「天満宮」のしめ縄づくり~千々石町天満宮
今月23日に神迎えがあるので、新しいしめ縄でお迎えしようと、ここ「天満宮」のしめ縄作りをしました。
天満宮は、伝として、天正少年遺欧使節千々石ミゲルの父が龍造寺に滅ぼされるとき、平和が訪れるよう、天満宮を作ってくれと言って亡くなったそうです。
千々石ミゲルは、その戦火の中を逃れたと言われています。
まず、千歯扱きで右の写真のような、藁のいらないところを取り去ります。
で、この藁を柔らかくするわけですが、むかしは「おとうは土間で藁打ち仕事・・・」という歌がありますが、土間で藁打ち仕事では、とてもじゃないので建設機材の点圧機を使い、柔らかくし右のようにまとめます。
真ん中を太くまとめ、右上の小さくまとめた藁を差し込みながら、段々長くしていきますが、これが大変で、3人一組で、小さくまとめた藁を差し込みながら、右にねじって左の人に渡していきます。ヘタすると、瘤のようなところができます。
このままだと、藁が飛び出ているので、これを切り取ってキレイにします。
鳥居が2本あるので、しめ縄を2本、できあがりです。
「〆の子」というらしいのですが、これを6コ。
右は、ほうき草(コキア)で作ったホウキ、意外と使い易いですね。
で、2ヵ所の鳥居にしめ縄を取り付けました。左は大正15年に建てられた鳥居。
右は享和三年(1803)に建てられた鳥居。今から215年前です。
実は、大正15年の鳥居は丸印の所に建てられていたのですが、上の方にグラウンドを作り、道路を作ったとき上に移設したそうです。
「千々石郷土誌」の天満宮の所には、
一の鳥居 1000年祭記念 明治三五年
二の鳥居 1025年祭記念 大正一五年
と書いてあるのですが、「享和三年」の鳥居の記載が無く、「明治三五年」の鳥居は現場には見当たりません。
郷土誌を作るとき、現場を見ていないことが分かります。郷土誌と言えば、町、市の基本資料でもあり、又、後世に残る物なので、もっとしっかり調べて貰いたいものだと思います。
これで、神様も気持ちよくお帰りになれると思います。
皆様もお疲れ様でした。また来年。
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