「天草四郎は千々石ミゲルの子か?」その①
長崎新聞で連載をされ、出版された「幻日」です。作者は、長崎出身の故市川森一さん。
昨年は、千々石ミゲルの墓と言われる墓石発掘で、新聞などに大きく取り上げられました。埋葬されているのは、千々石ミゲルの後妻さんの墓では、という意見が多いようです。
なお、私も見ていましたが、ガラスの玉のようなものが出土して、59個見つかったそうですが、真ん中に穴が開いていましたが、あの大きさでは、糸を通して、首にかけるにも、手にもかけるも、少し小さすぎるなと感じたものです。
毎日新聞のWEBニュースでは、見つかったガラス玉について、「ロザリオの一部の可能性が高い」と言う意見が、「キリスト教の聖具ロザリオ以外のキリシタン遺跡の可能性もある」という見解に修正されたそうです。
発表時、「欧州製と推測してしたが、浅野教授は『キリスト教関係の文献資料から中国製ではないか』と指摘した」そうです。
さて、天正遣歐少年使節は4名ですが、そのうち3名は消息がはっきりしていましていますが、「千々石ミゲル」の消息は分かっていません。
上の本にも書かれていますが、
「無縁どころではない。お話のドン・ミゲルこと、千々石清左衛門(せいざえもん)こそが、四郎(注;天草四郎)の実の親なのじゃ」とモロ書いてあります。
この、千々石ミゲル(注;ドン・ミゲル:千々石清左衛門)が、天草四郎の父ではないかということについては、時々、小説、評論などについて書かれていますが、出典はどこか、イエズス会の書簡などを調べていたのですが、分からずじまいだったのが、某日、知人から情報をもらい、調べたら「『長崎談叢』第56輯(昭和四十年四月)掲載」なお、「九州キリシタン史研究会刊・キリシタン文化シリーズ16・8 日本に帰った少年使節」にもあります)。以下の通りです
が、最近目がかすみ、目医者さんに行ったら、あまりPCを使わないよう厳命されたので。以下次号へ。乞ご期待。かな?
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