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2018年3月10日 (土)

「詩都長崎」★田川憲・手摺版画ハガキ

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たまたま、長崎が生んだ田川憲氏の手摺り版画のハガキを入手しました。古びた袋に3枚の作品が入っていました。

長崎と言えば昔は良く歌謡曲に歌われ、長崎に関する歌を歌えば、ヒットすると言われた時代がありました。

長崎エレジー、長崎から船に乗って、長崎小夜曲、長崎の雨、長崎の鐘、長崎のザボン売り、長崎の蝶々さん、長崎の女(ひと)、長崎の夜はむらさき、長崎ブルース、長崎は今日は雨だった等々。まさに、「詩都長崎」です。

上の版画は、ご存じ眼鏡橋。

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長崎の出島方面はここ数年行っていません。今、出島の復元ができたようですが、確か昔は出島の境界線が分からなく(出島付近は完全に埋め立てられています)随分調査をしたようでした。

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実は、長崎県美術館の所蔵品で上の版画の大きいのがあるのですが、それには、「ピナテールと長崎」という題が付いているのですが、説明の最後に、(田川憲『長崎・東山手十二番館』形象社、1973年)とあるのですが、上の版画には「DEJIMA(注:出島)」と書いてあるので、多分、長崎県美術館の誤りだと思います。県美の作品も良く見ると下の方に「DEJIMA」と書いてありました。

一応、GoogleEarthでみたら出島に下のようなところが出てきたので、間違いないと思います。
 


Photo_3

昔、長崎で贈答品といえば「カステラ」多かった記憶があり、「カステラ」があると、争って食べていたのですが、今はケーキが主流になってしまいました。何となく寂しい感じです。

ウチの母も、カステラといえば「福砂屋」のものを買っていたのですが。一番上の蝙蝠さんがキャラクター。


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これも、GoogleEarthからの写真ですが、ほとんど昔と変わっていませんね。創業は寛永元年(1624年)となっていますから、394年前ですね。

Photo_2

こちらは、福砂屋さんとライバルの文明堂の商品札かな?顔の所に切れ込みがあり、挟み込むようになっているので、商品の所に置いていたものでしょう。

絵はもちろん、カッパの清水崑さん。長崎出身で、黄桜酒造のキャラクターにも使われていたそうです。


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長崎も軍艦島の文化遺産登録、出島の復元等々、賑やかになりましたが、絵はがきを見ながら、なにか、昔の長崎のシットリとした感じがなくなってきたような感じがします。


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コメント

こんにちは。
田川のことを書いてくださってありがとうございます。
出島町にありますSoubi’56の田川と申します。

上記のハガキは「DEJIMA」で間違いありません。
これはハガキサイズで摺られたものになります。

長崎県美術館に収蔵されている作品は、このハガキとは別もので、
「ピナテールと出島」という作品になります。
同じ構図ですが、道を歩いているピナテールさんが描かれています。
この方は作品にある建物に住まれていたフランス人です。

ちょうど当店でも今週から「ピナテールと出島」の作品の展示をしています。
お近くへお越しの際はお立ち寄りください。

コメント、又、貴重な情報ありがとうございました。

私の母が新地町の出身で、このあたりにも時々行っていたので、懐かしいくも、ほっとする感じの版画で、大切にしたいと思っています。
こちら、田舎に住んでおり、なかなか長崎市まで出かけることがありませんが、機会があったら寄らせていただこうかと思っております。

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