「ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう~介護げなげな話」~岡野雄一著
「ペコロスの母に会いに行く」、「ペコロスの母の玉手箱」、「ペコロスの母の贈り物」、「みつえばあちゃんとボク」。以前紹介しましたが、今日新刊が出ていたので買ってきました。いつものように、涙なくては笑えません。イラストとエッセイの本です。
昔は、ボケても、病気になっても、ほとんど自宅で息を引き取っていました。ウチの祖母(祖父は生まれる前に亡くなっていたので、写真以外顔も知りません)も半年ばかり家で寝込み、亡くなりましたが、小学生の目からみても、母の大変さは分かりました。
現在は病気の時は病院、ボケても、ケアハウス、グループホーム等あり、私の両親もケアハウスにお世話になりました。
前にも週刊誌の記事で紹介したように、介護疲れで悲しいことが起こっていますが、ペコロスさんは最後のほうに、「プチ親不孝」について、自分の経験から、介護について書いています。
「24時間親孝行はできない」、「アンテナを立てる」、「施設に預けることについて」、「親の年金は、『天からの送金』」、「親不孝の時間を持とう」。
岡野さんのお母さんは胃ろう手術をされたそうですが、「もしかしたらすごく親不孝なことをしているんじゃないかと思いました。」ということですが、詩人でお父さんの介護をされた、伊藤比呂美さんから、「いいんですよ、それでお母さんは岡野さんのメシのタネなんだから」と言ってくれたのが、ものすごくありがたかったそうですが、「『引きずるのが当たり前』だと、素晴らしい選択なんてあるはずがない、後ろめたさやいろんな引きずりがあってこその介護だ、みたいな言い方をしてくれた」ということですが、私も、父が亡くなるとき「延命措置をしますか」と言われ、以前から苦しんでいたので、これ以上無理だと思い断りましたが、3年ばかりたっても、「親不孝をしたんじゃないか」と「引きずって」いますが、この本を読んで、少しは心が楽になりました。
自分が介護する、あるいは介護される年代になる。お互いに大変です。「介護倒れ」にならないヒントが、この本にたくさん書いてあるので、「介護」に悩んでいる方、考えている方、是非参考に読んでみてくだい。介護にこんな考えもあるのかと、なんとなく肩の力が抜けてきます。
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