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2016年3月13日 - 2016年3月19日

2016年3月19日 (土)

「電柱」活用法!~知っておくと便利だよ 【付録】橘神社(公園)の桜情報

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電柱ですね。


小さい頃、「電柱のごとボーッと立っとくな!(電柱のようにボーッと立ったままに

するな)」と先生からよく言われておりました。


最近では、新興住宅地など景観の邪魔、という事で埋設の電線が多くなり、電柱

がない所もあり、田舎では道が狭く、車の運転をするときは邪魔になる事が多い

のですが・・・      

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で、某日、市の広報誌を見ておりましたら、下のような記事があり

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消防署からのお知らせみたいですが、読みにくいので書き写して見ると


■携帯電話などからの119番通報

119通報したいけど、今いる場所がわからない・・・・

住所のわからない場所で・火事・救助・救急が発生し、携帯電話などで119番通

をする場合、電柱に書かれている電柱番号を伝えれば、あなたの今いる場所

特定できます。


という事ですが、電柱には電力会社、NTT、共有の電柱、事業者などが立てた電

柱などがあり、これは、電力会社が立てた電柱のことらしく、

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上が電力会社のプレート、下がNTTのプレート。多分、共有の電柱でしょう。

なかには、下のようなプレートもあり。

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という事で、一番上の写真の電柱のプレート番号「739 ハ605」を伝えて下さ

い、という事です。


私も、救急車がを呼んだことがあり、住所やら、目安になるものを何回も聞かれ、

イライラしたことがありますが、家の近くの電柱の番号をメモしておくと便利です。

もちろん、知らない所で人が倒れていたり、火事、事故で消防署に連絡をする時

もですが


ところで、これ、警察にも通じるんですかね?不審事があり、110に電話をかけ

たら、何回も場所を聞かれ、頭にきたことがありますが、意外に警察は場所を知

りません。警察も、この電柱の番号で場所が分かると便利なんですが・・・・

電力会社と警察も連携をしていると良いと思うのですが。ともあれ、すぐに家の

近くの電柱番号を調べておいたほうが良いのでは。


消防署も、こんな便利なものなら、もっとPRをして欲しいのですが。

ということで、最近、邪魔にされている電柱にも、便利な使いがあるという事

で・・・


【付録】

橘神社(公園)の桜。

ぼんぼりを付ける作業をしていましたが、来週くらいから露天商の準備になるよう

です。

橘公園の開花基準木ですが、残念ながら、まだまだのようで・・・

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2016年3月18日 (金)

「センゴク一統記⑮」&「センゴク権兵衛①」発売~宮下茂樹著

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先日、「ゼンゴク一統記⑮」が出版され、完結をしました。


小牧・長久手の戦いで家康が勝利し、森長司、池田長興・元助等が討ち死にを

ますが、秀吉は堺の豪商を「惣無事」構想で納得させ、金銭・米を投入させ、ま

た、秀吉は信雄(のぶかつ・織田)と和睦しますが、「織田信雄は下克上の階段を

おり、川家康は織田家と袂を分かち、更なる忍従の道を選ぶこととなる、そして

羽柴吉は新しき世の創生へ、新しき世―彼はいかに立ち向かうであろう」とい

うことで完結。


これで、私も本を買わなくてもすむなと思っていたら、第4部の「センゴク権兵衛」

がお隣に並んでおりまして。


で、読んで見ると、最初に龍造寺の「沖田畷(おきたなわて)」の話が載っており、

これ、地元の島原半島の有馬晴信とので戦いになるので、買わないわけにもい

かず、薄い財布から、お金を取り出し買って来ました。


有馬晴信は島津家に助力を頼みますが、島津家とて大友家が後に控え、いつ狙

われるかも分からず、5000名の兵しか送れなかったそうです。策略により、有

馬・島津軍が勝利します。


漫画では、残念ながら、有馬晴信は出てきませんが、これは、沖田畷から三年

後、島津軍と刃を交えるのが、「羽柴軍先手衆の名は仙石権兵衛」という事で、

多分この伏線になるのでしょう。


この後、四国か紀州か三河かを攻める事になるのですが、まずは紀州。雑賀・根

来討伐のため秀吉が出陣。ここにおいて、漫画では、少し影が薄かった仙石権

衛の登場となります。


さて、後、秀吉は「天正十五年丁亥三月上旬、太閤殿下公薩摩退治のため九州

御下向被成(略)」(「西郷記」~「諫江史料拾録第一集」より)という事で九州に出

向きますが、佐賀地方を治める龍造寺は「肥前守護龍造寺民部大輔公御病気

に付いて鍋島飛彈守直茂公御名代に御出、薩摩御先手被御請候事。」(同書)

