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2016年8月29日 (月)

「近藤ようこ」さん~気になるマンガ家

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「恋スル古事記」。良い題名ですね、マンガです。原作を以前から少し読みたくはあったのですが、近眼、老眼、乱視、疲れ目と字を追うのが苦痛で、「恋スル古事記」って名前に惹かれて買いましたが、近藤ようこさん、もちろん現代を描いた作品もありますが、近藤さんの本、買ってきた本を見ると、どんなわけか、ほとんど中世を中心にしたものばかり。

「恋スル古事記」は全編書いてあるわけではなく、「黄泉比良坂(イザナキとイザナミ)」(黄泉比良坂は「よもつひらさか」と読みます)、「オオムナジの冒険(オオムナジとスセリヒメ)」(オオムナジは大国主のこと)、「綿津見(わたつみ)の魚鱗(いろこ)宮(ヤマサチヒコとトヨタマヒメ)」、「稲城(いなき)の火(サホヒコとサホヒメ)」、「やまとをつぐな(ヤマトタケルとオトタチバナヒメ、ミズヒメ)」が収められています。

各々、「ちょこっと解説」なるコメントがあり、「イザナキ イザナミの名前には『いさなう』=誘うという意味があります、最初のカップルらしい名前ですね。二人は『みとのまぐわい』をしますが『みと』とは寝室のこと『まぐあい』は性交のことで結婚を意味します」など書いてあり、私も高校時代こんな風に分かりやすく授業をやってもらっていたら、もっと興味を持っていたのだと思うのであります。

「説経 小栗判官」は、五説経の一つで、「山椒大夫」も有名です。
「月影の御母」は、一人の少年が、実の母を捜し求めるというものです。ところで、母を捜すという物語は多いのですが、父を捜すという物語はあまりきかないような?父はどこにいったのでしょう。

「水鏡綺譚」は、狼に育てられ、立派な人間になるよう修行する少年と、盗賊にさらわれ記憶をなくした少女が一緒に苦難を受けながら旅をする話ですが、「誰にも評価をされず人気もなく、打ち切りになりました」というマンガですが、十二年後に完結編を描き出版されたそうです。

高橋留美子氏も「水鏡綺譚は、長年忘れがたい未完の物語であった。旅が終わった今、この物語は愛しい泉の如く、心にあり続ける」と絶賛をし、南伸坊氏も「私はどうも、こういう『けなげな少年少女』にものすごく弱いですね。」と書くように、まったく、「けなげな少年少女」の物語です。


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「桜の森の満開の下」は、原作が坂口安吾、近藤氏は「しかたがないので、わからないことを正直に安吾が書いている通りに描いた・・・」と書いています。

「猫の草紙」、「美しの首」は中世を舞台にしたもので、中世の文学というと何となく遠慮したくなりますが、なかなか楽しめました。


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「死者の書」は原作が折口信夫(おりくちしのぶ)、一回原作で読んだら、手ごたえがありすぎて・・・近藤ようこ氏の漫画で大体のことが分かったので、再度原作に挑戦です。

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現代の小説は、細部までいやというほど書き込んでいます。それはそれとして、中世文学のように、説明は最小で、楽しめる文学というより、物語もいいものだと思うのでありました。






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