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2016年8月30日 (火)

「強父論」★阿川佐和子著~「恐怖論」ではありません「強父論」です

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「強父論」。「ごうふろん」か「きょうふろん」か読み方を迷ったのですが、表紙に「KYO-FU RON」と書いてありますから、「きょうふろん」になりますが、「強父論」ではなく「恐怖論」ではないかと思うのですが・・・

阿川佐和子さんはご存知だと思いますが、阿川弘之氏については、「山本五十六」を代表作として多種の作品があり、有名ではあったのですが、「阿川」でググってみると今や、「阿川佐和子」さんの方が上で、「阿川弘之」氏が次になっています。阿川弘之氏、あの世で苦虫を噛んでいると思うのですが。

阿川弘之氏は生前、子供に向かって「いいか、お前たち、俺が死んだら『故人について書かないか』という依頼がくるかもしれないが、良く心しておけ、もの書きの家族が『父は偉大でした』とか、『夫は素晴らしかった』とか、ああいうたぐいがいちばんみっともない。世の中に持ち上げられて、遺族はたいがい勘違いするものだ。そういう勘違いをしちゃ困る。いいな、わかってるんだろうな、わかってないのか、え?どうなんだ?」と言われたそうで、これに対し、佐和子さんは・・・・

「・・・お父ちゃんが忌み嫌っていたような『父を讃える本』には決していたしませんことを、誓います。そして、お父ちゃんがいかに無茶苦茶な人であったか。周囲がどれほどひどい目に遭わされたか。思い出すかぎり、精魂込めて書いてみることにいたします。それなら、お許しいただけますよね」という本です。なお、「目次の小見出しに、父の台詞を使うことになったのですが、それをごらんいただくだけで、どんな父親であったか、だいたいご想像いただけると思います。」

目次です・・・・・
「老人ホームに入れたら自殺してやる!」「結論から言え、結論から」「今後一切、誕生日会を禁止する!」「勉強なんかするな。学校へ行くな」「結婚か?同棲か?」「お前の名前はお墓から取った」等、なお、お兄さんの名前も見かけた墓から取ったものだそうです。詳細は本をお読みください。

「いったい誰のおかげでぬくぬく生活ができると思ってるんだ。誰のおかげでうまいメシが食えると思っている。養われているかぎり子供に人権はないと思え。文句があるなら出ていけ。のたれ死にしようが女郎部屋へ行こうが、俺の知ったこっちゃない」と言われたのが中学校のとき。もちろん息子には「女郎部屋へ行け」とは言わなかったそうですが。

こんなこと言ったら、いまや、家庭内暴力で警察が出てくるか、離婚して高額の慰謝料を取られるでしょう。または、佐和子さんがグレて、今頃「姉御(あねご)」といわれていたかも


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こちらの方は、佐和子さんが、TVの仕事、文筆仕事で阿川氏と別居生活をされ、
往復書簡として書かれたものですが、前書きで「自意識が確立する以前は別として、幼い頃から現在に至るまで、父に甘えた記憶はほとんどない、むしろ、父の前に出るときは、いつも、怒鳴られたくない、機嫌を損ねたくないと、それだけを祈って、ひたすら時の経つのを待っていた。」とは、書いていますが、それなりに歳を取り、阿川氏も歳をとって丸くなったのか、佐和子さんの「お父ちゃん、あのね」という声が聞こえます。

なお、この往復書簡については、阿川氏はー

「実言ふと、
『佐和子どの  父』
かう書くこと自体、すでに気羞しい。娘と父親、或いは息子と母親が、ある問題に関して手紙をやりとりして意見交換するなど、なんだか甘ったるい感じでー、極言すれば変態的且つ偽善的な感じでいやだ、さういふことやって、それでさまになる御家庭も、あるかも知れないが、少なくともうち向きじゃない。」とは書いていますが、ちゃんと父親らしい意見を展開しています。

「強父論」、「蛙の子は蛙の子」両方読まれると、この親子のあり方が分かります。本当は「蛙の子は蛙」というのですが、わざわざ「蛙の子は蛙の子」と書いたところをみると、なにか意味がありそうな。

佐和子さんの事を少し、TVに出たとき、「釧路湿原」を「釧路温泉」、「殺陣師(たてし)」を「さつじんし」、「素描」を「すねこ」、「秋雨前線(あきさめぜんせん)」を「しゅううぜんせん」と読んだそうですが、かわゆい佐和子さんだから、許しましょう。

なお、「強父論」は売れているらしく、先週アマゾンンに注文したら、発送が8月31日、しかも、単行本で1,404円、kindle版で1,099円。すぐ読めて、安いので、kindle版で購入をしました。 親子の在り方を考えさせられる本でしたが、決して、阿川弘之氏の真似はなさらぬよう。





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