「センゴク権兵衛 11巻」発売~宮本英樹
この間出版されたと思ったら、もう店頭に並んでいました。意外と読む人が多いのか平積み状態。
ぼちぼち紹介も終わりにしよう、とは思うのですが、九州編が終わるまでは続けます。
戸次川の戦いで、島津側は大勝利しますが、「戦線の過剰伸張で自落寸前に陥る-ー既に秀吉の戦略的勝利は決定的である」という状態。島津義久より、和解の書状が届きますが、秀吉はOKなどするはずはなく、「豊臣秀吉は大軍勢を率いて九州征伐の総仕上げに取り掛かるー!!」と、これは次号になります。
さて、何回も書いたように、ローカル的に、秀吉の九州の地割りの原因による、龍造寺と西郷氏との争い、名護屋城で秀吉に謁見し、外町奉行に任ぜられた村山等安と面白い所があるのですが、まあ、これ、書かないだろうな。
さて、我らが権兵衛ですが、ボロボロになって帰還しますが、妻の藤が迷いながらも、権兵衛を支え、持ち物すべてを売り払い、家臣もバラバラになってしまいます。権兵衛等は秀吉の城を守れとの命令もきかず、島津と争い負けたわけで、当然、切腹ものですが、どういうわけか「改易に処す」で済みます。
秀吉は茶々を手に入れたためか機嫌が良く、(ここのところ、露骨な表現があるのですが・・・)、また、「仙石殿は剃髪めされ修養されておられる」との言葉を聞き「仙石めに一万石くれてやるか」ということで一万石の大名に復帰しますが・・・・
センゴク権兵衛、多くの家臣を亡くしており、「己を知るため、そして罪を背負うため、権兵衛”世間の声に耳を傾ける”ー」ということで、高野山に向かいます。
ということで、第11巻は淡々とした物語でした・・・・・何となく、物足りない。
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