夏の終わりの、と、こ、ろ、天
夏の終わりの、いつもの風景です。
今年は、暑い日が多く、お店の中で食べていく姿が、いつもの年より多かったみたいでした。思えば、私も3日に1度は買いに行った計算になります。
「半分、青い。」も終わり、ところ天やさんも来年まで閉店。なんとなく、寂しい秋がやってきました。
■ところ天 わが身とほんに よう似とる sugikan
一応俳句のつもりです。
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夏の終わりの、いつもの風景です。
始めがあれば終わりがあるもので、今日「半分、青い。」が終わりました。なんとなく虚脱状態で、半年間、欠かさず見ていたので、来週の月曜日の朝からどうしよう。
さて、以前から、最終回について「衝撃的」とか「炎上」とか、いろいろな情報が飛んでいました。が、大体、文庫本のとおりで、なんとなく、拍子抜けしました。
諫早駅。新幹線が通るため、この間まで駅を作り替えていたのですが、いつの間にか新しくなっていました。
駅に向かって左にビルがありますが、一番最初は西友で、そのあと別の会社が経営しましたが、うまくいかず閉店。いまや、端の方の半地下になったところに、旅行会社が一軒のみ。
諫早駅はJRと島原鉄道が乗り入れていますが、駅に入って左手側、島原鉄道の乗り場がありました。昔は、吹きさらしのプラットフォームでしたが、この待合室だと助かりますね。待っている学生さんは全員スマホでお遊び。
2階からの眺め。
メインの3階。まっすぐ行けば、西口に出ます。以前は地下道を通っていました。
「しぐるるや 駅に西口東口」(安住敦)という俳句もありますが。
以前は駅の横にあった、ミスタードーナツさんも中に入っていました。
気になりますね、最終回。
小説では、スズメとリツ、なんとなく将来一緒になるのではないか、との期待を持たせながら終わっています。
これに対し、作者の北川さんと主役の永野芽郁さんが、最終回について「衝撃」とか「炎上」とかの言葉を使っていて、小説版とドラマとはちゃうのかな、という感じです。
But、ところがですね、今日のNHKのLINEの「半分、青い。」の「あらすじ 9月24日(月)~29日(土) 放送」の所。
「鈴愛のみどころ」、表題は「最終回は、『鈴愛と律』!」ということで下記のように書いてありました。
「最終回のみどころはやっぱり鈴愛と律、二人の関係!最終回でやっと一歩踏み出します!キスシーンもありましたが、煮え切らない感じで終わってしまったので、『ようやく!ようやく、ここか!』と私は思いました。(後略)」
これじゃ、「衝撃」とか、「炎上」なんて関係なく、小説通りの展開ではないですか?どうなっちゃうの?という感じです。
ネットでは、律の息子「翼」くんと、鈴愛の娘「花野」ちゃんが一緒になる、という予想をした人がいますが、翼くんの義母が鈴愛になり、律の元嫁「より子」さんが実母になるわけで、これじゃ、ちょっと無理ですね。「衝撃的」で「炎上」はするでしょうが。
このあと、親友の「ユーコ」さんが東日本大震災で亡くなったり、扇風機の売り出で大忙し。この一週間、また目まぐるしい展開になるでしょうが、一週間で間に合うのかな?
結果、最終回まで見ないと分かりません。どうなっちゃうんでしょう?
原城に行かれた方は、広場があるばかりで、どこに何があったのか、全然分からなかったかと思います。私も、3,4回行き、案内版はあるものの、全然分かりません。
このたび、世界遺産として登録をされたためか、VRが取り入れられました。まあ、こどものオモチャ程度かと思ったら、意外や意外、城の様子がよく分かります。
原城と、お近くの日野江城、どちらも、有馬氏の居城でしたが、有馬氏に替わった松倉氏が島原に居城を構え、秀吉の一国一城令のため、両方の城は廃城になってしまい、島原・天草の乱時、天草四郎勢が立て籠もったのが原城です。
VRで見られるのが8ヵ所、そのうち築城時の映像が5ヵ所、一揆当時の画像が3ヵ所。
VRを見たい方は、案内所のプレハブがあって、タブレットを貸し出してくれます。ロハです。スマホをお持ちの方は、自分のスマホでも見られます。多分、「App Store」にて「ストリートミュージアム」で検索して、アプリを入れると使用できます。私も、これにて使いました。
「規約」を見ると、「凸版印刷株式会社・・・・・」とありますから、凸版印刷で作っているらしく、全国で十数カ所取り組んでいるみたいです。
これを、スマホなり、タブレットで見ると下のようにみえます。グルッと回ると360度見えます。
本丸門。池尻口門。だったかな?