になりますが、この時、諫早地方を治めていた西郷氏はどういうわけか、秀吉の

元には行かず、「此節伊佐早(現諫早)の領主西郷純堯、分国に居ながら終に出

仕無之、薩州へ名代等も不被持越由之事。」(同書)


要するに、諫早の領主西郷氏は、秀吉をシカトしたわけで、このため領土が竜造

寺氏のものになり、西郷氏は滅亡をするのですが・・・


さて、諫早といえばお隣なので、この部分が、「センゴク権兵衛」にどのように描

かれるか、期待しているのですが、多分、薩摩の島津家との事が主になり、諫早

のことは描かれないだろうな、と悲しく感じるのでありました・・・・weep


なお、「センゴク権兵衛」、カバーも取って見てください。オマケがついています。

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2016年3月17日 (木)

「おはぎ」と「ぼたもち」

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今日は春の彼岸の入りで、「毎年よ彼岸の入に寒いのは」と子規の句があります

が、この時期、い日と、暖かい日が繰り返し体にはこたえます。


今日はお寺での、「春の彼岸会」で、お寺とか墓参りで、法事を行います。私の

お寺では、講師を呼んで法座があり、佐賀県のお寺の住職さんから説法があり、

各お寺から来られる講師の話が意外と面白く、今回も聴きに行って来ました。


話の中で、「ぼたもち」と「おはぎ」の話が出て、「今日は、彼岸で『ぼたもち』を供

えてこられたでしょう。で、『ぼたもち』と『おはぎ』の違いが分かりますか?同じな

のです、春の牡丹が咲く頃だか『ぼたもち(牡丹餅)』、秋の萩の花が咲く頃だ

『おはぎ』」。


家に帰って辞書を調べると、

「ぼたもち【牡丹餅】もちごめにふつうの米をまぜてたき、軽くつぶして丸め、あ

ん・きなこなどをまぶしたもの。おはぎ。」

「おはぎ【お萩】(もと女性用語)⇒ぼたもち」


全国和菓子協会の「和菓子を知る」に「おはぎ」の事が載せてあり・・・

「粒餡の小豆が点々と散っている様子が、小さな萩の花が咲き乱れる様子に似

ていることから『萩の餅』『萩の花』と呼ばれていたものを、(中世の宮中の)女官

などの言葉使いで『おはぎ』とよんだことに由来したといわれています。(略)」だと

言うことだそうです。


まぶしす物に、つぶあん、こしあん、きな粉等地域によって違い、また、由来も諸

あるようですが・・・


なお、「近世風俗志(守貞原稿)」(天保八年より三十年間かけて書き上げられた

世風俗史の基本文献)の「餅」の所に次のように書いてあります。


「(略)また牡丹餅(ぼたんもち)は、昔ははなはだ賞翫(しょうがん)せしものな

れども、今は賤しき餅にして、杉折・提重には詰めがたく、晴れなる客には出しが

たし。牡丹の形に似たるにより、牡丹餅と号けり。また萩の花粥餅(かいもち)とも

云う。堂上方には今も賞翫ある由なり、最明寺(殿)、足利義氏の許へ鶴岡社参

のついでに立ち寄らせたまひしに、一献に打ち鮑(あわび)、二献に海老、三獻に

かひもちにてやみぬと、『徒然草』に見えた。今も片鄙にて、歴々のふるまひを牡

丹餅にて慶應(もてなす)は、昔の遺風なり。必ず古実は田舎に残れり。(略)」


とあり、この「粥餅(かいもち)」が分からず、古語辞書で「かいもちを」を調べると

「搔餅(かいもちひ)」というのがあり、「おはぎ、ぼたもち。一説に、そばがきとも。

【例】僧達宵(よひ)のつれづれに、『いざ、ーせん』と言ひけるを」〈宇治拾遺・一・

十二〉【訳】僧達が世の退屈さに、『さあ、ぼたもちを作ろう』と言ったのを。」と

り、「粥餅」といえば、おかゆに餅を入れたもので、「搔餅」が正しいと思ったの

あります。これから読むと、「ぼたもち」、「おはぎ」、かなり昔からあったのです

ね。


横道にそれますが、「近世風俗志」の「餅」の所に、落語に出てくる「幾世餅(落語

では幾代餅)」のことが書いてあり、「三田鶴屋(脱文)」として、「幾世餅。余が聞

きし所は、吉原の娼幾世と云ふ者、花街を辞して後、初めてこれを売りし故に名

とすなり。いずれか是なるを知らず。(略)」とあります。落語の話、本当なのか

な?もっとも「今世も両国と神田見附内とにあり。二戸ともにはなはだ粗制なり。

『世事談』に美味と伝へる古美、今麁なるか。(略)」ともあるのですが・・・あと、幾

世餅については、別の話も書いてはありますが。


今日は、彼岸会でお話しを聞いたためか、仏さまのお導きで「おはぎ」と「ぼたもち」

の勉強ができました。ありがたく・・・・合掌。




2016年3月16日 (水)

いつもの「週刊誌」プラス・ワン

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最近、「週刊文春」がスクープを飛ばしているので、「いつもの『週刊誌』プラス・ワ

