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2020年4月29日 (水)

「お宝発見?」~庄屋分家屋敷調査

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以前書いたように、古文書研究会に入って勉強をしています。入会して3年、ほとんど読めません。まあ、復習予習を全然していないので、当たり前ですが・・・

ここの庄屋さんの家は住んで継ぐ人が無く、家を解体する際、史談会の方に役立つ物があればということで、調べたら庄屋さんが書いた古文書が大量にでてきて、それを解読しているところです。


庄屋さんには分家があり、この家も住んで継ぐ人もなく解体するという事ですが、古文書があるという話しで4,5名で調査をしました。


左が母屋。外側は改修したと思われます。奥の方は深く、かなりの部屋数がありました。右が蔵。両方とも電気が止めてあり、懐中電灯を頼りに大変でした。


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母屋の一階は布団などがひいてあり、こたつもそのままでしたが、かなり荒れていました。

二階に2部屋ほどあり、奥が天井裏で、物置に使った物か、お膳が大量に、衣服なども置いてありましたがボロボロ。


昔の建物だけあり、大きな梁。今の家には、こんな太い物を使ったところはありません。ここを調査。


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下が母屋からの収穫品。

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で、蔵の方ですが一階はガランとしていましたが、農具などの納屋に使っていたのか、多少農具が残っていました。

二階に登ったら天井に穴が空いていて、おっかなびっくり調べましたが、ほとんどめぼしい物はなく、帰ろうとしたら「これはなに?」と声がして、それが、一番上の写真。


なにかというと、”襖”です。襖の表が破れてしまって、下張りが飛び出ています。昔「四畳半襖の下張」なんていうのがありましたが、それとは関係なく、古文書が使われていました。


全部貼ってあるので内容がよく分かりませんでしたが、一枚だけパラリとはずれたので、読んでみると江戸時代中期の「宗門改」。

襖は、多分その時代の物ではなく、分家にも古い文書が大量にあり、後年襖の張り替えの時に使った物だと思われます。

あとなにが貼ってあるのかは、まず剥がしてみないと分かりませんが、大変な作業になると思われます。どんな文書が出てくるかのか楽しみです

NHK大河ドラマの”明智光秀”の書状などが出てくれば「お宝発見」になるのですが・・・(^o^)




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コメント

宗門改は良いですねえ。
地域の人口や累族、転び状況等が分かるので良い史料だと思います。
そういう生の地域の資料に当たるのは、羨ましいです。

南串山の庄屋さんが書き物を沢山残しており、現在、解読中ですが、土地の名前の由来、神社、寺の歴史、人の暮らし等よく分かり、藩日記なども面白いですが、地方文書も面白いですね。

可能なら翻刻して公開いただければ嬉しいです。

先日、見付かったものは状態が悪く、元に戻すのに時間がかかると思います。
なお、簿冊ではなく一枚物で、いわゆる定型文みたいな物で、あまり役にたたないかと思います。長崎歴史博物館の資料室に明治2年の物だったと思いますが、ありました。撮影は可能ですが、現在、コロナの影響で利用制限がかかっているので、お問い合わせを。
転びキリシタン関係でしたら、純心大学片岡千鶴子先生の”大村「郡崩れ」関係者類族帳の研究 ”などがあります。諫早の図書館にありましたが、他の図書館にもあるかと思います。
なお、「宗門改」関係はネットのオークションで時々出ています。値段が張るのでレプリカなら低価で入手できます。Amazon、日本の古本屋でも時々入手できますのでご利用を。

>小澤さん
>
>可能なら翻刻して公開いただければ嬉しいです。

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