下はプロモーションビデオから、スリーンショットをしたものですが、こうしてみると、築城時の原城の姿がよく分かると思います。(前に書いたように、天草四郎勢が立て籠もった時は廃城になって、壊されていますから、これとは随分違った姿だと思われます。)
と言うことで、原城に行って見ても、城の状況がよく分かりませんが、こうしてみると、築城時の姿がよく分かると思います。
VRには説明も入っていますが、土地勘がないと少し分かりにくい所もあり、案内所には、ワンコインガイドさんもいますから、できればVRを見ながら説明を受けた方が理解が深まると思います。
なお、タブレットがかなり光を反射して見にくいので、黒い傘でも持っていったほうが良いかと思います。タブレットに、反射防止のフィルムでも貼っていただければ、ありがたいのですが。
なお、この映像のなかに「天草四郎」の姿があったら、面白いとは思ったのですが・・・
さらに山田監督は、「さくらさんの息子(吉岡演じる満男)がちょうど50歳になろうとしているわけで、彼の生い立ちが中心になると思う。今、彼が何を考え、何をするのか。なおかつ主役は渥美清さんである」と述べる。
と言うことで、さて、渥美清さんが、どのように出てくるか楽しみです。久しぶりに第1作、寅次郎が20年ぶりに葛飾柴又に帰ってくる作品と「寅次郎 紅の花」を見て、泣けました。
この本、車寅次郎の出生の事実から、中学校途中で家を飛び出し”テキ屋”になる、今まで語られなかった事情も書いてありますから、「男はつらいよ」が好きな方は、必読の一冊です。
「半分、青い。」の文庫本については、先日書いたばかりですが、なんとなく、文庫本とTVでは結末が違っているような匂いがしてきました。
■この文庫本が出たのが2018年8月3日
■ドラマのクランプアップが8月17日。その後、8月20日に打ち上げパーティー。当然、主役の永野芽郁さん、この本を読んでいるはず。
■2018年8月27日のNEWSポストに以下の記事。(関係あるところだけ抜き書き)
表題が「朝ドラ『半分、青い。』異例の最終回『鉄のカーテン』の裏側」
「打ち上げの3日前17日、朝ドラのクランプアップ。だが、その時NHKによる”鉄のカーテン”が話題になっている。」「朝ドラのクランプアップは報道陣が集められるのが通例ですが、今回は非公開。NHK側は”お盆の週だし、夜も遅いから”と説明しましたが、過去に撮影が深夜に及ぶほど長引いて報道人が『待ち』になった事はいくらでもあった」「その日は最終回の撮影が行われましたが、内容は視聴者にとってサプライズな展開だったようです。放送前にネタバレしまうことを恐れて、非公開にしたといわれています。」
■2018年9月12日のdmenuの記事(ここも抜き書き)
ー最終回に向けて、見どころを。
永野 律とどうなるのか気になりますよねー。お風呂で女子力上げながら台本を読んでいたのですが、びっくりしてお風呂に台本落としました。(笑い)。うぎょぎょ。と思って「やばいこれ」と。衝撃的でした。
さて、私、衝撃的な事件とは○ーコさんが、東北大震災で亡くなるところだと思っていましたが、どうも違っているようで、「『秋風羽織の教え、人生は、半分青い。』の中に、『作者のラストのほうはかなり衝撃です』」と書いてあります。「衝撃」は最終回になりそうです。
なお、永野芽郁さんが「お風呂に台本を落としてしまいました。・・・・・衝撃でした。」ということは、既に8月3日に文庫本を読んでいたはずですが。文庫本とはラストが違っていた、ということでしょう。ということを考えると、文庫本とドラマとは違った展開になるのを感じます。
なお、ネタバレが色々ありますが、読んでみると文庫本から拾った話ばかりで、ドラマの方の最終回がどうなるかは、どれにも書いてありません。
さて、クランプアップの撮影が「非公開」とありますが、映画撮影で「非公開」になるのは、大体が、あのシーンの時が多く、ヒョッとしたら、あのシーンかな、とは期待してますが、多分違うだろうな。あと、2週間、どんな最終回が待っているか楽しみです。
「お寺ごはん」について、少しばかり。思い出したので。
「そしょく」には「粗食」と「素食」があります。
「広辞苑」によれば
