「四角いゆで卵」&その他の事
「卵」「玉子」、いつも迷いますが、大体において、料理前が「卵」、料理をすると
「玉子」になるようですが・・・
辞典を調べて見ると、「学研現代新国語辞典」では
「たまご【卵】(「玉子)の意」と書いてありますが
❷特に、ニワトリの卵。鶏卵(けいらん)《表記》卵②を使った料理には「玉子」とも
あてる。
と。まあどちらでも良いような。
私がファンにしている、阿川佐知子さんご推薦の「三省堂国語辞典第⑦版」で
は、「たまごかけごはん」のところ
[卵(掛け御飯)](名)〖料〗ごはんに生たまご・しょうゆをかけたもの。(表記)俗
に、略して「TKG」と書く。
と、辞書に載せてありますから、すでに「TKG」が市民権を得ているような。
「日本語の正しい表記と用語の辞典 第三版」、これ、「講談社校閲局編」で出版
ですが、「卵焼き 玉子焼き」と両方載せてあります。
いつも利用している「考証要集」には
卵焼き【たまごやき】
「日本人が卵を日常食とするのは南蛮文化の影響により、江戸時代以降であ
る。江戸時代の料理書に突然として多様な料理が登場するが室町時代にはなか
った。(以下略)」
卵といえば、少し昔まで高級品で、病気見舞いなどに卵を持っていった時代があ
りましたが、いつもの「近世風俗志(守貞謾稿)」の「鮓」(注;すしの事)の所に、
「江戸、今製は握り鮓なり。鶏卵焼・車海老・海老そぼろ・白魚・まぐろさしみ・こは
だ・あなご甘煮長のまゝなり。
以上、大略、価八文鮓なり。その中、玉子巻は十六文ばかりなり。」とあり、玉子
の料理が他のものより高い事が分かります。
卵が貴重品だった事は、「庄屋にみる江戸時代の世相と暮らし★成松佐恵子著
~ミネルヴァ書店」によると、「役人接待のマニュアル」の所に、文政七年
(1828)年三月、長岡領内で宗門改めのとき、「・・・まず御肴料として金100疋
が水引をかけて包まれたほか、籠にいれた玉子50個と煎茶一斤が音物(いんも
つ)として贈られた。」とあり、また、他の村に立ち寄った際、「・・・その際定例の
玉子の土産物を下役に渡すのを失念したため、後に催促の書状が届くという一
幕もあった。・・・」という事で、今ではどこにでもある、「たまご」が昔は珍重された
事が分かると思います。
(注;「匹・疋」は「全訳古語例解辞典~小学館刊」によれば、小動物の単位、布
の長さの単位と共に、金銭の単位で「一匹」と書いてありましたが、一疋も同じで
しょう。古くは十文、江戸時代には十五文だそうです。yahoo!知恵袋によれば、
100疋は10万円程度だそうです。「音物」は進物、贈り物、賄賂)
さて、いよいよ「四角いゆで卵」ですが、これ、すこし流行っているみたいで、
「cookpad」、その他にも載せてありますが、卵といえば、「コロンブスの卵」で、聞
けば、「なんだ」ということになりますが、準備品は、卵、鍋、水(あたりまえじゃん)
そして、小さなタッパー(100金にあるやつ)。
で、卵を水に入れ茹でます。茹で時間は水から入れて、固茹でだと12~14分。
で、卵をむいて、タッパーに入れたら、タッパーが大きすぎて、プラ板のいらない
のがあったので、寸法を合わせて切って、押しつけるのにペットボトルのキャップ
を利用。タッパーを買う時は卵に合うのを買って下さい。
ふたが、うまく締まらず、ゴムでしめつけ、表と裏から見たところ。
冷やして取り出すと、一番上の写真のようになります。圧力が強く、少し割れまし
たが・・・・
これで良いのが、卵、丸ごとだったら、それだけで一杯になりますが、これだと、
少し空きができるので、その空間にも、おかずが少し詰められます。
四角い茹でたまごで、おかずも詰めやすく、子どもも喜ぶと思うので是非お試し
を。一手間かかりますが。
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