「サワコの朝」~阿川佐和子著
この間、湯上がりで、日本vsサモア戦のラグビーを見ていて、少し具合が悪いな
と思ったら、昨日の夕方から、体温が38.7分程度で、数十年風邪にかかったこ
とがないので、やはり、歳ですかね、という事で、難しい本は読めないので、「
サワコの朝」を読んでみました。作者は阿川佐知子さん。
この本、毎週土曜日の朝七時半からTVで「サワコの朝」という事で、四年続いて
いるそうですが、私、阿川佐和子さんのファンにも関わらず、知りませんでした。
調べてみると、長崎のNBCでも放映しておりました。今度から見ることに。
この番組、200人の方々にインタビューをしてきたそうです。この本では、松井秀
喜、マツコ・デラックス、浜口京子、所ジョージ、真矢ミキ、中村メイコ、ビートたけ
しさんで、この本まだまだ続刊が出るかもですね。
女性の歳を書くのは失礼ですが、以前TVで「私、還○」なのと言っていましたの
で、この歳でこのカワユサ。もちろん独身ですが、TVで語ったところによれば、機
会はあったとか。
阿川佐知子さんのお父様と言えば、阿川弘之氏。なんとなく、硬派の人物で、
結婚して「お父さん」というのは、ちょとびびりますね。この本に、浜口京子さんが
出て来ますが、洒落た服着て、笑顔なんか本当に良いですね。でも、いざ結婚す
るとなると、お父さんがアニマル浜口さんで、全盛期を知っていますから、こちら
も少しびびりますね。お二人が結婚できないのは、ひょっとしたらお父様のせ
い?かな。ウチの愚娘もいきそびれておりますが、これは、私のせいではありま
せん。
どれも、さわやかで、面白い対談でしたが、特に、中村メイコさんとの対談、永六
輔さんが、「上を向いて歩こう」を作詞しましたが、これについて、永六輔さんは、
60年安保で落ち込んでいたとき作ったとか、小さい男のが「泣くもんか」と我慢し
ている顔が大好きだからとか、中村メイコに失恋したときの話だと言っています
が、中村メイコ説については、2015年2月20日放映の、TBSの「ゴロウ・デラッ
クス」で中村メイコさんが語ったそうです。(ウイキペディア「その他」により)
で、この本の中村メイコさんとの対談が、2014年7月19日で、「ゴロウ・デラック
ス」より、早い時期になります。
中村メイコさん、神津善行さん、永六輔さんは、三木鶏郎さんのグループで仕事
をしており、三人が年が近いので、いつも遊んでいたそうで、神津善行さんから
三回目のデートで、結婚を申し込まれたそうですが・・・
サワコ 聞いた話では、永六輔さんもメイコさんのことが大好きで・・・・・
メイコ そう、それね・・・、「上を向いて歩こう」の話でしょう?
サワコ 「上を向いて歩こう」の歌ができた理由が、永さんがメイコさんにふられ
て、それで悲しくて、その帰り道に・・・・。
メイコ 永さんってほら、感情的な人で、すぐ泣いたりするのよ。
サワコ 若い頃から?
メイコ 若い頃から、すぐボロボロ泣いたりするの、大きい体して、でも、「ごめ
ん、私、神津くんのほうとたぶん結婚する」って言ったの。
サワコ うわぁ・・・。
メイコ そしたら、なんかボロボロ泣くからやだなぁと思って。
それで私は、なんでも相談できる人って、一人っ子だから父しかいな
かったのね。それで、「パパ、なんか永君がね、『私、もしかしたら神津
君のほうと結婚するかもしれない』って言ったら、男のくせにボロボロ泣
んだけど、こいうとき、なんと言ったらいいの?」って聞いたの。そしたら
父が「そうだな・・・上を向いて帰りなさい、涙がこぼれないように、とでも
お言いよ」ってキザなことを言ったのよ。だから、それを言おうと思って。
「永君、上を向いて帰りなさい、今日は。涙がこぼれないないから」って言
ったの。
で、それをあの方はああいう歌にして、ジャボジャボ印税が入ったから、
それでもう帳消しにじゃないかと私は思っているんだけど。
これは知りませんでした。私が小学校の時、国外でも大ヒット曲の裏話です。と
言うような話が、たくさん載っているので、読書の秋、ゆっくりお読みください。
なお、番組の中では、ゲストの好きな歌、思い出の歌、二曲が流れていて、これ
もゲストの思いが語られ、皆さん、いろんな人生を送られていますね。
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