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2020年9月30日 (水)

卵の値段~ああ!またも勘違い・・・

Photo_20200930180701

以前に、江戸時代の貨幣のことを書きました。

江戸時代、貨幣としては「金貨」「銀貨」「銅貨」がありました。「お江戸の意外な『モノ』の値段(中江克己著)」と「日本貨幣カタログ(日本貨幣商共同組合(2020版)」より、概略説明すると。


「金貨」は「数計貨幣」。一定の形状・量目を持ちその価値を示す数字、刻印があり、貨幣価値を保障された貨幣。単位は「両」「分」「朱」。小判を想像すれば分かると思います。


「銀貨」は「秤量(ひょうりょう・しょうりょう)貨幣」。品位、量目を検査して計って用いる。「貫」「匁」「分」。

下の写真の大きな方は「丁銀(イミテーションです)」。端数は丁銀を切って使っており、元和期になって端数計算に便利なように小重量銀貨である「豆板銀(写真の小さい銀貨)」が作られるようになったそうです。

「銅貨」は補助貨幣。以前説明した「一文銭」。


一番上の写真は、先日も載せましたが庄屋さんが書いたもの。


最初に卵の数値が書いてあります。古文書には時々モノの値段が書いてあるものがあり、「小平市史料村入用」には亨保5年9月6日に「たまこ五つ 代十五文」とあり、卵一個が三文。「庄屋日記にみる江戸の世相と暮らし(成松佐恵子著)」には「卵10ヶ」として嘉永年間には「174~33(文)」とあり、卵一個が約17文~33文ですね。なお、出版された本では「江戸の卵は1個400円(丸田勲著)」などがあります。


貨幣の価格には時代の差もありますが、現代の価格に直す場合、基準を米で換算するか労働価値にするかで「江戸の家計簿」に見るように、一両が約6万円から30万円かという大きな違いが出てくるわけです。(こちらを→クリック) 

卵の値段になりますが「江戸の卵は400円」では文化文政期の一文を20円にしています。ですから小平市では卵1個が60円、「庄屋日記に見る・・・」では卵1個が約25文として500円。小平市ではいやに安いですね。

で、こちらの庄屋さんでは「鶏卵」が「十三匁」になっています。「匁」を使うのは「銀」になるので、一匁は「江戸の卵・・・」では、一匁「2000円」。ということは、13(匁)✕2000(円)=26,000円。ということは、いくら何でも無いでしょう。


ということで、考える事3日。ふと考えると、古文書に書いてあるのは、モノの値段ばかりですが、「匁」には「お金の単位」とは別に「物の重さ」の単位があるなと、1匁は3.756521グラムで、大体3.76グラムとすると、13(匁)✕3.76グラム=48.88グラム。家の卵の重さを量ると55グラム。これなら納得できますね。まったく、私の勘違いでした。


ということで、こちらの庄屋さんが書いたのは値段ではなく重さのことでした。値段を書いた庄屋さんはいますが、何のために卵の重さを計ったんでしょう?よほど閑だったか、科学する心を持った方なのか?迷惑な話でした。もっとも、日本広しといえど、卵の重さを計って書いているのは、この庄屋さんだけではないかと思うのですか・・・どんな方でしょう?


Photo_20200930180801

ちょっと変わった「豆板銀」。「大黒銀」と呼ばれています。下の二つの丸が「俵」、向かって左が「小槌」、右が「福袋袋」、上は被り物。真ん中は「政」の字。昔とは思えないデザイン化したもの。この豆板銀は両面に大黒様が彫ってあり、「両面大黒」といって縁起物だそうですが、多分イミテーションかな?・・・・(^o^)

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