「護美箱」~「なつぞら」より
NHK朝ドラ「なつぞら」のワンシーン。いらなくなった原稿等を捨てる「ごみ箱」です。「護美箱」という文字。小さい頃見た覚えはあるのですが・・・
「ごみ箱」は何のためにあるのか、まわりを美しく護るため、「護美箱」。こちらの方が、分かりいいですね。
このシーンに対して、Twitterで話題になっているようですが、「ゴミ箱って護美箱ってかくのか~知らなんだ。」とツイートした方もおられ、「護美箱」は「ごみ箱」の当て字です。
平家物語に「ごみ」とう言葉があったっというツイートがありましたが、調べると、漢和辞典を作っている大修館書店のホームページのQ&Aの引用。
ただし、読んで見るとゴミについて「調べてみると『平家物語』にも出てくることばだといいますから、れっきとした日本語です。」と書いてあり、「調べてみると」「『平家物語』にも出てくることばだといいますから」ということで、「いいますから」と書いてあるので、これを書いた方が直接「平家物語」読んだわけけではなく、「調べてみると」と書いてありますが、何を調べたのかの出典もなく、漢和辞典を作っている書店としてはアウトでしょう。
また、このツイートなどを読んだ方、「ごみ」と言うことばは、「平家物語」にある、という情報が拡散しなければ良いのですが、本当にあるのなら「平家物語」をちゃんと読んで、その箇所を指摘していただきたいと思います。
さて、廣済堂出版「江戸時代の用語事典」の「塵溜(ごみため)」に次のように書いてありました。
「掃溜(はきだめ)とも申します。【長屋】には塵溜が必ずありました。紙くずは【屑屋】が持って行き、野菜くずは肥料などに農家が持って行きました。残ったゴミがいっぱいになりますと【大塵溜】に運び出し、最後は埋め立てに処理されました。
現代、食物の食べ残しが多く問題になっていますが、こうしてみると、昔の方がリサイクルが進んでいるような。また、空き缶のポイ捨て、山野の大量のゴミの廃棄、海岸に打ち寄せるゴミ(特にプラステック)の多いこと。
「護美箱」だけではなく、地球環境の「護美運動」を。
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