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2020年7月16日 (木)

「日本八景」~雲仙

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雲仙が「日本八景」(日本新八景とも)に選ばれたのは知っていたのですが、単に一般からの投票で選ばれていた、と思っていたのでいたのですが、たまたま上の「大阪新聞社」より発行された物を目にし、まったく誤解していたことを知りました。この日本八景の選定については、大阪毎日新聞、東京日日新聞が選奨をしています。昭和2年です。

この袋の中に、日本八景、「雲仙岳」「華厳瀧」「十和田湖」「室戸岬」「上高地渓谷」「木曽川」「狩勝山」「別府温泉」の写真が入っており、「雲仙岳」は下の写真になりますが、あまりはっきりした物ではなく下の所が温泉街、上の方に写っているのが雲仙岳、かな?


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問題は袋の下の方に書いてある説明で、趣旨、審査員、選考経過が書いてあります。

趣旨は「・・・これまで名所といひ、景勝とよばれてゐたものゝ多くは、全く古人の一部の趣味と片よった鑑賞に定められたもので、われ等の高尚を代表すべくに餘りに隔たりがある。昭和の新時代を代表すべく新日本の勝景は、われ等の新日本は、よろしくわれ等の新しい好尚によって選定されなくてはならぬ」、という意気込みで取り組みをされています。


さて、一般の投票は各部門に別れており、種目、推薦勝景数、投票数が書いてありますが、この順で書いてみると

海岸 394ヵ所 31,402,223票

瀑布 162ヵ所 3,702,630票
湖沼 71ヵ所   5,536,042票
河川 223ヵ所 4,632,461票
温泉 147ヵ所 1,192,662票
山岳 326ヵ所 15,025,466票
渓谷 132ヵ所 19,128,526票
平原 115ヵ所 2,084,917票

とまあ、投票数一千万票を越える景勝地の部門もあり、全体でざっと計算して8千万票(かな?気になる方は、計算してみてください)。当時の日本の人口を考えてもすごい数。国民の皆さんの関心が分かります(組織票もあったと思いますが)。

この推薦景勝地を元に「それより各委員は、實地踏査に、各種の調査に、約一ヶ月を費やし・・・」審査をするわけですが「日本八景の外、日本百選をも選定すること・・・」となるわけです。議論白熱、結局、八景を決選投票にて決定。「日本八景、日本二十五勝、日本百景の選定推薦をなすに至った」そうです。

審査員の名前で私が知ってる名士を書くと、谷崎潤一郎、泉鏡花、河東碧梧桐、田山花袋、北原白秋、高浜虚子、川合玉堂、横山大観、幸田露伴とそうそうたる人物が揃っています。


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昔の雲仙は観光客が多く、私も小学校は長崎市内ですが、修学旅行は雲仙でした。現在、観光地が多くなり、海外に観光旅行に行く人も多く、まして、今回のコロナで観光客もドット減りました。「君の名は」の舞台にもなったのですが・・・

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上の鳥瞰図は吉田初三郎氏が「日本八景」を描いた中の雲仙ですが、クリックすると拡大します。




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