「家族はつらいよ」と「夫源病」と「初筍」
映画の「家族はつらいよ」。話題になっているようですが、見にいってみようかと
思えど、長崎市までは遠いし、なにより、今の映画館はビルの中にあって、上映
室が数室あって、そのせいかスクリーンのチッチャナこと。私らの世代は、大きな
映画館で、大きなスクリーンで見たもので、今の映画館に一回見にいって、何と
なく足が遠のきました。
と、思っていたら、ちょうど「家族はつらいよ」の小説化されたものが出ておりまし
て、もちろん原作は山田洋次監督と平松恵美子氏、小説化したのは、小路幸也
氏。
「家族はつらいよ」は、もちろん「男はつらいよ」から。山田洋次監督は小津安二
郎監督を敬愛しており、小津監督の「東京物語」をリメイクして「東京家族」を撮り
ました。でも、小津監督の「東京物語」、笠智衆さんと東山千栄子さんの夫婦は味
があって良かった。なにより、原節子さんのオーラが凄かった。
今回の「家族はつらいよ」は、「東京家族」のキャストが出演。
家族は、父と母、長男夫婦と二人の子ども、次男の庄太(ピアノ調律師)、犬のト
ト。これは同居していますが、庄太は父と長男が合わないため、家族の緩衝材と
いうか、接着済になるため、一人暮らしから家に呼び戻されています。
あと、長女がいますが、長女は外に嫁いでいます。
映画の予告編では、いきなりお母さんが離婚届を突きつけるような場面になって
いますが、お母さんの誕生日、お父さんが何かプレゼントをしようかといったと
き、「そんなにお高いものじゃないのよ。お値段はね、四百五十円ほど」・・・「あの
ね。私が頂きたいものはこれ、ここに名前を書いて判子を捺してほしいの。四百
五十円は、戸籍謄本を取るためのお金」・・・「何だよこれ」「離婚届」という事にな
っていますが、お母さんの、トボケたセリフが良いですね。
長男夫妻、長女夫妻とも何となく微妙な仲ですが、次男の恋人(ちなみに父母は
離婚)のいう言葉、「美しい音を感じるためには、不協和音も必要」。これが、この
映画の主題ではないかと思うのですが・・・・
さて、この本を買った日、奇しくも長崎新聞に「夫源病」の記事。
「夫源病」とは、「夫への不満や夫存在そのものが強いストレスとなって、耳鳴り、
不眠などの更年期様症状が妻に現れる状況を指す。50代以上の女性が多い
が、近年は30~40代も増えているという」。処方箋は、「口げんかをすること」
「『嫌でいい』が鍵」だそうです。
「家族はつらいよ」の、長男、長女夫妻は、いつも「口げんか」をしているので、大
丈夫でしょう。
なお、「『夫源病』危険度チックリスト」がありますから、チェックをしてみてくださ
い。長崎新聞の4月4日です。お手元になかったら、図書館、公民館にストックし
てありますので、ご覧の程を。離婚届けを突きつけられないために。
さて、今朝、カミサンが、「新筍がでる頃だけど・・・」「どっかの山で掘ってくるよ」と
私。「茹でるのがめんどくさい」「茹でたのがいつも売ってあるだろう」「新筍で産地
直売所で、茹でてあるのが良い」と、私としては筍などは好物でもなく、どうでも良
く、少し、ムカッとしたのですが、上の本と、新聞記事を読んでいたので、我慢して
探して半日潰し、やっと5軒目の産地直売所で見つけて買って来ました。ちなみ
にカミサンからは「ありがとう」の一言もありませんでしたが・・・
さて、私、毎月、全国亭主関白協会の会長さんのコラムを紹介していますが、あ
れはヒマ潰しではなく、熟年離婚を避けるために皆さんに伝えているもので、良く
読んで夫としての、義務、責務、責任を自覚、実践してください。なお、夫たるもの
には「権利」などはありません。「権利」があるのは妻だけです。と思ってください。
昨日紹介した「胘」のなかで、葛飾北斎のセリフに次のようものがありました。「お
うよ。男はしょせん女の出涸らしだぁな」
全亭協の「愛の三原則」を、もう一度書いておきます。これが実践できれば、「家
族はつらいよ」のお父さんみたいに、いきなり離婚届けを突きつけられる事は避
けられると思います。できれば全亭協に加入して、研鑽を積んでください。特に熟
年の夫の方は。
一 「ありがとう」をためらわずに言おう
一 「ごめんなさい」を怖れずに言おう
一 「愛している」を照れずに言おう
« 「眩(くらら)」~朝井まかて著 | トップページ | 桜にあきて「週刊誌」 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 令和6年 橘神社大門松造り進捗状況(2024.11.25)
- 台風10号~確かに通ったはずなのですが?(2024.08.31)
- デビュー決定!!(2024.07.14)
- 今日はうれしい炊飯日より(^o^)(2024.06.02)
- 狭心症その後(2024.04.15)
コメント