「お地蔵さん★地蔵さん祭」~雲仙市千々石町
昨日、ブログをアップしようと思ったら、「インターネットにアクセスできません」という事で、記事が全部パーになり今日書き直し。です。
以前「お地蔵さん祭」の事を書きましたが、4月ばかりと思っていたのですが、千々石川のあたりを通っていたら、何やら人だかりがしていたので、寄ってみたら、「お地蔵さん祭」でした。
この、上塩浜自治会では、川を利用して、こどもの日は鯉のぼりの飾り付け、七夕の時は七夕の飾りつけ、特に、クリスマスの時は、手作りのキャンドルが川に光が反射して、素敵な風景が楽しめます。
いつもは、吹きさらしのお地蔵さんですが、今日は日よけのテントも張ってもらい、お供え物がたくさん飾ってあって、楽しい一日だったでしょう。
話では近くの下塩浜の公民館でも、祭りをしているとか。行ってみると、榊が置いてあって、たぶん、神事が終わったところだと思います。「さっきまで、鯛や野菜が飾ってあったとばってん」と、来るのが少し遅かったみたいですが、このお地蔵さんも普段は外においてあるのですが、今日は一番の上座。
で、他に祭りがないか、町内を少々回ったのですが、残念ながらここの2か所だけでした。回ったついでに、写真を撮ってきたので・・・
「大操子(うぐるす)」のお地蔵さま、キリシタン地蔵だといわれていますが???
専門家の話では「くるす」の地名は、キリシタンに関係があるところが多いとか、ですが、今のところ実証はできていません。
「昭和54年 千々石郷土史」の「珍しい千々石町地区名の由来(一部)」に「うぐるす」として、「初春、うぐいすのきれいな鳴声が聞かれるところ。」とあり、平成10年の「千々石郷土史」の方言のところに「ウグユス」として「うぐいす」と書いてあり、「うぐるす」と「ウグユス」。どうも、こちらのほうが分かりやすいのですが・・・
「大操子」の漢字については、小字を地図につけるとき適当につけたのか、他に本来の意味があるのかはわかりません。
ただ、ちぢわでは「大(お・おお)」が「う」の音に変化することがあり、高齢者の方では、「大堀(おおほり)」を「ううぼり」、「大迫(おおさこ)」を「うーさこ」などと発音し、「大操子」も標準語でいえば、「おぐるす」ではないかと思うのですが、昔の資料がないためわかりません。
こちらは畑で、自然石の野面積みの石垣でした。新しく石垣を組みましたが、お地蔵さんをちゃんとお祀りするよう工夫してあります。お地蔵さんを大切にする気持ちが伝わってきます。
柳原水源。ここの水はおいしいので、たくさんの方が利用をしています。
右の石祠。向かって右側に、「文化十癸(みずのと)酉(とり)七月吉兆日」。文化十年は1813年ですから、今から203年ほど前の石祠と、多分水神様だと思いますが、この湧水は随分前から湧いていたものだと思われます。
左側には、「願主 小田喜三治長近 石工 南有馬村 九郎治」。南有馬村というと随分離れているみたいですが、千々石庄屋との関係があり、これは、少し調べて、また報告を。
なお、丸印の部分、布がかけられ上しか分かりませんが、梵字の「カ」かと思われます。地蔵菩薩、閻魔王等を表す文字らしいです。下の部分は、4月の地蔵祭りの時にでも・・・
こちらのお地蔵さんの特徴は耳が大きいこと。お金を随分貯めているのでしょうが、私もあやかるように、お耳をナデナデしてきました。
いつも二体で仲良く並んでいるお地蔵さん。うらやましいですね。ウチもこんなにあればいいのですが・・・・
右はきれいな花だ、と思ったら造花でした。この暑い日、生花だと3,4日も持てません。ウチの墓の供花も夏場は造花を使っています。
いつも三体並んでいますが、なんとなく「とと姉ちゃん」の仲良し三姉妹を思い出します。
右は新しい地蔵さんみたいですが、土台の石が上の地蔵さんとマッチして、もう少し年月を経るといい感じになるみたい。
お隣の諫早市有喜町では祭りをしてないか、行ってみましたが残念でした。
しかし、このお地蔵さん工夫してますね。聞いたところ、ここくらいまで海が来ていたとのことでした。いつも綺麗にしてあります。
お地蔵さんと親しまれていますが、本名「地蔵菩薩」。お釈迦様の亡くなった後、弥勒菩薩が現れるまでの56億7000万年、現世に仏様が不在になるので、その間、六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道)を輪廻して、我々、人間を救ってくれる菩薩様です。
あちらこちら見ながら、お地蔵さんが私たちに一番身近で、親しまれている菩薩様だと感じたものでした。
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