「粗食」とは「粗末な食事をすること。また、その食物」
「素食」とは「①肉類を加えず野菜だけの食事。②平素の食物」
「平素」とは「つね日ごろ。普段。平常」
以前書きましたが、指揮者 大町陽一郎の奥様が子どもに「今日はレストランに行くよ」と言ったところ、「家で食べたい、だって、お母さんの料理の方がおいしから」といったそうです。
いかに、「つね日ごろ。普段。平常」の食事を手を抜かずに作っていたかが、うかがわれます。皆さんの家だったらどうでしょう?多分、皆さんの子どもたちは、レストランの食事を選ぶと思います。皆さんも「粗食」より「素食」を目指しましょう。
著者は、浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職さん。「私は『料理僧』を名のり、食を通して仏教の教えを伝える活動をしているお坊さんです。」という方です。
お寺の料理と言えば「精進料理」ですが、「精進料理とは、日本においては歴史的に、禅宗の修行の中で重視され、肉や魚のみならず、加えて野菜の中でも、煩悩を刺激する(精ををつける)と言われる『ねぎ』『にんにく』『らっきょう』などをつかわない、修行僧が修行でいただく料理をいいます。
また、精進料理ではつくるとともに、それをいただくことも、修行であるとされています。」ということで、コンビニで半分調理をしている物を加熱して作るのとは、全然違います。
で、ですね大事なことですが、「・・・奈良の時代から、職業別に平均寿命を見てゆくと、最も長寿者である職業が、常にお寺のお坊さんであることをご存じでしょうか。」ということです。
で、私、先日の血液検査で中性脂肪の基準範囲が、男性40~234のところ、351。お医者さんから、こってりしぼられました。
ということで、本屋さんを捜したら、上の本があったので買ってしまいました。一応読んで、簡単そうな料理を作ってみました。「納豆おやき」と「豆腐マヨネーズ」。
左が「納豆おやき」の材料
・ひきわり納豆1パック
・スライスチーズ二枚
・薄力粉40㌘
・牛乳1/4カッブ
・塩少々
・サラダ油小さじ2(ウチのカミサンがサラダ油は使わないので、オリーブオイルにて代用)
・青のり適量
右が「豆腐マヨネーズ」の材料
・絹ごし豆腐1/2丁
・リンゴ酢大さじ1(普通の酢でも可)
・塩、こしょう、からし少々
・オリーブオイル大さじ2
分量については正確に。初めて作るときの基本です。
「納豆おやき」の作り方
1 ボウルに薄力粉と牛乳を入れ、納豆を加えてよく混ぜる、塩を入れ、スライスチーズを手でちぎって加える。(かなり粘ります)
2 弱火で熱したフライパンにサラダ油をひき、ボウルの中身を好みの枚数に分けて流し入れて焼く。
3 表面に気泡が浮いてきたら裏返し、さらに2分ほど焼き、好みで青のりをふりかける。
「豆腐マヨネーズ」の作り方
1 豆腐は水気をきり、こし器でよくこしてボウルに入れ、酢、塩、こしょう、からしを加えて混ぜる。
2 1に少しずつオリーブオイルを加え、泡立て器でかき混ぜる。
と、まあ簡単なものですが、精進料理ですから、心をこめて作りました。一応。
考えれば、戦後はカロリーを取れ取れで、次は添加物等への関心、そして今や健康志向。
飽食の現代、精進料理もいいのではないかと、心を込め、しっかりと噛みしめ、いただきました。
味ですね。精進料理の味です。薄味ですがコンビニの弁当と違って、素材の味が良く分かりました。一回は、お試しを。もし、まずいと思ったら、アナタの腕が悪く、心がこもっていないからです。
Amazonに予約注文していたら、今日届きました。
「半分、青い。」は皆さんご存じのように、NHKの朝ドラ、あと3週間ほどになりましたが、どんな展開になるのか、テンポがアップして、何やらヒートアップしてきたようです。
秋風羽織は、主人公の鈴愛(すずめ)が漫画家を目指したときの先生、他にユーコさん、ボクテ君と、3人の弟子がいて期待をかけていますが、結局漫画家として成功したのはボクテ君だけでした。
3人は、秋風先生にかなり罵声を浴びせられ、叱責されますが、その裏ではこの3人を密かに支援をしています。
「秋風羽織の教え」ですから、すずめ、ユーコ、ボクテとの事が主になります。
