「せつない動物図鑑」~グルック・パーカ著・服部京子訳
以前、「ざんねんな生き物事典」を紹介しましたが、本屋さんの棚を見ていたら、「せつない動物図鑑」というのがあり、あれ?もう3冊目が出たのかと思って、買ってきたら、「ざんねん」ではなく、「せつない」でした。
ひとつヒットすると、同じような本が出るので、その手かなと思って、作者を見ると、ブルック・バーカー氏。作家、イラストレーター、コピータイラーで、初の著書である本書が、ニューヨークタイムズ紙とロサンゼルス・タイムス社のベストセラーリストに載り、世界各国で翻訳出版されているそうです。オランダのアムステルダムに夫とともに住んでいるそうです。
面白かったので、一気に読んでしまいました。少し、ご紹介を。
■「カラスはきらいな人間の顔を忘れない」
以前、カラスにいたずらをしたら、数日後、後ろから頭を強打されたそうです。サルと一緒で、出会ったら目を合わせない、餌はやらない、いたずらをしないようにしましょう。
■「ハエがだせる音は『ソ』だけ」
ハエの、ブ~ン、という音は「ソ」の音だけだそうです。ギタリストの方はチューナーや、音叉を持つより、ハエを飛ばせておいた方が・・・
■「カバは好きな子におしっこをかける」
なんとなく、人間の子供みたいですね。好きな子にいたずらをしたりして。
■「オスのイヌは、メスのケンかにわざと負ける」
子イヌのオスとメスのケンかの時は、オスはメスが噛みつきやすいようなポーズをとるそうです。ちなみに、メス同士のケンかは、激しいそうです。
■「フラミンゴが片足立ちする理由はよくわからない」
現在5つの仮説があるそうです。
➀持ち上げている方の足を休ませるため。
②片足を体にくっつけることで血のめぐりを良くし、体を温める。
③両足を水に入れると寒いため。
④水の中にいる寄生虫をさけため。
⑤背の高い草のふりをして、水中のえものに2本足の動物だとバレずに近づくため。
と、さて、正解はどれでしょう。
■「ナマケモノのトイレは週に1回だけ」
と、本当でしょうか。世の中、便秘で苦しんでいる人が多いのに。なお、トイレをするときは、木から降りてきてするそうですが、これも、理由は分からないそうです。
■「ミツバチは500gのハチミツをつくるため、2000万円分働く」
ミツバチ一匹が1時間働いて作れるミツは、0.02g。500gのミツを作るには、2万5000時間。時給800円だとしたら、給料は約2000万円になるそうですから、ブラック企業どころではないですね。
■「帰れない夫たち」
今、NHKテレビを見ていたら、仕事が終わっても、まっすぐ家に帰れない夫たちが増えているそうです。原因はそれぞれあるようですが、お茶が入ったポットを投げつけられた人もあるとか。妻が寝る時間まで、外でウロウロ人もあるとか。とにかく「帰宅恐怖症」ですね。
何より世の夫たちが、「せつない動物」ではないかと思った次第です。ウチも定年退職して一日顔を合わせていると、なんとなく、「ウツ状態」ではないかと思うことがあるのですが・・・・・
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