「キマイラ14 望郷変★夢枕獏著」~一気読み
やっと出ました、「キマイラ14 望郷変」。
"13巻 堕天使変”が出たのが1018年3月。で、この前はチェックするのを忘れ読んだのが4月25日。
今回は、予約をして到着が6月頃になっていたのですが、着いたのが今月16日で一気読みしました。
今回の序章には、不死を求める始皇帝と余市、そし余市が連れてきた”赤”。”赤”はなんと始皇帝を殺してしまうのですが、この”赤”については、一番最最後の章に出て来ますが、今までの物語と微妙に関係をしてきます。
さて、本論の方ですが、ルシフェル教団に捕らえられた織部深雪を、主人公の大鳳吼と九十九三蔵が救出に出かけますが、ここで菊池 良二に出会い戦いますが、無事逃げる事が出来ます。
が、大鳳吼と九十九三蔵をつけていた龍王院弘とフレードリッヒ・ボックが出会い、戦いますが、前回はフレードリッヒ・ボックに破れた龍王院ですが・・・ですね。この部分の格闘技の駆け引き、格闘技好きの人には最高に面白いです。
そのほか色々ありますが、「キマイラ」の秘密が長い物語を通じ段々と明らかになっていきます。
ここまで書いてきて、分からない方には全然からなかったと思いますが、好きなものは好きなので、一応書いてみました・・・m(_ _)m
さて、夢枕獏さん「『陰陽師』などを、五七五でやってみようと。」思い、俳句に取り組んでいるそうで、「今は、もっとシンプルに、俳句を『世界で一番短い定型小説』として、作ってみたいと思っているのである。」ということで、七句ほど紹介してあり、大したことないだろう思ったら・・・
・湯豆腐を虚数のような顔で食う
・沈むなら五月の森の難破船
・秋の指青き乳房の贄となる
と、現代俳句ですね。本格的な。さすが夢枕獏師匠。
後書きに「あと一息、二息だ。」とは書いていますが、この人の”一息”は長いから、あと何年かかるのか。餓狼伝も進まないし、東天の獅子はどうなっているのか?どこかの雑誌で連載をしているようですが、ダラダラ読むより一気読みの方が性に合うので、単行本になるまで気長に待つつもりではありますが・・・
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最近は存在を忘れそうになった頃に発行されるんですね(^^;
龍王院弘は「蒼獣鬼」以来の登場なのでこれは読まない訳にはいきません
投稿: 心づくし | 2019年5月20日 (月) 08時09分
>心づくしさん
読んでて、あれ、前巻はどうだっけ?と、思いだし、思い出し読みました。龍王院弘、成長めざましいものがあります。
とにかく、死ぬまでのお付き合いだと思って読んでいます。
投稿: sugikan | 2019年5月21日 (火) 21時02分
以前の本をちょっと確認したら龍王院弘が登場したのは「蒼獣鬼」じゃなく「崑崙の王」でしたね<m(__)m>
投稿: 心づくし | 2019年5月23日 (木) 18時23分