ン」という事で、「週刊文春」を買って来ましたが、今週号は、ワ~と言うような記

事もなく・・・いつもの通り、気まま勝手に・・・


■「いま下がっている株」で儲けなさい

分かってるの!銀行員さんがいつも来て、「株は安い時に買って、高い時に売る

と儲かりますよ」、小学生じゃあるまいし、ただ、下がって、下がって、会社が倒産

したら、どうするんでしょう?ただし、記事には「ひとまずは深追いしない『短期勝

負』を心掛けたい」とはありますが。


■「トラブル連発の高浜原発『止めようとした裁判官』『動かそうとした裁判官』」

高浜原発の3,4,号機の運転差し止めの仮処分が先日でました。

これに先立つこと、’14年に大飯原発、’15年に高浜の再稼働差し止めを、福井

地裁の樋口裁判長が決めたそうですが、この原発を「もう一度動かす」判断を下

した裁判官が、樋口氏と入れ替わりに着任した、林潤裁判長、山口敦士裁判官、

中村修輔裁判官の、法曹界でも超エリートと言われる裁判官。このエリートが揃

うのは異例なことだそうです。

「ある一連の事件について、上層部の気に入らない判決を書いた裁判官を外し

て、上の意向に沿った裁判官を配置することを、『送り込み人事』と言います

(略)」。

なお、「原発を止める決定を出して名古屋家裁に飛ばされてた樋口さん同様、山

本さん(注;高浜原発の再稼働差し止めの判決を出した裁判官)が飛ばされて、

また中央から再稼働推進派の判事を送りこまれ、決定をひっくり返される恐れは

充分にあります。」と言うことで、誰の意向を汲んでこのような人事をするのか、

お分かりですね。詳細は記事をお読みください。


■「新国立の『聖火台』忘れてたのは誰だ」

またですか、デザイン問題、最初の設計の問題。まったく、下手な漫才師以下の

問題で、最高責任者は誰でしょう?一般会社なら辞任問題なのですが・・・


■「選手同士で罵り合い、啀み合い なでしこJAPAN内紛全内幕」

■「佐々木則夫監督の元ブレーンが明かす『なでしこ惨敗』の真相」

良い時は褒められ、悪くなると落とされる。本当のファンなら悪い時に応援するの

ですが・・・最近の日本人、特にマスコミには増えて来たようで、日本人はこんな

に卑しい国民だったのですかね。


■「4人に1人が年収160万円以下 新・老後破産」

「年収160万以下の下流老人がこの5年間で214万人増加してなんと893万に

要介護認定が1,2が介護保険対象から外される介護制度改悪が実現すれば

223万人に大打撃 ローン返済、病気リスク、妻の介護、子供のパラサイトであ

っという間に貯蓄が尽きて貧困生活に」

私も最近手術を受け、若い時には考えなかったのですが、高齢者になると思わ

なかった病気が出てきて、思わぬ出費があるものです。

年金カット、若い方は高齢者になった時貰えるかどうか、介護問題等々。「『保育

所落ちた』日本死ね!」。若い方ばかりでなく、高齢者も住みにくい日本になりま

した。

記事の最後に、「唯一の自己防衛策は『長生きしないこと』ー新・老後破産の時

代とはそういうことなのだ。」、まったく、そのとおり。


■「7・10列島大パニック!!日本の『選挙制度』が崩壊する日」

どうも、ダブル選挙の方向になるみたいです。今回、ダブル選挙になると、「衆院

選小選挙区」「衆院選比例代表」「参院選選挙区」「参院選比例代表」「最高裁判

判事国民審査」と5回投票箱を回ることになります。これ、開票に時間がか

て、多分、間違いが出るな。

なお、期日前選挙は参院選は投票日の16日前、衆院選は11日前、最高裁の

