高いかが感じられます。
日本の工業力の高さは、このような技術力に支えられたといっても良いかもしれません。「下町ロケット」が心に響くのは、日本の技術を大事にする中小企業の心に皆が共感したのではないかと思います。
管首相のブレーンの一人、”アトキンソン”はこう言っています。「体力のない、中小企業は自然淘汰に任せてM&A(企業合併・買収)をどんどんやって業界編成を進めるべきだ」。
竹中平蔵曰く「正規雇用と言われるものは、ほとんど首を切れないんですよ」「首をきれない社員なんて雇えないんですよ普通」。
HONDAにせよソニーにせよ松下にせよ、あそこまで成長したのは中小企業時から創業者が「人を育てる」という経営理念を持ったからです。現在、創業者の理念は薄れているようですが・・・
アトキンソンと竹中平蔵は「頭の良いバカです」。朝テレで竹中平蔵はこう言っていたそうです「医療崩壊というが400人(正確な人数は忘れました)の重傷者で医療崩壊が起こるわけは無い」これに専門医が答えて「重傷者、特にECMOを使う場合には一人の患者に10名の医療従事者がいります」。もちろん、通常の医療もしなければいけません。
「頭の良いバカ」とは、理論、理屈ばかりで現状を知らない人のことです。
まったく、このような人間が政府のアドバイザーだか顧問だかは知りませんが入っているとは、日本の将来は暗澹たるものです。コマの回る姿を見ながら、このような事も頭の中をかすめました。
コマは面白いので、皆さんも一つお買い求めの上、楽しんで下さい。なお、地球ゴマの事はWikipediaをご覧下さい。
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