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2016年12月22日 (木)

「薯蕷まんじゅう」~雲仙市千々石町”直撃販売所 雲仙””&coffee"

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一番上の左側が「じゃがメル」。じゃがいもを使ったキャラメル。以前は、大村空港限定で売っていましたが、現在は千々石でも手に入るようになりました。

右の丸っこいのが「雲仙式かすてら」。これ、一口で食べられ、普通のカステラのように切る手間も省け、小腹が減った時にいいお菓子です。

さて、今日の主役は下の3個並んだ「薯蕷(じょうよ)まんじゅう」。
「薯蕷」とは難しい漢字ですが、「山芋」のことです。昔は、「署預」と書いたらしく、平安時代の「倭名類聚抄」の「山芋」の所

本草云署預一名山芋和名夜萬都以毛俗云山乃以毛・・・・・

とあり、古くから「薯蕷」とは「山芋」という事が伺えます。


なお、「近世風俗志(守貞謾稿)」には「薯蕷饅頭」として

じようよまんぢうと云ふ。京坂(注:京都・大坂)、近世の製なるべし。餡同前、近世の製なり。山のいもをもって皮とす。以上二品は茶客専用する所なれども、奢侈のときなる時凡(つね)の時にもこれを食す。

という事で、元来は上品なお菓子だったことが分かります。

千々石の「薯蕷まんじゅう」については、今日の長崎新聞に詳しく説明がしてあり、千々石産の米粉、山芋等を使ったもので、「シンプルさゆえに職人の技量がとわれる。」ものだそうです。食べてみて、「なるほど」、でした。

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場所は千々石海岸近くの国道沿い。大きな駐車場の中に
2軒お店があり、左が「直撃販売所」。地元の新鮮な野菜等が置いてあり、「薯蕷まんじゅう」は、こちらの方に置いてあります。

右が「&coffee」。ジャガめる、雲仙式カステラ、名物のとらまき等が置いてあります。店外でケーキ、コーヒーなどがいただけます。


何回かコーヒーなど飲みに来ましたが、お店の後ろに見える松林が、島原城を築き、息子の勝家とともに島原・天草乱の原因を作った、松倉重政が造成した堤で、そこに松が植えられ、松林になり、これで、この一帯の田畑が潮風等から守られたのですが・・・

この松並木に沿って、殿様街道があり(現在は舗装)、この道をたどって島原藩主は長崎まで通っています(長崎は当時、日本の唯一の貿易港で、島原藩主が監視に行っていました)。

なお、伊能忠敬一行も通り、多分、山頭火もお隣の有喜(うき)からこの街道をたどって千々石に来ています(以前書きましたが、旅館からは宿泊を断られています)。

勝海舟、坂本竜馬が江戸~長崎に向かうとき、千々石を通っており、千々石のどこを通ったのか諸説ありますが、ひょっとしたら、この道をたどったのかもしれません。

と言う事を考えながら、一人寂しくコーヒーを啜ったのではありますが  


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店内に入ると、見事な飴細工。売り物ではありません。

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「直撃販売所」には、生産者のメッセージ。看板は大きいので、すぐに分かると思います。

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お近くを通りの折は、是非、おたちよりください。駐車場は広く、きれいな公衆トイレもお待ちしております。







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