民審査は7日前から受付だそうですから、何回も行かずに済むように、ご注意

を。

なお、諸事情から「『時間差ダブル選挙』案まで浮上」してきたそうですが、選挙は

何のために行うのでしょう?自己の党の勢力拡大のためにやるみたいな感じの

今回の選挙。予想によれば与党が票を取るような感じですが、野党がもっとしっ

かりしていれば良いんですがネ。


■「『保育園』落ちた日本死ね!私が伝えたかったこと」

これ、声高に言ったので反響が大きかったのでしょう。総理が受け皿を40万人に

し、保育士を9万人にすると言ってますが、保育士はお湯をかけて、3分でホイで

きました、というわけには行かないでしょう。

隠れ保育士(保育士の資格は持っているが、実際は保育士をしてない人)をあて

にしているようですが、待遇改善をしないとダメでしょう。過去、介護士の待遇改

善をしましたが、上がった給与はスズメの涙。

保育士さん、介護福祉士さん、看護師さん、もっと待遇改善をしないと減るばかり

です。


■「日本の税金『7つの大嘘』~財務省も新聞・テレビも絶体教えない」

①所得税「本当のカネ持ちは税率が低い」 ②消費税「軽減税率は弱者救済で

はない ③相続税「課税強化で資産家優遇」 ④法人税「本当は海外より高くな

い」 ⑤法人税「租税特別措置の利権を放置」 ⑥酒税「世界一高いビールを生

んだデタラメ」 ⑦資産課税「預金からも死者からも税を取る」

説明が長いので、それぞれ自主学習をしてください。


■「前代未聞の当事者座談会『オレたち、認知症』」

3名の認知症の方の座談会ですが、前向きに生きています。長谷川式テスト(長

谷川式認知症スケール)という簡単なテストが載っているので、奥様、ご亭主様

にテストを・・・


■「視聴率30%超えなるか!?『朝が来た』ぴっくりぽんな最終話完全ネタバレ」

4月2日が最終回。私も見ましたが、なるほど、最終回はこうなるんですね。


■「テレビの天敵 高市早苗 嫌われる理由」

もちろん、「電波停止」の問題ですが、売られたケンカは買えで、「やるなら、や

ってみろ」なんて言うTV局は一つもありませんね。誰かの言いなり。


■「ゲス川谷が本誌に独占激白」

申し分けありませんが、「ゲスの極み乙女」も「ベッキーさん」も知りません。

ゲス川谷が「謝れっていうけど誰に謝ればいいの?」と言ったそうですが、そうな

んです。いまや、タレントさんがTVの前で謝る画面がよく出てきますが、社会に

迷惑を掛けたわけでもなく、マスコミに損をさせたわけでもなく(かえって、儲けて

いるようですが)、私に迷惑がかかったわけでもなく、TV等で謝られても、かえっ

て迷惑。


■「『朝飯抜き』はこんなに危険!日本初の8万人調査」

学校では「早寝」「早起き」「朝ご飯」の運動をしているみたいですが、「朝食抜き」

は「脳出血」「高血圧」「糖尿病」のリスクが高まるそうです。規則正しい生活をし

ましょう。


■「試験管カメラ」で撮影した女●器『奥の奥』」

「『●液が溢れ出る瞬間』を撮った!」。文章だけで、写真が載ってません。

「『●スポットの場所』ついに突きとめたぞ」。場所の図面くらい載せて下さい。


■「本邦初公開!これが『世界一の女●器』だ」

残念ながら、アソコの場所は黒塗りです。袋とじで楽しみにしてたのに・・・


■「世紀の発禁本『習近平とその愛人たち!』全文入手!」

習近平さんも、なかなかやるもんで・・・


「週刊文春」新しいのが入ってなく、先週の分みたいです。なにせ、田舎だから。

申し分けないっス、謝罪します。





2016年3月15日 (火)