この本は、秋風先生の言葉を紹介しながら「秋風羽織、真実を語る!」、ということで、秋風羽織のコメントが入っています。
読んで見ると、忘れかけた言葉が思い出されます。
「私は左耳が聞こえないから、人と違ったものが描ける!人と違った世界を知っているから、オリジナルのものが描けるとでも?いいか、そういうことに甘えるな!・・・・・・」
非常に厳しい言葉ですが、人を指導することは難しいことですが、思わず最近のスポーツ界のパワハラ事件を思い出しました。厳しく指導する裏に、思いやりがあったのか。
「地を這う蟻になるな!天をかける龍になれ!」「泣いてないで、いや、泣いてもいいから描け、マンガにしてみろ。物語にしてみろ。楽になる。救われるぞ、創作は、物語をつくることは、自身を救うんだ、私は、そう信じている。物語には、人を癒やす力があるんだ。」「お前の気持ちが、今、そうなら、それも正解かもしれない。」「憧れだけでは、メシは食えん。」「生きて生きて生きてやる!神に選ばれたものだ。この私が死ぬわけがない。寝言は、寝てから言ってくれ。」
と、いろいろセリフがありますが、どれもこれも、心を打ちますね。世の中、いろいろ人生訓を書いた本がありますが、この本、若い方にはお薦めの本です。若者の心に添ったセリフばかりです。
前から気になっていた、秘書の菱本若菜さんとの関係ですね。「秋風と男女の仲なのかどうかは、謎。」でした。
一番最後の、作者北川悦史子さんの言葉、「ラストのほうはかなりの衝撃的ですから、どんな反響をいただくのか、ちょっと覚悟しつつ、とても楽しみにしています。」
なんとなく気になる言葉。あと3週間でどんな展開になるのか。スズメ、1971(昭和46)年7月7日生まれ、アラフォー、どんな展開になるのでしょう。
多分、この本ベストセラーになるでしょう。早めに、お買い求めを。参考になる本でした。
今日は、●とか■無しでモロ書きますから、一応⑱禁にします。18才以下の方は絶対に読まないように(読むように煽っているようですが、一応、形ばかりの注意です。)
この、大麻羅(大摩羅?なのか、一応本の表記に従います)。愛知県小牧市田縣神社の豊年祭として使われるものですが→詳しくはこちらをクリック。 できれば、見ない方が良いと思います。いきなり、デッカいのが出てくるので、男の方は自信をなくすカモ。
上の本は、豆本でライターの大きさと比べれば、その小ささが分かると思います。この豆本は祭りの事では無く、この大麻羅がどのようにして作られたかを書いた物です。ただ、1981年の出版で、今とは違っているかも、です。
スキャナーの調子が悪く、うまく取れませんでしたが、素材は天然の木曾檜、樹齢2,3百年。もちろん良質で根っ子に傷がキズがなく張りのいいもの。全長2,5㍍、木口が40センチ以上。
下の方が「おわせ」師(「おわせ」は男根型を指す古語だそうです)斎木国光氏、明治45年生まれ、大工奉公をし、年季明けの21才で一本立ち。
彫り物細工が上手だということで、昭和18年より、有志の木匠2,3人と共に「おわせ」師として奉仕。
その後、昭和24年より、スーパーLサイズになり、以後、斎木の単独制作。
制作の順を、長いので、ざっと書くと
3月7日 手斧入式・神社での浄めの儀式。
3月8日 作業第1日目・面白いのが「斎木さんはいう。『一晩じっと眺めておると自然に木の中からお姿が浮かんでくる、割り出しは多少のちがいはあるが、まずカリ(注:一番先っぽのところ、わかりやすくいえば亀頭)の部分が五分の一、棹があとの四ということになる。ワシはそれを鑿と鉋でとりあげさせてもらうだけのこと』」。
「木の中からお姿が浮かんでくる」、良い言葉ですね。日本人と自然、神様の繋がりが感じられる、謙虚な言葉です。
3月9日 大体の形ができます。
3月10日 御神体の裏側、鈴口と言われるところが難しいらしく、「雄渾を表現する腕のみせどころ」
3月11日 細部の仕上げ
3月12日 サンドペーパーを使い、檜材の木目を出す。朱と黄土を混ぜ合わせた絵具で塗り、乾くのを待って艶出しのニスをかける。
3月13日 「ニスを掛けると塗色の乾いた絵具が艶やかに蘇えり、亀頭の部分もてらてらと輝きわたって、いかにも大麻羅にふさわしい生気さえ感じさせる」。あと、幌布をかけて、御休息。
