「新・堕落論」~小林よしのり著
「堕落論」ですね。坂口安吾の「堕落論」から名前を取ったもので、私も坂口安吾の「堕落論」は何回か読みました。きっかけは、本を買いに行き、買いに行った本の隣に、「堕落論」が並んでいて、間違って買ってしまい、それから、読んで見たら面白く、坂口安吾のファンになったものでした。
小林よしのりさんは、ぶれることの無い自主性を持った、愛国者といえます。
以前、「価値観の多様化」という言葉がありましたが、あれは間違った言葉で、「自主性」があるから、いろんな意見を自分で考え、その中から自分の価値観を作り上げること。
「自主性」が無く、いろんな意見に流されるのは、単に「価値観の混乱」。ということを考えれば、小林氏の意見は、ぶてれいません。
愛国者とは、普通に言われるごとく、右でも左でも無く、「春を愛する人は・・・」というように、いろいろな意見に惑わされること無く、「春」を愛するように、「国」を愛すること。
さて、現在、ネット、週刊誌、TVがヒステリー状態ではないかと思うのです。不倫が起こると、ドット飛びついて、才能ある人を潰してます。
良いじゃ無いですか不倫も(私はしたことがありませんが、マジ)、我が国が誇る「源氏物語」。不倫の物語です。フランスのミュッテラン大統領は、別の愛人に子どもまでいて、記者から聞かれたとき、「それが何?(日本語では無くフランスを使いましたが・・・・)。」サルコジ大統領は出席した結婚式で花嫁に一目惚れして、W不倫。12年後に結婚。オランド大統領も女優と不倫、「プライバシーの侵害」と主張し、国民の77%が、「個人的なことと」と回答したそうです。フランスのマクロン大統領にいたっては、高校の時、二十四歳上の女性教師に恋し、彼が二十九歳の時結婚。二十四歳も年上ですよ。これと比べれば、日本人は子どもみたいなもの。日本のマスコミは、言ってみれば、「魔女狩り」をしているようなものです。
この本は、上のことを含みながら、天皇制まで言及をしています。これを読むと、小林よしのり=右翼、という思い込みは払拭されると思います。何せ、平成二九年、民進党の推薦で国会に出席し、この「内心の自由を裁く」法案(共謀罪)に反対の演説をしたそうです。
さて、最近は世の中が右寄りになって来ているみたいで、「アメリカの傘に入っていれば安全さ」という意見も聞くようですが、下の図を見てください。
赤丸印が、「日本の飛行機が飛べない」、「米軍の管理空域」。日本の西へ向かう飛行機は、ここには立ち入れませんから、グルッと回って行くことになります。日本の首都圏です。
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