「しょせん幸せなんて、自己申告★綾小路きみまろ著」~どう生きて、どう死ぬか
きみまろさんの「冗談本」かと思ったら、まじめな本でした。
きみまろさん、ご存じの通り遅咲きの芸人でした。それだけに、苦労は多かったみたいで、自分のテープを何千本とダビングし、高速道路のサービスエリアで、バスガイド、運転手さんに配り、それがきっかけでCDになり、名前が広がっていくわけですが、その時が50歳。
「最初は『冗談じゃない!とおこられました。』/でも、石の上にも三十年。気づいたら、皆が私の冗談を聞きにくるようになりました。」
「赤い花も、緑の葉に助けられている。」
苦労してやっと有名になった人の言葉、人生に対する考え方が、ちりばめられています。若い方は、今からの生き方を。歳を取られた方も、これからの人生を考えるヒントに良い本だと思いました。
「他人がうらやんだところで、どうせ死亡率は100%。しょせん幸せなんて、自己申告です。」
(「正月用引き札」。明治~大正期のポスター・チラシ。正月にお得様へ配布)
「良いお年」を、言いたいところですが、良いか、悪いかは、「自己申告」で・・・
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