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2020年1月 9日 (木)

「大切な人に食べさせたくないもの食べてほしくないもの」★南清貴著VS「日本人よ、『健康神話』を捨てよ」★文藝春秋新年特別号

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食品の本についてはAmazonで調べると、すごい数の本が出版されています。それ全部読んで実践したら、食べるもの無くなっちゃいますよ。

古くは紅茶キノコ、ココア、エゴマ・アマニ油、等々。昨日のNHKあさいちでもオメガ6とオメガ3の放送をしていました。


で、放送があるたび紹介された食品は全部売り切れ状態。健康食品を求めウロウロする姿はまさに”健康難民”。確か五木寛之さんの本に「健康という病」という本があったと思います。冗談で「健康のためなら死んでもいい」と言った方もいましたが・・・


私も一読して、参考になるところは参考にしようとは思いました・・・・


先日、文藝春秋の新年特別号「『英語教育』が国を滅ぼす」の記事を紹介しましたが、その記事の次に「日本人よ『健康神話』を捨てよ」という記事があり、なかなか面白かったので少し紹介を。


塩野七生さんと新見正則さんの対談になります。塩野七生さんはイタリアを中心とした小説家、ローマ在住です。新見正則さんはオックスフォード大学医学博士。


読んでると塩野さん、タバコを吸うんですね。

塩野:「ところで、タバコを吸ってもいいかしら?」
新見:「どうぞどうぞ。好きな人が吸うことは大丈夫ですよ。嫌いな人が吸うから嫌いなんです」

と、まあ、おおらかな対話。


新見さん、イグノーベル賞を取りましたが、マウスに音楽を聴かせる実験をしたそうです。


「心臓移植をしたマウスは、免疫の拒絶反応によって、平均では七日しか生きられないのですが、これは音楽を聴かせることでどれだけ延命できるかという実験です。/一番効いたのは僕の好きなヴィバルディのオペラ『椿姫』。生存期間が平均で四十日間まで伸び、百日以上生きたマウスもいました。次に長かったのは、モーツァルトで、平均二十日間」


ということで、私もさっそく「椿姫」を買って、iPhoneに入れて聴いています(健康難民みたいですが)。マウスと人間では違いもあるかと思いますが、私の頭の中身はマウス程度なので、これ、効果があると思います。なお、石川さゆりさんは残念ながら効果は無かったそうです。


「健康オタク」「不安を煽る”健康産業”」「週末期医療」「老いや死を受け入れる」「キリスト教は”不安産業”」「タバコ嫌いは一神教」「バランス感覚が大事」と言うことで、なかなか面白く、参考になる対談が続きます。


「”健康法”のほとんどは、一時的に流行ってすぐに廃れてしまうのがほとんどで、ブームになっている間に、資本主義の理論でお金を回して、
消費者を煽っています」。今の健康食品、健康法、私も数冊の本を持っていますが、異常ともいえる宣伝、高齢者の方が健康に不安を持つ現在、確かに書いてある通りだと思います。

「僕は、結構、死の話もします。『あなたのいろんな訴えも、死んだら治るよ』と。すると、皆、結構喜んで帰ります(笑)・・・・」


読んで、受け取り方は様々だと思いますが、健康について考え直すのにいい記事だと思いますので、機会があったら読んでみてください。数頁なので、立ち読みもできます。お近くの図書館、公民館の図書室などにも置いてあると思います。



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