「ヨレヨレ」~雑誌「宅老所よりあい」発刊★鹿子裕文編集
ブログを書こうと思ったら、大地震。久しぶりで、熊本が震度7、島原半島は近い
ので、震度4。
余震が、頻繁に起こり、TVによれば大きい余震がある可能性もあるとかで、イザ
という事があるので、今日はここまでで、又明日、乞うご期待。また、明日。
というのが昨日の事。熊本では人災までおこり、大変な状態になっているみたい
です。地震、雷、火事、カミサンとは良く言ったもので・・・とにかく、地震はいきな
りきますから、防震対策、避難路等々日常、気をつけましょう。
さて、スマホに災害用のアプリを入れているのですが、昨日、「地震です」と緊急
連絡。と同時にグラグラと地震。同時に、役場の放送で「大地震です」と、こちらも
緊急放送。30秒程度でしたか、はやり震度4は大きいですね。
カミサンは財布と毛布をお抱えになって2階から、私は先日紹介した、モフモフの
ぬいぐるみをしっかり抱いて・・・とにかく、動転しました。それで、小さな余震がひ
っきりなし。カミサンの手を握り眠りましたが・・・・はありませんでしたが。
本論に戻りますが、以前、鹿子裕文さんが「宅老所よりあい」の事を書いた
「へろへろ」を紹介しましたが、「宅老所よりあい」から鹿文裕さん編集の「ヨレヨ
レ」が発刊されているとかで取り寄せてみました。
「読書上の注意点」というのが最初に書いてあり、「宅老所よりあい」(老人介護
施設)の事を取り扱ったものですが、「介護の専門誌ではありません。誌面で扱っ
ているのは『よりあいで日々繰り広げられるドタバタだけ!』まあ、基本的には『ど
うでもいい話』がたくさん載っている雑誌というわけです。」とは書いてあります
が・・・
第2号から「看取り合宿・10日間の記録」が載せてありますが、澄子さん、96歳
が体調を崩し、衰え始め、職員の一人が澄子さんを、この施設で看取ろうと提
案。5人の職員が寝食を共に「合宿看取り」。話はジメジメしたものではなく、こん
な看取られ方も良いなと。
なお、「2015年11月現在で、『宅老所よりあい』のデイサービスが、比較的空い
ております」、だそうですから、ご近所の方はご一考を。
他に、谷川俊太郎氏と伊藤比呂美さんの対談も面白く、伊藤比呂美さんのダン
ナさん、なんと86歳だそうですが、「伊藤~うちの連れが八十六歳で(会場から
声にならない声があがる)・・・なぜそこで息をのむ(笑)。」「谷川~ははは(←82
歳)」という具合に、テンポ良い対談が続いています。これだけでも、この雑誌を
読む価値があります。
他にもいろいろ、面白かったり、感動したり、考えさせられたり、という話が満載で
す。
伊藤比呂美さんとの対談で最後に、谷川修太郎さんが「さようなら」(「私」・思潮
社・1620円)という詩を朗読しますが、この詩、歳をとったらよく理解出来る詩
で、「死ぬ」という事をつくづく考えさせられたので、少し長いですが。
「さようなら」
私の肝臓さんよ さようならだ
腎臓さん膵臓さんともお別れだ
私はこれから死ぬところだが
かたわらに誰もいないから
君らに挨拶する
長きにわたって私のために働いてくれたが
これで君らは自由だ
どこへなりと立ち去るがいい
君らと別れて私もすっかり身軽になる
魂だけのすっぴんだ
心臓さんよ どきどきはらはら迷惑をかけたな
脳髄さんよ よしないことを考えさせた
目耳口にちんちんさんにも苦労をかけた
みんなみんな悪く思うな
君らあっての私だったのだから
とはいうものの君ら抜きの未来は明るい
もう私に未練がないから
迷わずに私を忘れて
泥に溶けよう雲に消えよう
言葉なきものたちの仲間になろう
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