「杉浦日向子」さん 其の二でおしまい

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杉浦日向子さんの「百日紅(さるすべり)」です。


登場人物は、葛飾北斎、お栄(北斎の娘で絵師、かなりの腕前)、池田善次郎

(のちの栄泉)、時々、歌川国直、その他。


全部で二八話の物語で、人情話あり、笑い話あり、妖談話ありで、言ってみれば

上質の落語を聞いているような感じです。


面白いのが、第二巻の村上龍氏の前書き、「欲情をおこさせるもの」。

氏は食い物が出てくる小説、漫画、エッセイ、映画を観た後で、どうしても食べた

くなったことは一度しかなく


「それは杉浦日向子の『百日紅』第一巻の第八話、北斎と弟子の井上政がすっ

ぽんを食べるエピソードだった。そのエピソードを読んだ後、私は新橋までタクシ

ーを走らせてすっぽんを食べに行ったのだが、今、あの『欲情』は何だったのだろ

う?と考えている」


と書いていますが、後日、杉浦日向子さんとの対談で、日向子さん曰く、「あら、

実際にすっぽんを食べたんですか、うれしいな、実はあたし、すっぽんなんて食

べたことなかったんです」


村上氏は続けて、「つまり、作者の想像力がある強い力を生みだしたわけで、そ

れは表現者の完全な勝利だとおもう。」と書いていますが、私たちも、杉浦日向

子さんの、「作者の想像力がある強い力を生みだした」江戸時代に引きずり込ま

れ、「百日紅」を読んでいるのではないか、と感じるものでした。


なお、この物語の表紙は、北斎、栄泉の模写をしており、物語の中にも浮世絵の

模写が出てくるところもあり、それを考えながら読むのも一興でしょう。

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「合葬」は「彰義隊」の青年達の事を描いたものですが、無くなりゆく「江戸時代」

への愛惜を感じるものでした。最後の所に、反骨の江戸っ子の落首が紹介して

あり・・・

・上方のぜいろく共がやって来て とんきやう(東京)などと江戸をなしけり

・上からは明治だなどと云ふけれど 治明(オサマルメイ)と下からは読む。


「風流江戸雀」は、古川柳「柳多留」を素材にし、それを元に漫画にしたもので、

・おちゃっぴい へそから出たと 思って居

・むかしの女 女ではなし

・花の ねりまのあとに 干し大根

・二日の夜 浪のり船に 楫(かじ)の音

といった川柳に、日向子さん流の物語が描いてありますが、最後の川柳どんな

意味かわかった方は、すごく頭が良い。

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杉浦日向子さん、酒豪で食通のようにみえますが、ソ連(ソバ好き連)の会話の

なか、「日向子さんは食の細い人だったので、テーブルの上のものを人に上手に

勧めることで如何にも自身も食べているかのようにみせてましたね。実は食べて

らしゃらなかったということは後になって初めて気づく。」「それは全然わからな

いんだよね。そうすることで周りに気を遣わせなかったな。」「あれは本当にすご

い技術で、付き合い始めのころはその事実にしばらく気付きませんでしたもの。」

これだけでも、杉浦日向子さんの人柄が分かると思います。


「百日紅」の口絵の一枚ですが、絵を描いているのは北斎の娘「お栄」。

杉浦日向子さんの書斎はJBLのスピーカーなどを置いて、きれいにしています

が、なんとなく、お栄さんが、日向子さんに見えてくるのでした。

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2016年3月14日 (月)

「杉浦日向子」さん 其の一

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古本屋さんで、ユリイカの杉浦日向子さんの総特集号を入手し、懐かしくも杉浦

