「草鞋(わらじ)を履いて、チョイと旅へ」
若い人と話をしていると、「草鞋(わらじ)」と「草履(ぞうり)」の区別がつかないら
しく、写真の左が「草鞋」。右の下が「草履」。上のカワユイのが赤ちゃんが一歳
になった時、一升餅を踏ませる「草履」。
辞書で調べると
「草鞋」
〈わらぐつ→わらんず→わらんぢ、と転化したものがさらに転じた形〉わらで、足形
の台を編み、それにつけた長いひもで足に結びつけてはく履き物。
「草履」
おもに和装の時着用する。足の裏だけを保護するように作ったはきもの。はなお
をつけ、底は平らで長円形。
さて、私とカミサンはほとんど同じ年で、カミサンが小学校の時、父親が藁草履
(最近は、ゴムで作ったゴム草履もあり、藁草履は藁で作ったものです)を作って
学校へ行っていたとか。この話を聞いて「お前は、江戸時代生れか」と言ったの
でしたが、私は、長崎市でアシックスの靴を履いて通学していました。
最近いろいろあって、少し旅に出ようかと。せっかくなら、昔風に、手甲、脚絆、三
度笠、草鞋を履いてと思ったら、私、草鞋が編めないんです。で、あちらこちら探
して、やっと入手。
ところが、この草鞋はきかたが分からない。多分、YouTubeあたりで解説してな
いかと思ったらビンゴ。と思ったら、草鞋も少しづつ違いがあり、はき方も、これま
た種々ありで、一応簡単そうなのを選んで試してみたら、せからしいのなんの。
苦戦する事、一時間あまり。
最初は赤丸の所が、親指をかける所かと思ったら、逆でした。やっとはけたもの
の右の写真、×のところ、これ少し間違えたみたい。
履くと、思いっきり指が飛び出します(あ~、爪切ってないな)。これが大切らしく、
岩場(今のように舗装道路ばかりではありません)などで、踏ん張りが効くそうで
す。もちろん指の保護のために足袋をはいてもOK。
せっかくなので、少し調べたたら、以前紹介した「NHK時代考証資料」の「考証要
集」。
「草履」
「和名類聚」(930年頃成立)という一種の百科事典に「草履、俗に佐𡧃利とい
ふ」とあり、平安時代にはすでにあった。
原文では「草履」
「揚氏漢語抄云草履(以下は2行書き)和名與??(この字、私のPCではでませ
ん)同俗佐𡧃利」
なお、「草鞋」の方は載っていませんでした。
「草履」、「草鞋」について知りたい方は、法政大学出版社から、「ものと人間との
文化史8 『はきもの』~潮田鉄雄著」に詳しく載せてあります。
(「ものと人間の文化史8 『はきもの』~潮田鉄雄著より)
ところで、私の方もせっかく履いたのだから、ご近所を歩いてみました。人に見ら
れると恥ずかしいので、夜こっそりと・・・履き心地ですか?何といっても、日本人
古来の履き物ですよ。あなたも、「草鞋」をはいて、あてない旅へと出発してみま
せんか?
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