「湯江神社」★石造りの神殿!~諫早市高来町
高来町湯江神社の三の鳥居になります。
この地域、まだ詳しく知らないことがあり、若干間違いもあるかと思いますが。そこは、おおらかな気持ちで・・・・
「諌早街道をたずねて(山崎諭著)」と「高来郷土誌」を基に書いてみたいと思います。
ここへ来たのは、前に、「善神古墳」に来た折、横の鳥居の扁額に「老松神社」と書いあり、行ってみようかと思ったのですが、なにせ見たら階段が長くて、という事でやめました。
あとで調べると、この神社は「老松神社」、「八幡神社」が昭和26年に「湯江神社」に合祀とあり、「八幡神社」は「通瀬大明神」と「若宮神社」が明治8年「八幡神社」に合祀と書いてありました。
で、この、「湯江神社」の所を読んでいると、「神殿は石造りで、文化10年(1813)、寄付者赤司藤兵衛とある。諫早家四代領主茂真公の石廟にも負けない位のもので、赤司家の財力がおしはかられる」と書いてあるじゃありませんか。
普通神殿というと、木造ですが、「石造り」と聞けば行かないわけにはいかないじゃないですか。
一の鳥居と二の鳥居は、「老松神社」、平成21年に造られた三の鳥居は、「湯江神社」の扁額。一の鳥居については少し面白い事があるのですが、これは、後で。
階段ですね。「高来郷土史」には「二百数十段の石段を・・・」とあり、200段というと足が持つかなと登ってみたら、132段でした。
登り切った所が一番上の写真。
写真に写っているのは、拝殿ですから裏へ回ってみれば、お~ありましたね。
全部石造りで、石造りの神殿とは珍しい。しかも、立派。
ちなみに、「諫早家四代領主茂真公」の墓。こちらのほうが、少しすっきりした感じかな。もちろん、こちらも石造りです。
しかしながら、狛犬さん、いい感じ。しかも、木鼻も石造り。いい細工してますね。
裏に回ったら、壁面に文字が彫り込んであり、
真ん中の柱、「文化八年十一月吉日 宮司田島伊豫(旧字ですが、パソコンでは出ません)」、年代が郷土誌の「文化10年」とは少し違うみたいですが・・・・
左の柱、「昭和四十四年十月解体修理施工 石工 横田理一」
下の丸印に、庄屋、世話役の名前があります。「赤司藤兵衛」さんの名前がありました。隣が、庄屋さん。でしょう。
とまあ、他ウロウロしていたら、多分、板碑ですね。でもって、階段を登らなくても車の道がちゃんとあり、なんのため苦労して、階段を登ったんでしょう。
どういうわけか、「太良嶽」と書かれた、鳥居のみ。
で、神殿の後ろを見たらびっくり、なんとキリシタン墓地。
そのまた裏は、お寺の墓地。こちらは、下のほうにお寺が見えたので、理由は分かりましたが、キリシタン墓地の理由がわからない。年代が書いてあったので見たら、古いので1960年前半。で、ちょうど作業をしている方がいたので聞いてみたら、「教会があって、養老院もあるようですよ」。
で、見るとありました。後で、調べると、「カトリック湯江協会・養護老人ホーム聖フランシスコ園」。ということで、全部わかりましたが、神社にカットリック墓地、お寺のお墓と3つもまとめてみられるのは、ここぐらいでしょう。赤い丸印、しっかりと十字架がありました。
少し話を前に戻して、第一の鳥居。写真ではわかりにくいので、説明だけで。
作られた時期が、「貞享三歳(年)」と読めました(多分)。あと「佛陀智?無量無邊(?)」、そして、「金仙寺末院嵩智勝寺」、「??嶽大権現」、??は多分「太良」だと思うのですが。
神社の鳥居に、仏教の寺の名前などが彫りこんであるところを見ると、モロ、神仏習合だとわかります。
なお、この鳥居、「高来郷土誌」には八幡宮について触れてあり、「この三神(八幡神社)を老松神社に合祀し湯江神社となった。鳥居は三ノ鳥居(最上段)に移されている。」とは書いてありますが、写真でご覧の通り、三ノ鳥居は平成時代のもので、多分、何かの折、入れ替えたのではないかと思います。
なお、「諫早街道を訪ねて」には、「八幡神社は江戸時代の貞享年間の創立で・・・」と書いてあり、鳥居に彫られた、「貞享三歳」と合致しており、第一の鳥居は「八幡神社」の鳥居を移したものだと思います。多分。
【おまけ】
先日、「善神古墳」の石室に、文様が書かれていることを書きましたが、写真を撮ってきたので、おまけです。
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