「永六輔さん」


今日のTVニュースで、永六輔さんが7日に死去されたとの報道があっていました。享年83歳。少し早いかなという感じですが・・・
ウチにTVが入ったのが、私が小学4年の時。私の就寝時間が10時で、「夢であいましょう」は午後10時からくらいだったのですが、この番組だけは親子一緒に楽しんで見たものでした。
その中で、元気で江戸っ子だという感じの、永六輔さんが少し舌足らずの話し方をしていました。なんとなくカッコ良いなという思いでした。
その後、深夜放送に出演し、まだ一部にしか知られていなかった、山頭火の紹介だとか、「天着連(天皇に着物を着せる市民連合)」(皇后さまの着物姿は見ますが、天皇陛下のは見たことありません。)など、変なことも真面目半分にやっていました。
永六輔さんの実物は2回ほど見たことがあり、一回は講演会でしたが、30分ほど前に会場に行くと、もう喋っている声が聞こえ、時間を間違ったかなと思ったら、せっかく30分前に来られた方がいるので、その方にお話をします、ということで、30分ばかり話をされ、時間ですから、一回引っ込んで、また出てきます。ということでしたが、あのような講演会は初めてでした。
2回目が、帝国ホテルに向かうガード下のところで、夜、一人で歩いておられ、ラジオでは「見かけたら、いつでも気楽に声をかけてください」といつも言っていたので声をかけようと思ったら、おっかない顔。結局は声をかけられませんでした。何か考え事をしていたようでしたが、あ~、永さんも、こんな顔をするのだな、と思ったものでした。
永さんの本は、時々買って読み直しなどしていたのですが、数年たってラジオで聞くと、何を言っているのかわからない状態で、後でパーキンソン病だと知ったのですが、だんだん良くなり、今年、徹子の部屋で大橋巨泉さんと一緒に出たのを見たのが最後でした。
永さんほどに、真っ当で、若い人に小言をしてくれるお年寄りも少なくなり、まさに「もっとしっかり、日本人」です。
考えてみれば、「夢であいましょう」の主なメンバー、「8+6=9」の、坂本九さんが飛行機事故で亡くなり、中村八大さんが亡くなり、今度は永六輔さんが亡くなってしまい「0+0=0」になったわけです。
「夢であいましょう」の主要メンバー、渥美清さん、E・H・エリックさん、谷幹一さん、岡田眞澄さん、三木のり平さんが亡くなられ、お元気なのが、黒柳徹子さん、坂本スミ子さん、ジェーリー尾藤さん、首を斜めに傾げてご挨拶をする中嶋弘子さん。今も丸の内でブテックを経営しているのかな?数十年ほど前、一回覗きに行ったら不在でした。
と、考えてみると、知った方がだんだん亡くなり、私も「遠くへ行きたい」と感じる日でした。ともかくも、楽しい夢と、人生の生き方を教えてもらった方でした。
永さんと同じ83歳で亡くなった方、孟子、ゲーテ、ビスマルク、ドガ、フロイト、正宗白鳥、古今亭志ん生(5代目)、毛沢東。
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