日向子さんの漫画を読み返してみました。とはいっても、カミサンから、「漫画邪

魔!」と言われて、ほとんど処分してしまったのですが・・・


杉浦日向子さん、生まれたのが1958年11月30日、1993年漫画家から引退

して、江戸風俗の研究家として活動をし1995年からNHK「コメディーお江戸でご

ざる」に出演しながらも、2005月7月22日に亡くなり、享年四十六歳。


TVではいつも、着物姿でしたが、私生活では、キンクス、ライ・クーダー、ザ・バン

ド、10CCも好きだったようで、福田由美さんによると、「日頃はむしろアバンギャ

ロルドなスタイルを愛する人だったように思う。ミニスカート、大胆なストッキング、

ハイヒールなどは、意外に好みのスタイルで、光りものも嫌いではなかったよう

だ」という一面もあり、酒も強く3名の取材の旅で、「地元の誇る銘酒、黒龍酒蔵

『石田屋』(四号瓶)をぺろっと空けて、その後も黒龍銘柄を順に飲み干してい

記憶がある。豪快な酒席であったが、翌朝も杉浦さんはけろりとしていた。」と

う事ですが、この時、杉浦さんは既に病気であったそうです。


この「ユリイカ」には、中島梓(栗本薫)さんも一文を載せており、初めて中国に旅

行に行った時は「まるで生まれてこのかたこうしていたみたいに、中国旅行のあ

いだじゅう、しっかりと手を握りあって(略)ほんとに女学校の親友どうしのような

のりで楽しく過ごすことができました。」という仲であったそうですが、杉浦日向子

さんが喉頭癌、中島梓さんが膵臓癌で2009年に56歳で亡くなっています。


この「ユリイカ」が発行されたのが、2008年で中島梓さんは闘病中で「『あちらに

いけばあえるのだろうか』というようなことも思われます。まだ此岸に心残りは

多々あるのですが・・・。」と書いていますが、次の年には亡くなられております。


さて、「百物語」にまつわる話は、夏目漱石「百物語」にも書いてあり、100本の

蝋燭を立て、100人(集まらない時は20,30名等で)が、ひとつずつ怪談話を

し、百話終わった時に、本物の妖怪が現れるということです。


杉浦日向子さんのは少し違っていて、ご隠居さんが百人の人に話を聞いていくと

いう筋立てになっています。この一つ一つの話が、なかなか分かりにくく、例えば


「出羽国の猟師の話。爺様と鹿を追って渓に迷った時のこと。俄の雷雨に這い込

んだ岩窟で、仙人を見た。岩の窪みに座禅を組み、半眼で静かに息をしていた。

その猟師が後年、孫を伴い彼の渓を通りし折、件の洞穴で同じ仙人を見た。人

の形に抉れた岩には、蓮(はちす)の実の如く干からびて居たが枝で腹を押す

と、柔らかだった。前に見た日から五十年は経っていたという。」


このような物語が並んでいるわけで、読者としては、何が何やらという感じです

がこれについて、杉浦日向子さんと中沢新一氏の対談で、読者に「置き去りマン

ガ」といわれた事を話し、「読者を置き去りにしてヒュと終わっちゃって、なにがな

んだわからないという投書がおおかったんです。」とか。なにしろ、起承転結が

ありません。


また、円朝の怪談にたいし理詰めではないかと話し、「それまでは、『わかん
ねえ

ものはわかんねえ、不思議だな』で、終わっちゃうもののほうが多かったんですけ

ど、円朝はかなり西洋風ですね、バタ臭いというか。全然日本的なものとは

・・・・。(略)」と述べています。


私たちは、この「百物語」を読むにあたり、杉浦日向子さんが、なにか分からない

物をごろっと転がし、(杉浦日向子さんにも分からないでしょうが)、それをそのま

ま「わかんねえものはわかんねえ、不思議だな」と楽しめば良いのではないかと

思うもので、なまじ、近代的な理性ではいくら考えても分からないでしょう。知的な

眼鏡をかけていては楽しめない漫画です。


なお、この「百物語」が、杉浦日向子さん楽しかったらしく、というのも8ページと

いう短ページが良かったらしく、「ぐっと絵を描くのが楽になりました。それまでは

辛かったですよ。」また、「フッと肩の力が抜けて、とても楽な感じでした。」とも述

べていますが、「原作がきちんとあるのは30パーセント以下だと思いますね。あ

とはイマジネーションで出たとこ勝負、締切の朝に思いつくというか(笑)。なにし

ろ短いですからね、エピソードだけでストーリーなんかいらない。(略)話のための

場面じゃなくて、場面のパズルなんです。」ということです。


年譜を調べて見ると、随筆等を除いては、これが最後のまとまった漫画みたいで

すが、「百日紅(さるすべり)」とともに、この「百物語」が代表作というか、漫画の

金字塔ではないかと思うのですが、これを読むと、近年の小説の物語性がいか

に衰弱してきているかと感じるものでした。


テレビもゲームもスマホもPCもコンビニも街灯もなく、夜は闇であり、聞こえるの

は自然の音だけである時代に思いを馳せながら、この一冊を読まれることをお

薦めします。なお、妖怪は出てきますが、なんとなく、ホッコリする物語ばかりで

す。




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