一日遅れの「ところの日」~雲仙市千々石町
この、ところ天屋さんがオープンすると、夏がきたな、と思うわけで、自分勝手に「7月1日はところ天の日」と決めているわけですが、今年は準備が間に合わなかったのか、昨日行ってみたら、まだオープンしていなく、今日からがオープンでした。
店の中も、壁の扇風機も、テーブルも、椅子も、ラムネを湧き水で冷やすのも、メニューも、ところ天とラムネのみというシンプルさ、まったく変わっていません。なんとなくホッとする風景です。
相変わらず、天突きで手際よく突いてもらって、最初の日で良く買っていくので、少しばかりオマケをしてもらいました。
庭の湧水も相変わらず綺麗に流れていました。近所の方がペットボトルを手に汲んでいく風景も時々見られます。
現代、なにもかにも変わっていくなか、何年も変わらないものを見るのも心安らぐものです。
家に買ってきていただきましたが、いつもと変わらない味でした。さて、去年だったか江戸時代の、ところ天屋さんの図を紹介しましたが、説明文を書き忘れていたので、ご紹介まで。
■心太(ところてん)売り
心太、ところてんと訓ず。三都(注:江戸、京、大坂)ともに夏月これを売る。けだし京坂、心太を晒したるを水飩(すいとん)と号く。心太一箇一文、水飩二文。買ひて後に砂糖をかけこれを食す。江戸心太価二文。また、これを晒すを寒天と云ひ、価四文。あるひは白糖をかけ、あるいは醤油をかけてこれを食す。京坂は醤油を用ひず。またこれを晒し、乾きたるを寒天と云ひ、これを煮るを水飩と云ふ。江戸は乾物・煮物ともに寒天と云ふ。因みに曰く、江戸にては温飩粉(うどんこ)を団し、味噌汁をもって煮たるを水飩と云ふ。けだし二品ともに非なり。本は水をもって粉団を涼(さま)し食ふを水飩と云ふなり。今世冷し白玉と云ふ物、水飩に近し。(「近世風俗・守貞謾稿~岩波文庫刊」より)
さて、皆様も今日は、「日本の夏、ところ天」などを食されては如何でしょう。
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