下が出来上がり。小さいのは昭和32年の御大祭から、地元の厄年の女性が抱いて行列に加わるそうです。
3月14日 神明社へ運び込み、明日の大祭を待ちます。
3月15日 「おわせ」神輿が担ぎ出され、田縣神社へ。
ところで、御神体だから、次の年まで保管されると思ったら、信者さんから、お受けしたいとのことで、厳選のうえ”婿入り”を決定するそうです。この本が書かれた時分、少なくとも50万円。また、「客寄せの見世物に扱わぬよう、直接の人目に触れぬよう厳かに奉安することを条件にしている。」そうです。
また、「”おわせ”といっても男根そのものの姿であるから愛知県教育委員会の審議を経て知事の許可をもらう、形式とはいえ手続きがある。」と、折り目正しいものです。
下の写真は、Wikipediaから拾ったものですが、先っぽがテラテラして、素晴らしいですね。男性の方は、自分のと比べないように。自信、無くします。
この男根を使った祭りは他の所にもあるそうですが(ネットで調べてネ)、多分、五穀豊穣を願ったものでしょう。
「祭」がイベント化し、商業化してきている時代、なんとなく、良い感じの祭りですね。
なお、「道祖神」としても、あちらこちら見受けられ、ウチから30分ほど車で行ったところに、3ヵ所ばかりあますが、こんな大きなものは初めて目にしました。
しかし、こんな大きな物をぶら下げていると大変だろうナ。
■「宿命」
「宿命」は1995年3月30日に起こった、國松警察長官狙撃事件を扱ったもの。
この事件は時効を迎え、犯人については諸説あり、以前、鹿島圭介著「警察長官を撃った男」を紹介しました。
犯人の一人として疑われたのが、オウム真理教に入信していた警察官。公安部はこの警察官を犯人として固執します。
それに対し、別の事件で逮捕された、中村泰(ひろし・当時74才)を容疑者として追うのが、警視庁、愛知県警、大阪府警の三都道府県の捜査一課。
作者の原氏は、実際に中村容疑者の尋問を行い、拳銃の入手先を洗うためアメリカまで捜査に行っています。
公安部と刑事部の対立、時によって協力。上層部の異動による方針の変更。中村容疑者の尋問の駆け引き。迫力があります。
この事件については、数冊の本、TVで取り上げられていますが、今回、9月2日にNHKでドキュメンタリーとして、9月8日にドラマとして放送されます。
読んでから見るか、見てから読むか、どちらにしますか?
■「孤霊の檻」
本の表紙を見た途端、え!こんなのが小学生の読書感想文の指定図書と思いましたが、「読書感想文」ではなく「読書感想画」でした。
私たちの小学校の時は、このような本、多分、指定図書にはならなかったでしょう。
「読書感想文」については、読んだ本の感想文を書かせるのは、子どもの負担になり、読書離れの原因になるのではないか、ということで、下火になっています。
本の内容については、募集要項に書いてあるので引用すると
「冨と権力をほしいままにする阿豪家。その繁栄は、屋敷にとらわれた『孤霊あぐりこ』の力に支えられていた。あぐりこの怒りをおさえるため阿豪家にやってきた少女、千代。解放されることをせつに願うあぐりこと、あぐりこに同情する千代。心を通わせた二人は、阿豪家からの脱出計画を企てる。厳重な阿豪家の警戒をかいくぐり、追っ手を振り切り、二人は美しい故郷の森に帰ることができるのか・・・。妖しくもせつない少女たちの物語。」
という事なのですが、小学生向きの本かと思ったら、これが意外と面白く、一気読みしました。最近の子どもの読む本と、私たち世代が読んだ本の違いがよく分かりました。
ただ、募集要項の「読んだ本のどんな点に感動したか、作画の動機または作画に当たっての工夫、苦心したことなどを原稿用紙200字程度にまとめて作品の裏面に貼って下さい。」ですね。
無理して、動機だの工夫だの苦心だの書かせると、読書感想文の二の舞になるのではないかと思うのですが、もっと子どもの感性に任せて良いのではないかと感じました。要するに「面白かったから」で良いと思います。
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