「センゴク権兵衛 第2巻」~宮下英樹著
NHKでも秀吉が北条攻めを始めたようですが、こちらは、紀州攻めになります。秀吉軍10万人。千石堀城を始め諸城を攻め落とし、根来寺に向かいますが、雑賀・根来衆は逃亡をし、なんなく進出します。
ただ、信長が叡山を焼いたように、秀吉も根来寺を焼くかどうか。「悪僧を討つは許されど 伽藍を焼かば世の支持は得られまい」という事ですが、結局、焼きは払ってしまいます。
ここにいたって、ゴンベエの重要な家臣、根来出身のソバカスこと、津田杉ノ坊妙算が、灰燼に帰した根来の里を元に戻したく、ゴンベエの元を離れます。ここらが、この巻の見どころ。
さて、根来攻めの際、山に放置されていた「安珍清姫」の鐘を見つけ、合戦の時に使う「陣鐘」として使っていることも描かれています。
根来を攻め落とした、秀吉勢は「太田城」攻めにかかり、ここを主力とし、湯田氏を3000名で攻めていき、センゴク権兵衛は水軍として参加をするわけですが・・・
湯田氏は、秀吉の統制に反感を持ち、秀吉に降伏し「不自由な極楽」を選ぶか、秀吉と戦って「自由な地獄」を選ぶかですが、「自由な地獄」を選びます。
センゴク権兵衛には思わぬ落とし穴があるような・・・・
« 「電燈案内」~大正八年・島原水電株式會社(千々石発電所) | トップページ | 「暑さに負けて『週刊誌』」 »
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 「積ん読」の効用(2022.08.19)
- 「妻が口をきいてくれません」~野原弘子著(2022.04.21)
- 「絶滅動物物語」ー地上より永久に消え去った者へのレクイエムー★作 うすくらふみ・監修 今泉忠明(ビッグコミック連載)(2021.11.16)
- 「新・餓狼伝/巻ノ五」「ゆうえんち」「白鯨」☆夢枕獏著 「クラッパー刃牙」☆板垣恵介著(2021.05.11)
- 数十年ぶりの「週刊朝日」(2020.06.30)
コメント