「SNS炎上」~NHK「オトナヘノベル」作成班編

「NHKに寄せられた体験談や、取材で集めた十代の声がもとになっているので、視聴者のリアルな体験が反映されています。」ということで、「NHK Eテレ番組の『オトナヘノベル』で放送されたドラマになった小説を、再編集したものだそうです。
本が5冊シリーズになっており、「SNS炎上」、「ネトゲ中毒」、「家族コンプレックス」、「リア友トラブル」、「恋愛トラブルメーカー」で、各3話からの小説と、「解説」と、対処法などが書いてあります。
「炎上」はご存知の通り、「SNSにアップした写真や記事がきっかけで、ネットでお祭り騒ぎになること、不祥事件をおこした人物が、ネット住民によってたたかれること。」だそうですが、説明しなくてもお分かりだと思います。
第1話は、彼氏とイチャイチャしている写真を投稿し、その彼氏と別れ、新しい彼氏ができるが、削除したはずの写真が拡散して、それがバレ破局。
第2話は、写真を投稿していたら、評判がよく、電車の中で寝ているおじさんと後ろのポスターがマッチして、これを投稿。
ところが、「-電車内で老人を盗撮して笑いものにしたJKを懲らしめよう」と書きこみ、「なに、このJKの身元を特定すればいいわけ?」と大炎上。
第3話は、商店のシャッターにスプレーでいたずら書きをしていた、有名校の生徒をスマホで写真を撮り、投稿。
最初は、有名校の生徒が非難をされるが、生徒が休学したり、親が倒れたり。
ところが、これで一転して、「S高校生を追い込んだ女子高校正のSNSはここですか?」と非難される立場に。大炎上。
最後は、3話ともNHKらしく、前向きに終わりますが、「炎上屋」なる者もいるらしく、美味しいネタがあったら、煽って炎上させるそうです。あと、炎上を防ぐ方法、炎上に対する対処法等も書いてありますので、読んでおくことも必要かと。
戦争と同じで、昔は一対一での一騎打ち、お互いの顔も見えましたが、今ではボタン一つで相手を殺すこともでき、ゲーム感覚で、なんとも殺伐とした時代になりました。
「ネット炎上」もお互いの顔も見えず、その分、残酷なことができるようになりました。人と人とのつながり、思いやりも希薄になってきたような感じです。
便利なことはいいけれど、どこまで便利になれば人が幸せになれるのか、考える時期ではないかと思うのですが。
フェースブックが便利だといっても、社長の収入を見たら分かることで、しょせん商売人が儲けのために考えた商売です。
私たちも、時代に流されず、「君子危うきに近寄らず」で、時代とお付き合いをしたいものです。お子様をお持ちの保護者の方もご一読を。
なんとなく、何時間かけても10円の公衆電話時代が懐かしくなりました。不便だったけど、寒い公衆電話ボックスの中、たった10円で、何時間も彼女とお話をした、楽しい記憶は未だに残っています。昔が懐かしいのは歳のせいかな?
(文引用:「SNS炎上」より)
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